48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

映画〜「ザ・サークル」

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3月は全然観れなかった映画ですが、今月ははや3本目(^^)

 

今回はこちら「ザ・サークル」です。

 

ハリー・ポッターから一躍有名になり、大人になってからも変わらぬ活躍をしているエマ・ワトソンが主役です。

 

一応トム・ハンクスも主役の1人とされていますが、映画の構成や内容からすると、やはりエマ・ワトソンが主役で、トム・ハンクスは脇役かなぁ(^^)

 

ざっくりとしたあらすじはこんな感じ(ネタバレ過ぎない程度に・・・)

 

田舎町で障害をもつ父親と、その介護をしている母親と3人で静かに暮らしていたメイ(エマ・ワトソン)が、友人アニー(カレン・ギラン)に誘われて成長著しいIT企業サークルに入社することになる。

 

サークルはFacebookのようなSNS企業で、「情報の透明化」によってフェアな環境を作ろうというスローガンをたてている。

 

そこの創業者の1人でCEOがトム・ハンクス演じるイーモン・ベイリーである。

 

サークルは高性能で超小型のカメラを開発しそこから得られる画像情報から様々な分析を通じてデータ活用をするプロジェクトをたてる。

 

そしてメイはひょんなことから、このカメラを身に着けて自分の行動すべてを公開するという「透明化」をすることになり、世界中にフォロワーができる。

 

サークルの活動にのめり込むメイだったが、ある事件をきっかけに「素晴らしい技術を活かすシステムを変えないといけない」とスタンスをかえる。

 

さてその後は・・・

 

という展開です。

 

 

 

今は世界中コロナウイルスですが、ちょっと前までは「AIが人類の生活を一変させる」ということで、AI vs 人間 がクローズアップされていました。

 

この映画は2014年に原作が発表され、2017年にアメリカで公開されたもので、当時はFacebookがものすごい勢いで伸びていたころですね。(Wikipediaによると2017年時点でFacebook登録者は18億人だったそうです)

 

情報の透明性、公平性などは、権力者の汚職や不正といった事件が起こるたびに話題にあがってきます。

 

報道についても「国民の知る権利」を盾に取材を展開することも。

 

そして今や至るところにセキュリティカメラがあり、インターネットで情報が飛び交い、ハッカーによって個人情報がさらけ出される時代です。

 

誰がこんなことやらかした?みたいなことがインターネットを通じていろいろなところから情報が集まり、特定に至るなんていうことも少なくありません。

 

先日のトイレットペーパーのガセネタについても流出元が特定されていましたね。

 

なにか人や社会に迷惑をかけるようなことを企てている人にとって見れば監視の目が厳しくなってきているのは歓迎すべきことです。

 

一方で「プライバシー」としてさらされたくない情報を、勝手に公開される恐れも大きくなっています。

 

「それって怖くない?」この映画はこんな投げかけをしているようです。

 

 

 

ストーリーも構成もシンプルでわかりやすく、時間も1時間40分程度と手頃なのがいいですね。

 

エマ・ワトソンはいい女優さんになりましたね(^^)

 

トム・ハンクスと堂々と渡り合っています。

 

サークルをトム・ハンクス演じるイーモンと一緒に経営しているトム・ステイトンをパットン・オズワルトが演じているのですが、ドラマ「ブルックリン99分署」で消防署のリーダー役でゲスト出演していたシーンが強烈に記憶に残っています(^^)

 

 

 

Wikipediaによると、この映画は大ヒットした「美女と野獣」に出演したエマ・ワトソンが主役だったにもかかわらず、酷評が多かったようです。

 

私自身はさきほど触れたようにどちらかというと好意的です。

 

中には好意的な評価もあったようです。Wikipediaから引用します。

 

オーウェン・グレイバーマンは本作を好意的に評価しており、「『ザ・サークル』はディストピアを舞台にしたスリラー映画と言えるだろうが、民衆を支配する邪悪な人間を描き出した凡百のSF映画ではない。この作品はその手のSF映画より知的で、身の毛もよだつような作品である。SNS上で魔女狩りが発生し、人々が何かをシェアすることに取り憑かれている現代に警鐘を鳴らす物語になっている。この作品で描かれたようなファシスト的未来は観客を巧妙に思考へと誘う。なぜなら、そんな暗い未来は今現在に姿を見せているのだから。」と評している

 

そうそう、私もそう思うんですよね。。。

 

かなり怖い話をわかり易く表現してくれていると思いました。