(画像は映画ボヘミアン・ラプソディの公式ブログより引用)
11月9日から日本で公開された「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行ってきました。
公開前から大々的にプロモーションがされていることもありますが、私自身もとても楽しみにしていた映画です。
実は映画館に足を運ぶのはおそらく2年ぶりくらい(^^)
ほとんど時間がたってからAmazon PrimeやNetflixなどで見ることが多いのと、「今すぐ観たい」と感じることがほとんどなかったからもしれません。
でもこの映画は公開前から映画館に行って観たいと思っていました。
クイーンというバンド
クイーンはイギリスでデビューし、1970年代〜1980年代に世界で活躍した4人組のバンドです。
日本が大好きで、日本語の歌詞が入った「Teo Toriatte」という歌は日本でも人気の歌の一つです。
たくさんのヒット曲がありそれだけでも十分有名なバンドですが、ボーカルのフレディー・マーキュリーが1991年にエイズで亡くなるという衝撃以来、伝説化さえしています。
映画のタイトルとなった「ボヘミアン・ラプソディ」はクリーンを代表する曲の一つで、ロックバンドでありながらオペラのような構成をおりまぜ、美しいコーラスで迫力があり、6分にわたる長い曲です。
Queen - Bohemian Rhapsody (Official Video)
後にも先にもこれほど美しいコーラスを聞かせるロックバンドはないのでは、と個人的には思っています(^^)
日本では小田和正さんが率いるオフコースというバンドがありましたが、迫力という点ではやはりクイーンの凄さが際立ちます。
また、「We will rock you」という歌はほとんどが足踏みと手拍子という異質な曲で、これもクイーンを代表する曲の1つと言えるでしょう。
Queen - We Will Rock You (Official Video)
クイーンとの関わり
クイーンと初めて出会ったのは私が中学生の時だったような気がします。
小学校時代の同級生の1人にすごくクイーン好きの男がいて、やたら「クイーンはいいぞ」と勧めてきたのです。
その友人のお兄さんもクイーンが好きで友達とクイーンのコピーバンドをやっていたくらいです。
私は当時フォークギターを初めて、松山千春とかさだまさしか、いわゆるフォークから当時のジャンルでニューミュージック(当時は「ニュー」だったんです(笑))と呼ばれるジャンルの曲に興味があったため、ロックには全く興味が持てなかったんです。
なので、さかんに友人に勧められるもののほとんど聴くことはありませんでした。
先述したようにボーカルのフレディー・マーキュリーが1991年にエイズで亡くなります。
当時社会人2年目で、その頃は聴く音楽もぐっと拡がっていましたので、そのニュースが気になったのです。
そのころはエイズはかかったら最後、不治の病と言われており、同性愛者の間に拡がっている病というイメージがありました。
なので当時の私にはとても衝撃的なニュースだったのです。
そんなときに「そういえばあいつがクイーン好きだったな」と思い出し、改めて聴いたら、こんどは曲に衝撃をうけました。
しばらく聴いていた気がします。
そして最近は英語のトレーニングのために聴き始めていたんです。
英語の中でも音楽がとくに苦手で、毎週やっていただいている英語耳セミナーで時々扱われる「英語の歌を聴いて英語耳を開こう」というコーナーではいつも撃沈しています(笑)
苦手、で終わらせちゃいけないな、と思って「好きな曲を聴いてみよう」と思っていたところ再びクイーンに出会ったのです。
彼らなら英語の歌詞自体にもそれなりに意味合いがあって英語のトレーニングにいいかな、とも考えました。
そんなタイミングでのこの映画だったのです。
素敵な映画でした
音響効果が抜群のIMAXが装備されているTOHOシネマ新宿へ。
入場前にちょっと時間があったので軽く飲もうかと思ったのですが、映画見てる最中に眠くなってはいけない、と思って軽い食事にとどめました(^^)
ものすごいボリュームで耳が大丈夫か、と心配しましたが気がつくとその音と音楽に完全に包まれてしまっていました。
内容についてはネタバレになるのでここでは割愛しますが、フレディー・マーキュリーを中心にクイーンというバンドがどう生まれてどう育ってきたのかを描写したドラマチックなドキュメンタリー、というのが私の印象。
フレディーのクオリティに対するものすごいこだわり、そしてものすごい自信とその裏に見える大きな寂しさ。
天才と言われるフレディーのそんな人間臭さにぐ〜っと引き込まれます。
私の琴線に触れたのは、クオリティへのこだわり。
高いクオリティーの提供が人々を喜ばせると信じて疑っていない。
クイーンというバンドはクオリティーのこだわるからこそメンバー同士の衝突は日常茶飯事だったことが映画の中で伺われます。
ちょっと映画の内容にふれちゃいますが、
フレディーが一度離れて別のバンドと関わり、またクイーンに戻ってきたときに「彼らは言ったことをそのままやることしかしない。君らのように文句を言うやつがいない」という内容のことを言ってたんです。
クオリティを追求する者同士だからこそぶつかり、ぶつかりあうからこそ新しいものが生まれていく。
そんな様子がクイーンの曲と一緒に描かれています。
いろいろなことがありそれを乗り越えて迎えたのが、伝説のLiveという人もいるくらい評価が高い「Live Aid 1985」でした。
この映画をみて改めてこのLiveを見ると、胸に来るものがあります。
「これぞプロフェッショナル」
ライブ自体にも感動するのですが、映画を観た後にこのライブを観ると感動がより深くなる気がします。
それにしてもビートルズ、レッド・ゼッペリン、クイーンという超有名なバンドにこんな共通点があるとは・・・
- イギリスで生まれた
- 近い世代である。
- ビートルズのポール・マッカートニーは1942年生まれ
- レッド・ゼッペリンのロバート・プラントは1948年生まれ
- クイーンのブライアン・メイは1947年生まれ
- メンバーの1人が非業の死をとげている。
いずれのバンドも新しいメンバーを入れることなく現在に至っています。
代わりが効かないんですね。
クオリティの醸成は一朝一夕ではないんだな、というのが私の勝手な解釈です。
Live Aid 1985についてはこちらのWikipediaが参考になります。
クイーンのLive aid 1985はこちら。
会場の大観衆の心を一網打尽にするパフォーマンスは圧巻です。