48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読書〜『定年前後の「やってはいけない」』

 

定年前後の「やってはいけない」 (青春新書インテリジェンス)

定年前後の「やってはいけない」 (青春新書インテリジェンス)

 

 

著者について

 プロ経営幹部の派遣・紹介を行っている株式会社CEAFOMの代表取締役である郡山さんの著書。実は郡山さん、私が新卒でS社に入社した時に、S社の常務取締役で新入社員に講話をしていただいた方でもあります。

 

私にとっても大先輩でもあり、常務取締役と新入社員という、絶対的なヒエラルキーの社会の中で圧倒的なポジションの違いで、私にとっては雲の上の存在です(^^)

 

そんな大先輩に向かって「さん」付けしているのは、S社伝統でどんな役職でも「さん」付けで呼ぶ習慣だったからでもあります。

 

この後10年後くらいにS社が導入しその後日本に広まっていった執行役員制度は当時の日本にはまだありませんでした。

 

当時の日本の会社のヒエラルキーは、

 

社長→副社長→専務取締役→常務取締役→取締役

 

という流れが役員の序列でした。

 

S社の場合事業部制を引いていたので、事業本部長になる人が役員クラス。以下事業部長→部長→次長→課長→係長→一般。以下に郡山さんが遠い存在だったか(^^)

 

どんな本?

早速本の内容に入ります。「定年前後のやってはいけない」というタイトルですが、「人生100年時代の生き方、働き方」という副題が併記されています。LIFE SHIFTでも取り上げられた「人生100年時代」は、人生70年とか思っていると実はあと30年も生きることになります。

 

これまでは55歳から60歳で定年を迎え、年金を手に悠々自適の生活を20年前後送ることで人生が終わっていたのですが、実はそこからさらに30年も生きるためには、財政的、健康的、メンタル的いろいろな面で対応が必要である、ということを本著では語っています。

 

そのためには「働く」ということが有効な手段である、ということを本著で主張しています。

 

これまでは「定年」イコール「老後」で、働かない生き方が当たり前だったのですが、「定年」イコール「再出発」がこれからの生き方と言っているのです。サッカーになぞらえて、定年前をファーストハーフ、定年後をセカンドハーフと表現していて、これがイメージと重なります。

 

老後資金を「貯める」のではなく「稼ぐ」のだ、ということです。また働くことはお金のためだけではなく、社会貢献でもあり、自身の健康を維持することでもあるということ。

 

こういったことは定年に「なってから」ではなく「なる前」から意識して行動しよう、という呼びかけです。

 

ここはおさえておきたい

ポイントは「働き方」と「暮らし方」です。

 

まずは「働き方」。歳をとると自分で直接行動するプレーヤーでいられるのはかなり困難です。組織の中で管理職について、プレーヤーたちに動いてもらう、そんな役割になっていることが多いでしょう。

 

従って定年前に得た高い給料とポジションは、会社を辞めた瞬間に意味をなさないばかりか、再就職する際の障壁になりかねません。雇用側にとってプレーヤーになれない人に高い給与とポジションを与える理由がないのです。

 

「報酬」や「地位」といったものではなく「自分が役に立てる」ことが働く意味になってきます。「お役に立てるなら」とニコニコできること、それが定年後の働き方の1つと本書では紹介しています。

 

続いて「暮らし方」。一言で言えば、暮らしの規模のダウンサイジングです。

 

歳をとって子供が成長して夫婦2人だけになって、大きな家が必要でしょうか。何人も乗れる大きな車が必要でしょうか。そんな問いかけがあります。

 

そして「自分で生活できること」を大切なこととして取り上げています。自分でご飯をつくる、洗濯をする、掃除をする、といった家事一般。

 

例えば自炊。外食をやめて自炊にすることで、費用削減ができますし、栄養のバランスも管理しやすくなります。それに料理は段取りですから頭も使うし、洗い物も含めて身体を動かすこともできます。

 

これはいざパートナーが動けなくなった時やいなくなった時に、自分で生きていく能力を持っておくことの大切さを指摘しています。

 

これから

この本を読んで両親の生活ぶりが見事にかぶっている気がしました。私の両親はありがたいことに年金で生活ができる世代です。それに父は働くことより遊ぶことが好きなので、会社を辞めてからは再就職はしていません。

 

それでも両親たちの変化や努力はいろいろと見られます。

 

父は自分の食事は作れるようになりました。時々母が長く家を留守にすることもあるので、その時に自分で食事を作って片付けています。母がいるときでも洗い物を父がする姿もよく見かけるようになりました。

 

朝はパンとサラダとヨーグルトと栄養を考えていますし、昼、夜もしっかり食べています。外食はほとんどしません。たまにでかけて外食をするようですが、その都度「おいしかった」と楽しんでいるようです。たまにだから楽しめているのかもしれません。

 

両親はよく遊んでいます(^^) 毎日何かしら予定があるので、ヒマを弄ばすことがあまりありません。囲碁長唄、社交ダンスなど色々な人達が集まる場に積極的に参加しています。

 

それでも時間があれば図書館にいって本を読んだり映画を見たり、音楽を聴いたり、タブレット囲碁やったり。ぼけーっとしている姿はあまりみかけません。

 

70代、80代の両親ですが、運動もしています。父は毎日1時間ほど散歩にでかけ汗をかいています。母は脚が悪いのですが、電車1駅分は平気で歩きますし、寝る前に腰を中心にストレッチをしています。

 

すでに人生100年のつもりだったのか、と思うくらい今回の本の内容と両親の暮らしぶりがかぶります。そしてそんな両親の姿をみて私もすくなからず感化されているところもあり、結果として本書にかかれていることが当たり前のように感じてしまう自分がいます。

 

とても前向きな気持ちになれる本です。