48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

天職

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労働市場の流動化、終身雇用制度の崩壊、働き方改革、価値の多様化、人生100年設計、などなど生きること、働くことについてのスタンス自体が多様化してきています。

 

私もかつての生き方からすると、ちょっと外れた生き方をしているかもしれません(笑)

 

大手企業でのポジションを捨てるように退職し、海のものと山のものともわからない事業に手を出してひいこら言ってる毎日です(笑)

 

 

 

先日ちょっと時間があったのでYoutubeを見ていました。

 

何がきっかけか覚えていないのですが、なぜか将棋の羽生善治さんを扱った番組がでてきました。

 


【将棋】九段 羽生善治 AI世代との激闘の軌跡 (20190427)

 

NHKの特集です。

 

羽生善治さんは将棋界でいえば「生きるレジェンド」でおそらく将棋史上最大のスターではないかと思います。

 

木村義雄升田幸三大山康晴加藤一二三中原誠谷川浩司などこれまでにもスターはいましたが、羽生さんは別格な気がします。

 

大相撲では白鷗関がこれまでの記録をほぼ塗り替えて、実質ナンバーワン力士となりつつあります。

 

競馬界では武豊騎手が同様にほとんどの記録を塗り替えてしまいました。

 

野球界ではイチロー選手が打率という点で前人未到の記録を出しています。

 

ゴルフ界では日本ではないですがボビー・ジョーンズ、ジャック・ニクラウスに続いてタイガー・ウッズが世界を席巻しました。

 

羽生さんは将棋界でそんな存在です(^^)

 

将棋界では30代がピークと言われており、羽生さん自身25歳で史上唯一の「7つのタイトル独占」という偉業を成し遂げています。

 

その羽生さんも48歳。

 

同期の強豪たちも一部を覗いて第一線にはいられなくなってきています。

 

羽生さんは先日竜王のタイトルを失い27年ぶりに無冠となり、それが大きなニュースになったくらい、今でもトップ棋士として君臨しています。

 

実際今8つあるタイトル(羽生さん独占の後に1つタイトルが追加されました)ホルダーは渡辺さんの35歳を筆頭に20代と30代です。

 

話題の藤井さんは若干16歳!

 

やはり若い人が強い傾向にあります。

 

プロフェッショナルをみると、トッププロもAIに勝てなくなってきたくらいAIが発達してきており、今の若手はそのAIを使ったトレーニングを積んでどんどん進化しているそうです。

 

いかん、内容にどんどん入ってしまった(笑)

 

羽生さんの凄さはこの番組を御覧ください。

 

もう一つNHKが放映している「プロフェッショナル」という番組です。


【将棋】プロフェッショナル仕事の流儀 史上最強の軌跡スペシャル 棋士 羽生善治(20180402)

 

こちらは国民栄誉賞をとった後に特集された1年前のものです。

 

10年以上前にも取材をした時の模様も織り交ぜてあり、羽生さんの歴史の一部に触れられます。

 

 

 

各界で活躍されている方々はその道のプロ、いわゆるプロフェッショナルな人たちです。

 

その道を極める、あるいは研ぎ続けることは並大抵でない努力と強さがあってのことだと思いますが、なにかそこに「天職」といったものを感じます。

 

世界は違いますが先日テレビで南極越冬隊に同行したシェフにスポットをあてた番組をみました。

 

この方は日本では料理屋さんをやっていらっしゃるそうです。

 

南極越冬隊は1年以上も滞在し途中帰国ができないそうです。

 

番組が託したビデオカメラでその様子を送ってきたものが紹介されていました。

 

そのビデオを日本に残っているご家族が観ていて、娘さんが「お父さん、これほんと天職だ」とつぶやいたのがとても印象的でした。

 

奥さんも「そうね、好きじゃないとこんな大変なこと笑顔でできないよね」と。

 

そうこのときに「天職」という言葉が脳裏にひっかかったんです。

 

iPS細胞を発見した山中教授も最初は臨床を行っていたが、うまくいかず上司にもよく怒られていたそうです。

 

とても辛かったそうですが、研究職に転身してからは水を得た魚のように生き生きと仕事に取り組むことができたとか。

 

その時の山中教授の例えが面白かったです(^^)

 

〜 臨床では予想と異なることが起こると大変なんですよ。血圧下げようとして投薬して血圧が上がったら大変ですよね。でも研究では予想と異なることが起こると大発見につながる可能性があるんです。これが私には向いていたんですね〜

 

た〜しかに・・・(^^)

 

 

 

天職。。。

 

なんか憧れの響きがあります。

 

そんな職につけたらいいなぁと思いながら会社を辞めたのが6年前。

 

今の仕事は天職か? う〜ん、まだわからない、が正直なところです。

 

先程の山中教授も研究活動は向いているといいながらも、ノーベル賞受賞の記者会見では「辞めたい、投げたい、そんな20数年でした」とおっしゃっています。

 

決して楽しいだけではないんですね。

 

プロフェッショナルは四六時中専門のことばかり考え行動している、ということをよく聞きます。

 

楽しんでいる人もいれば、苦しんでいる人もいるでしょう。

 

共通しているのは、「うまく行かないことが目の前に現れたときに、その課題を解決しようとし続けていること」ではないかと思います。

 

技術的なことであれば、できない技をできるまで練習する、わかるまで考える、そしてあきらめない、ということかと。

 

 

 

それを繰り返し日々積み重ね続け、気づくとたくさんの経験と知見と肌感覚と勘とアンテナを身に着けていて、関心が高くなり、結果的に天職になっているのかもしれません。

 

昔何かやると自然とうまくいくことがあって、それが自分に向いているのかなぁなんて思ったことがありました。

 

いろいろなプロフェッショナルは小さい頃からその才能が輝いていたとよく聞きます。

 

が、私は結局身につかず・・・

 

そういえば女子プロゴルファーの上田桃子さんがインタビューで「なぜゴルファーになったのか」という質問にこんなふうに答えていました。

 

〜昔からスポーツは得意で何やってもだいたい思うようにできて、みんなより上手くなっちゃうので面白いと思えなかった。でもゴルフだけは全然思うようにいかなくて悔しくてゴルフをやるようになって、ゴルファーを目指してた〜

 

課題を解決していく、それが醍醐味なんですね。

 

そういう視点に立つと、目の前で嫌だなと思うことが起きたり、思い通りにいかないことが起こったりしたときって、そこに何か課題があって解決することでもっと良くなる世界がくるチャンスなのかもしれません。

 

そう思えると“怒り”という感情が減る気がします(^^)

 

 

 

あ〜、天職・・・なんだろうなぁ・・・

 

煩悩からは逃れられない・・・

 

(写真は先日入居されたかたからの差し入れ。本文とは関係ないんですが(^^))