48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

走る

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一般参加がとりやめになって、オリンピック選考レースとしてのレースになった東京マラソン

 

日本記録保持者大迫傑選手が、見事な走りで日本記録を破りました。

 

インタビューで見せた涙は、昨年のマラソングランドチャンピオンシップMGC)で前評判ほどの力を発揮できず、オリンピック出場確定ラインだった2位までに入れなかった悔しさから、辛いトレーニングを乗り越えてきた人だからのものだったかもしれません。

 

ラソンのゴールでは、安堵したような笑顔や、疲れ切って憔悴した表情を見ることが多いです。

 

大迫選手のゴールはそのどれとも違って、阿修羅のような怖い形相でゴールしました。

 

日本記録更新をゴール直前に確信し、ゴールした瞬間はまさに雄叫びをあげていたのでしょうね。

 

大迫選手はテレビをみると30〜35kmは1km3分を切るペースで走っていましたが、35kmすぎて1kmのラップが3分6秒と落ちてきました。

 

しかし脇腹を押さえながら(痛いというよりは、もしかしたら肝臓に刺激を与えていたんじゃないかな、という私の印象・・・)ペースをアップし1km3分に戻したんですね。

 

ここに底力を感じました。

 

長距離を走ると、疲労でどんどんペースが下がってくるのですが、一度下がったペースを再び上げるというのは、”ど根性”を超える”ど根性”がないと実現できません。

 

ほんとに苦しいので、100%の状態から120%に上げる必要があるんです。

 

この”ど根性”は「普段の練習の積み重ね」と「絶対に勝ちたい(上にあがりたい)」という強い気持ちと両面が必要です。

 

ここに優勝したレゲセ選手(自己記録は世界第3位の2時間3分台です)を始め日本の有力な選手のラップがまとまっています。

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(引用:東京マラソン2020結果・ラップ比較・感想。大迫選手が日本新記録! : マラソン・駅伝・将棋ライフと雑記

 

Halfまでは大迫選手、井上選手が食いついていましたが、そこからレゲセ選手がスピードをあげて(5km14分27秒なんて日本人には無理(笑))、引きちぎった様子がわかります。

 

大迫選手は20kmすぎてから、先頭集団から離れました。

 

普通レースに勝つには先頭集団にいることが有利な条件です。

 

そこを敢えて下げたのは

 

「このままだと自分がつぶれる」

 

と感じたからかもしれません(私の憶測)。

 

彼はこのレースで日本記録を出すことを目標にしていたのかもしれませんね。

 

だから自分がその目標を達成するためには、相手に合わせるのではなく、自分のペースに集中するという方法を選択したわけんだろうと思います。

 

私の勝手な憶測を仮説としておくと、大迫選手の目標達成意識はすごいものがあるなあと思います。

 

トップアスリートには絶対的に必要な要素であり、私に決定的に足りていない要素でもあります。。。

 

高い目標を立ててその実現に向けて最善をつくし、それを様々な誘惑に負けずに愚直なまでに繰り返して、到達するまであきらめない。

 

その気持と技量、体力などが備わって初めてトップアスリートになれるんだろうなぁ、と大迫選手の阿修羅のゴールをみて感じました。

 

168cmの身長で53kgという体重。

 

トップアスリートなので筋肉量はすごいと思うのですが、この細さ・・・

 

緩んだ私の身体はそれに中型のウォーターサーバー用ボトルに2kgのお米をサービスでつけちゃったくらいの体重だから、そりゃ重いわけだね(笑)

 

ぎりぎりまで身体を作り上げてきたこの数ヶ月と直前の調整はすごかったんだろうなぁ。

 

強化委員長の瀬古さんが「あれだけの身体を作ってきて結果を出したんだから、すごいよ、ほんと」と言っていました。

 

気持ちだけではだめ、技量だけではだめ、体力だけでもだめ・・・

 

文字通り「心技体」が揃った人だけなんですね。

 

私?

 

私は心技体ともにだめ(笑)

 

もしかしたら野球は「技」だけは子供の頃にあったかもしれない、というかすかな妄想をいただきますが、そんな人は掃いて捨てるほどいるわけで(^^)

 

私は目標に向かって歩むプロセスに充実感を感じちゃいます。

 

結果的に目標を達成したかどうかはどうでもいい。

 

下手したら目標自体変えちゃったりします(笑)

 

 

 

ちょっと大迫選手の走りに触発されて、ひさしぶりに皇居走ってきました。

 

15kmほど。

 

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千鳥ヶ淵緑道に咲いていた「シュゼンジカンザクラ」

 

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こちらは皇居周辺で咲いていた「寒緋桜(カンヒザクラ)」です。

 

春が確実にきていることを感じさせられます。

 

コロナの影響かランナーはすごく少なく、海外から来たと思われる人たちのランナーが目に付きました。

 

大迫選手の半分くらいのスピードでしたが、いつもの自分よりは速いペースでランできました。

 

やはり外で走るのは気持ちいいです。

 

ここんところ、コロナ対応や自粛のアオリをうけ、さらに金回りで振り回されて少々滅入っていたんですが、リセットされるようなデトックス感を感じました。

 

身体が動くうちは、走ったり歩いたり全身をつかう運動はいいものです。

 

いや〜、大迫選手はすごかった。。。

 

 

 

余談ですが、阿修羅といえば私の記憶では、大相撲の横綱貴乃花関が膝に大怪我をおいながら優勝決定戦で横綱武蔵丸関を倒し優勝したときの形相を真っ先に思い出します。

 

表彰式で当時の小泉首相が「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」という有名な祝辞を送ったときです。

 

私個人の憶測ですが、絶対的な強さを持っていた貴乃花関でしたが、あの無理が力士生命に終止符を打たせたんじゃないか、と思っています。

 

(実際にこの後半月板損傷で7場所連続休場し復活後準優勝するがまた休場、その次の場所で引退である)

 

すべてを捨ててたった一つのことを取りに行き、勝ち取った時、人は阿修羅のような形相になるのだろうか・・・