(画像は東京都美術館ホームページより引用)
本日は友人にお誘いいただき、「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」を見に行ってきました。
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の代表作が展示されている展示会です。
正直勉強不足で彼らの作品はよく知りませんでした。
どこが奇想なのか、どこがミラクルワールドなのか、それは専門家の方々におまかせして私なりに感じたことを(^^)
特徴の一つは「表情」でしょうか。
どことなくおどけている表情がたくさんあり、力強い様子が描かれることが多い竜や虎といった獰猛な動物でさえも、何か含みをもたせた目線や表情や仕草をしています。
遊び心というか、エンターテイメントというか、当時はこれらのような描写が「プッ」と笑いを誘ったのかもしれません(^^)
次に構図や描かれている対象がユニークなこと。
この世に存在していないような骸骨や、竜、鬼、みたことがないであろう虎やいろいろな動物。
大きな像やくじらなんかも登場してきます。
ではなんかオフザケ的な絵ばかりかというとそうではなく、さすが今日まで名が通っている画家だけあって、一つ一つの絵が丁寧だし、細かい仕事しているし、高い技術力をいかんなく発揮してくれているようです。
絵に近づいてみると、細かい線が無数に書かれていてそれが集まると被写体が今にも動きそうな躍動感を感じさせてくれます。
東京都美術館のホームページでこの展示会のちらしがリンクはられています。
そこに作品の一部を見ることができます(^^)
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2018/kisounokeifu_flier.pdf
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2018/kisounokeifu_flier2.pdf
このように展示会で直接見る良さって、筆の動きや細かい描写、あるいはいろいろな視点からの眺めといったことが楽しめるのが魅力ですね。
動物の毛1本1本を丁寧に描いている一方で、大きな全体の構成がまた迫力をもって伝わってきます。
近くを見たり、遠くから見たりということの繰り返しなのでしょうか。
であるならものすごく大きなダイナミックレンジを画家の人たちはもっているんですね。
入口で借りた音声ガイドは小林薫さん。
とても気持ちのいい声で主だった作品を解説してくれます。
たっぷり1時間半。
ほんとうならもっとゆっくり見てもいいくらいの作品のボリュームです。
ちょっとこの日体調が朝からすぐれず、気持ち急ぎで回ってしまいました。。。
先日の北斎展といい今回の奇想の系譜展といい、すてきな作品を見ることができました。
昨年美術館めぐりをしていろいろ感じたことを披露し合うということをやってみよう、って思ったことがあったのですが、なかなか実現せず・・・
感性を刺激して・・・(^^)