読書量を増やそうと思ってKindleを活用し始めました。
これはいつでも端末を開けば本が読めるという環境をつくるためです。
いつもはハウスメイトが主催する読書会の課題図書を本で買って、読み終わったらMBAシェアハウスに寄贈する流れなのですが、自分本位の本をKindleで持ち歩くのもいいかなぁ、と。
AmazonのPrime会員でもあるので、ただで読める本もたくさん。(Prime Readingという仕組み)
ビジネス本に限定せず、小説、哲学、歴史など興味がもてそうなところを片っ端にヨンでみようかなぁ、なんていう感じです。
そこで出かける前に数冊Kindle版をダウンロード。
私はipadを使っているのでipadにダウンロードして外出先へ。
その間に読んだのがこれ。
先日このブログでも紹介した「フォトリーディング」なんですが、実は正直なかなか手応えを得られないでいました。
他の視点で何か速読のスキルがつくような本はないかなぁ、と探していたらこれが目に止まり、 「タダだしな」と思ってダウンロードしました。
221ページ分あったのですが、あっという間に読めてしまった。
そしてこの本は私のとってはとっても”腹落ち”でした。
まず速読するには・・・たくさん読め(笑)
結局はこれに尽きる(^^)
たくさん読むことで速読できる基礎が出来上がってきます。
- 読む速度が純粋に早くなる(私も意識したら1.5倍くらいになりました)
- 2行、3行とまとめて目に入るようになる
- 文字がイメージに変わる速度が早くなる
- バックボーンがつくのでキーワードが増えイメージするのが早くなる
- 読んだ本の世界に少し詳しくなり”知識”が増え次にとりかかりやすくなる
結局はこういうこと。
特に最後の項目に関して「知識」についての著者なりの見解が私にはいい気づきでした。
「知識」とはデータとデータを意味づけしてつなげる力、つまり認識力です。
そしてその知識がないと速読は無理!と著者は断言(^^)
そして私が行き詰まっているフォトリーディングについては、「長短両方ある」ことも指摘してくれていました。
知らない分野ではフォトリーディングは活躍しにくい。
そうなんですよ。。。
フォトリーディングは「予習」が大事。
それってすなわち知識を予め持っておく必要があるということと同じなんですね。
これはかなり救われました。。。
著者が認知科学者であることから、速読と脳の働きについてしっかり言及していて、そこから「本を読むこと意義」に話題は拡がっていくのが特徴。
「職業とは”人の役に立つこと”」と定義し、その報酬(収益)の多寡は関係ないとバシっと言い切っていて、これはぐさっときました(^^;;
そう、この本は
- 速読やりたきゃその前に沢山本読んでね。
- たくさん本を読んで知識を増やしてね。
- 知識が増えると本は早く読めるようになるよ。
- するとますます知識は増えていくよ。
- 著者の立場にたった人格をもってみてね。
- するといろいろな視点が身についてくるよ。
- そしてそれらを人のために役立ててね。
と本を読むことの意義について実は本文の半分近くを割いています。
単なるスキル教則本ではなく、著者の思いが込められた書物なのかな、という印象をもちました。
速読に対する見方が根っこから変わりました。
「これさえ身につければ」みたいな魔法のランプみたいな話ではなく、愚直にトレーニングした先にスキルアップがある、というのはある意味安心しました(^^)
単なるスキルではなく、自分の成長と一緒にあがっていく能力なんですね。
そう思うことで本に対してもう少し真摯に向かい合える気がしました。