48歳からの挑戦

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「未来の年表」の読み方〜読書会

本日の読書会の課題図書は「未来の年表」河合雅司氏の著作でした。

 

 

構成

内容は「予想」と「対策」という2部構成となっています。

「予想」である第1部では「人口減少カレンダー」として2016年から2065年にかけて想定される変化を紹介しています。「少子」が続くことによって「人口減少」と「高齢化」が進み日本の国力が衰えていく、という警鐘を鳴らしています。

この「予想」は政府筋や国立社会保障・人口問題研究所が公開しているデータを元に、時間軸を添えて具体的に表現されています。

どれも現実味を帯びていて、「日本人は将来“絶滅危惧種”になるだろう」とまで踏み込んでいます。

 

「対策」である第2部では「日本を救う10の処方薬」として、著者が考える人口減少への対応案が紹介されています。

・戦略的に日本の規模を小さくしていくこと

・それでも「豊か」な状態を維持していくこと

・東京への一極集中を防ぐこと

少子化の流れをゆるやかにすること

が柱となっています。

第1部で紹介された現象を防ぐ、あるいは影響を軽減するために、常識にとらわれずに対応策を考えなければならないというスタンスを見せてくれています。

 

読み方1〜否定しない

正直、本著はツッコミどころは満載です。「そんなことはないだろう」とか「それは違う」とか「そんなことはできないよ」という思いがたくさん出てくると思われます。いや、むしろ出てこない人は少し心配したほうがいいです(笑)人に言われたことを鵜呑みにする傾向があります。

 

それは置いといて、たくさんのツッコミがあるのですが、敢えて一度受け入れてみましょう。「なるほど、そうなのか」と。

 

すると、「少子」と「高齢化」というものがどういう姿なのか、イメージの軸ができてきます。実はここはとても大切なところなんです。

著者が「はじめに」にて、冒頭で「呑気な人々」と痛烈なタイトルで述べ始めてます。

これは「普段あなたは真剣に考えていないでしょ?」という批判でもあるのです。

日本人はよく「平和ボケ」と言われています。

あまり意識しなくても安全がある程度担保され、生きていくことができる社会だからです。

「自分は生きていくことができるだろうか」ということを考えたことがない人は、特に著者の主張や考えを一度受け入れたほうがいいです。

そこで初めて、自分の考えの基軸が整います。

 

読み方2〜前提

著者は「日本」の将来を語っています。この「日本」・・・何を表しているのでしょうか。

国? 民族? 文化?

私の勝手な解釈では、著者は「日本人」の意識が強いように感じました。

これは「いい」「悪い」の話ではなく、「何にとっての問題なのか」を明確にするという作業が大切、ということです。

「日本人」という前提であれば、民族的観点で問題意識が生まれてくるでしょう。

「日本国」という前提であれば、国家的観点で問題意識が生まれてくるでしょう。民族問題とは切り離さなれければなりません。

「日本文化」という前提であれば、民族、国家とは別の話です。

 

前提が変わるだけで問題意識はかなり変わります。

例えば「少子化」による人口減への対応策の一つとして「移民」の受け入れについて。

 

「日本人」という観点でいえば、「移民」は「日本人」をサポートする手段であって、「日本人が減少する」事態の解決策にはなりません。移民と日本人との関わり方もまた大きな問題でしょう。

 

「日本国」という観点で言えば、「移民」は人口増加に貢献するので、いい施策といえるでしょう。先ほども申したように民族問題はここでは切り離しします。要はアメリカのように移民で成り立つ国家をめざすことです。

 

「日本文化」という観点で言えば、全く異なる文化を持つ移民は簡単には受け入れられないですね。どうやって融合していくのかが大きなポイントになるかと思います。

 

ちょっと雑ですが、前提を変えることでまったくスタンスや意見が変わってくることはお分りいただけたと思います。

 

これは考えれば考えるほど奥深く簡単に扱える話ではないですが、自分がどういうスタンスで今住んでいる環境、国を考えているかを意識する上で、とても大切なことだと思います。

 

読み方3〜自分の意見を持つ

特に第2部については、「著者はこういうけど、私ならこうするな」という意見や思いがたくさんでてくると思います。

 

これはとても大切なことで、一度そういうことを意識すると、別の機会でふと関連する単語や言動に反応する自分がいることに気づきます。

 

自分にアンテナができるのです。

 

少子化」「高齢化」「人口減少」は我々の身近な問題でもあります。

 

私の場合、今は健在でいてくれている両親へ、将来くるであろう介護をどう対応しようか、とか、自分自身が歳を重ねていったときに、どのように生きていこうか、常日頃意識しています。

 

日本全体なんて大それたことは言いませんが、まずは身近な課題に真摯に向き合っています。

1人でも多くの人が、考え行動すること、その積み重ねが社会に対応していく大きな原動力になります。

 

そういう意味で「問題提起」「問題喚起」という観点で本著は意義のある本だと思います。

 

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