48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

遠くを見ない/明日だけを見る

11月3日は文化の日

穏やかな休日。

私にとっては大切な後輩とのお別れの日でもありました。

10月29日のコラムで触れた後輩のお通夜が執り行われたのです。

 

ご遺族のご配慮で拝顔させていただきました。

顔が小さくなったなぁ。それが印象でした。

 

あっという間になくなる命。

そして今生を受けている自分。

その違いはどこからくるのか、今ももってわかりません。

2011年の東日本大震災の時にも感じたこの気持ち。

 

起業して以来いろいろな方に

「将来どうするおつもりですか」

「どこを狙っていくんですか」

と聞かれることがあります。

 

そのたびに

「漠然としたイメージや夢はあるけど、将来は特に決めていない。

 今を一生懸命やることに集中している」

とお答えしています。

大きな話を期待されている方には肩透かし的なお応えになっているようで、

時々それで会話が止まることも(笑)

 

でも1年先のことがわからないのに5年、10年先のことを

今から「決める」ことはとてもできないな、と思うんです。

この感覚は震災の時に強く自分に問いかけられたもので、

今回の後輩の訃報に接し、また思うこととなりました。

 

5年後の自分の目標をたてることはもちろん素晴らしいことですが、

それには前提があり、その前提がくずれたら、目標には到達できません。

変化の激しいこの世ですから、いつでも前提が崩れる恐れがあるわけです。

「死」もまたしかり。

 

偶然NHKの「プロフェッショナル」という番組で先日10周年記念をやっていて

ゲストの岡村隆史さんがこれまでプロフェッショナルから3人選んで訪問するという企画がありました。

3人目は歌舞伎の坂東玉三郎さんでした。

彼の流儀は

 「遠くを見ない/明日だけを見る」

だそうです。

 

今の私のスタイルを表現してくれている言葉だなと感じました。

 

坂東さんの言葉

 1日1日やってったら振り返ったら50年がたっていたんです。

 明日のことを大事にしていけば繋がれるかもしれないし、

 それしかやりようがないんじゃないですか

 

 10年先の目標に向かう道筋を作った後

 その道が変わってしまったとき目標達成が大変ですよね 

 

 今日明日を充実させることを繰り返しことで

 目標じゃないところに行けるかもしれません。

 

 10年先にこうありたいと思って準備をすることはとてもいいことだけど

 それができないこともありうるわけで、

 その事実を受け入れらないと自分にストレスを与えてませんか。

 

 今日明日を充実させることで自然と先に導かれるんじゃないかな

 

 (岡村さんの「自分は先ばっかりみようとしていた」に対し)

 それは不安だからなんでしょう

 衰えがくることも理解しています。

 それを怖がってもしょうがないから

 (不安になってもしょうがいないから)

 だからこそ今日明日をちゃんとやっていこうと思うんです。

 

あまりにも自分と同じスタンスなので驚きました。

 

私の今の事業はシェアハウスの管理運営で、

よく「不動産業ですか」と言われますが

私は「いえ、サービス業です」とお答えしています。

不動産の取引ではなく、質のいいサービスを提供することが役割です。

継続的に高品質のサービスを提供するには、

1日1日の積み重ねが大切だと思っています。

パーソナルレコードを少しずつ更新していくことかな、と。

 

先日のマラソンも同じですね。

人に勝つのではなく自分に勝つ、それがパーソナルレコードです。

1日1日のトレーニングの積み重ねでレースの結果がもたらされる流れは

今の自分のスタンスにとても合っていなるなと思います。

 

1日1日を大切にいこう。

あらためて後輩の前で思いました。