48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

英語耳セミナー 2019年第36回(英語教育の今後/ “強弱”のリズム)

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今回の動画はこちらになります

 

今回は英語教育論が予告されたので原澤講師も来校でした(^^)

 

拡がる翻訳機能と英語教育についての座談会

Google翻訳の活躍が半端ないようです。

 

スマホに音声入力するとビープ音がしてすぐに翻訳されます。

 

日本でもかなり浸透していて英語をしらなくてもコミュニケーションがとれるようになってきたようです。

 

最近のラグビーワールドカップで海外から多くの観光客が日本を訪問しているのですが、案外コミュニケーショントラブルという話を聞きません。

 

今はまだおかしな訳になることが少なくありませんが、すぐに改定のアップデートがあり翻訳のレベルは日進月歩であがっていくでしょう。

 

さて、一方数年に1度の改訂という頻度である学校教育はどうなのか、という問いかけです。

 

原澤講師より〜

 

センテンス、フレーズ、単語単位の伝達は翻訳機能でまかなえるだろうけど、感情・愛情・間合い・ユーモアを伝えることはできない。

 

なので数年後に英語学習が不要になるということは”あり得まなせん”(笑)

 

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では英語教育の元々持っている意味はどこにあるのでしょう。

 

結論から言うと今やっている英語教育そのものが間違っている、というのが両講師の共通認識。

 

だから英語を使えるようにするためのトレーニング方法を伝えていくことは意味があり、両講師の活動の原点となっています。

 

受講された皆さんからもいろいろな意見がでてきました。

 

  • AIの進歩はすごい勢いで進んでいくだろう。
  • 背景となる文化がわからないと、コミュニケーションそのものを理解することが難しいのでは。

 

岸講師〜

 

実は言語教育の原点はそこにある。文化にふれるための知識が言語。

ただ現在の教育は、「最小限の努力で最大限の成果」に重きをおいている傾向がみられます。

 

20年くらい前は、将棋は絶対コンピューターは人間にかなわないと言われていました。

 

天才ひふみんなど当時のプロ棋士はほぼ全員そう断言していました。

 

唯一羽生善治さんだけがコンピューターが人間を破る年まで予言していましたが(^^)

 

今後の技術の進歩は今では計り知れないものがあるでしょうけど、「心」の部分は人間にしか持てない要素ですね。

 

言葉やコミュニケーションは心の交流に必要な技術の一つだろうから、持っていたほうが自分にはプラスだろうなぁ、というのが私の私見でした(^^)

 

映画も日本語字幕も悪くないですが、Nativeの表現で楽しみたいですしね(^^)

 

 

強弱のリズム

以下のようにランク付けをします。

 

1 弱(機能語)

2 標準

3 強(文意語)

4 超強(驚き・怒りなどの感情)(対比等で特に強調)

 

イメージは「2 標準」が基準となっていて、ビジュアルリスニングで薄字になっているところが「1 弱(機能語)」、アクセントがつく太字のところが「3 強(文意語)」です。

 

ちなみに日本語はほぼ「2 標準」で、音の高低(音階、ピッチ)の違いはあります。

 

英語の強弱は「息の強さ」を表しているので、日本語に見られる音の高低とは異なる。

 

例文

The park is going to be closed for renovation.

 

Is there time to walk to the museum?

 

まずこの2つの文章を音読しましょう。

 

次にここに先程紹介したランクをナンバリングしていきます。

 

薄字:1 弱、太字:3 強で表現しています。

 

The park is going to be closed for renovation

( 1) ( 3 2 ) ( 1 ) ( 3 2 ) ( 1 ) ( 1 ) ( 3 ) ( 1 ) ( 2 3 1 )

 

Is there time to walk to the museum?

( 1 ) ( 2 ) ( 3 ) ( 1 ) ( 3 ) ( 1 ) ( 1 ) ( 2 3 1 )

 

解説

renovation はrenoが「1」でvaが「3」、最後のtionが「1」となっていますが、最後のtionを「2」にすると、投げやりな印象を与える。

 

このように強弱が変わることで伝える意味や感情が変わってしまうことが英語にはよくある。

 

thereのところは it が入ると「博物館に歩いていく時間ですか?」と意味が変わってしまうので、「1 弱」ではなく「2 標準」くらいの強さは必要。

 

Is thereではIsのsが消えてthereのthが残る音になる。

 

Sound Change

課題

  1. How was your trip?
  2. I like your shirt.
  3. When’s your birthday?
  4. It’s your turn.
  5. Watch your step.
  6. May I have your name?
  7. Thank you for your help.
  8. Give me your address.
  9. Take your time.
  10. It’s your choice. 

 

和訳

  1. (あなたの)旅行はいかがでしたか?
  2. (あなたの)シャツが好きです、(いいですね)。
  3. (あなたの)誕生日はいつですか?
  4. (あなたの)番ですよ。
  5. (あなたの)足元に気をつけて。
  6. (あなたの)名前を教えていただけますか?
  7. お手伝いただき、ありがとうございます。
  8. (あなたの)住所を教えてください。
  9. ゆっくりでいいですよ。[時間をかけて構いません]
  10. それはあなたが決めることです。

 

解説

yourの発音に注意。「ユア」ではなく「ヨ」

 

It’s your turnでは通常turnのほうがyourより強い。yourが強いときは「あなたの」が強調されているので責めているようなニュアンスあり。

 

会話のリズム養成

まずはThanksで応答してみる

A: I like your shirt. 

B: Thanks.

 

A: It’s your turn. 

B: Thanks.

 

A: Watch your step. 

B: Thanks.

 

A: Take your time. 

B: Thanks.

 

A: It’s your choice. 

B: Thanks.

 

応答のパターンを学んでみる

A: I like your shirt. 

B: Oh, you have a good eye.

見る目があるね。

 

A: It’s your turn. 

B: So soon?

もう?

 

A: Watch your step. 

B: I’ll be careful.

気をつけます。

 

A: Take your time. 

B: It shouldn’t take long.

長くはかかりません。

 

A: It’s your choice. 

B: Don’t give up on me.

見捨てないで。

 

自分なりの考えで応答してみる

A: How was your trip?

B: 

 

A: When’s your birthday?

B:

 

A: May I have your name?

B:

 

A: Thank you for your help. 

B:

 

A: Give me your address.

B:

 

OKは実はあまり満足した答えではない。

How was your trip?でIt’s OKというと、「悪くはなかったけどね・・・」のような印象。

 

 

今回私は仕事の関係で最後の20分くらいしか参加できなかったのですが、Facebookイベントページにある動画で講義の内容をみることができました(^^)

 

私不在の間セミナー開催、ライブ配信にご協力いただいた両講師、参加された皆さん、ありがとうございました(^^)