「漫画 日本の歴史」は複数の出版社から発行されています。
角川
学研
これまでこの4社が中心だったのですが、ついに講談社が参入してきました。
以前ここで小学館がまんが日本の歴史が無料公開されていたことをご紹介しました。
この時はコロナで自宅待機となった子どもたちが閲覧できるように、と期間限定でゴールデンウイークが終わる5月7日まで公開されていました。
途中まで読んでいたので、公開打ち切りはとっても残念だったのですが・・・
実はまた公開されています!
今回は夏休みで8月31日までだそうです。
こういった取り組みはありがたいですね。
この日本の歴史のまんがシリーズ、これだけで大学受験までカバーしたという話も耳にします。
あの映画で有名になったビリギャルもそうだったという書き込みを見たことがあります。(小学館のシリーズだったとか)
今回講談社が参入してきましたがその売りは「大学受験まで使える」ことと「最新研究が反映されている」ということ。
他の出版社はいつ改訂したのだろう、とちょっと本屋に立ち寄ってみました。
確かにこれまでの主要4社では学研が2019年と改訂時期は最も新しく、集英社は2016年、角川は2015年、小学館は平成などについては新しいのですが、奈良時代など古い時代のものは1998年くらいのものがそのまままだ利用されているようです。
近年になって歴史上の発見もいろいろあって、文字通り歴史が塗り替えられています。
やはり歴史書は新しいものを読みたいですね。
どこの出版社のものがおすすめなのか、それは読者の目的次第なので私はなんともいえません。
ネットでは各社の特徴などをまとめた記事もありますが、やはり本屋に立ち寄って好きな時代の本を実際に手にとってちょっと読んでみるのが一番です。
私はKindleのお試し版をダウンロードして読んでみました。
情報量
講談社は漫画の前に政治、文化、経済、食、交通、宗教、思想などいろいろな視点からその巻にかかれている時代についてまとめがあるのに加え、全ページの欄外に豆知識が書かれていて、トリビアを知るような楽しさがあります。
小学館は皇族、豪族などの家系図がよく載っていて、一族の流れをおいかけることができるのが結構好きです。
角川、集英社もそれぞれ情報はつまっているようですね。
お試し版だけではどれだけ違いがあるのかはちょっとわからない・・・
漫画
各社とも複数の絵描きさんたちが書いているので、どれも巻によってイラストが異なります。
なので好みのものもあればそうでないものもあるのは、各社ともありえます。
監修
小学館と角川は監修者がほぼ1人ですが、他社はだいたい複数人で監修を担当しています。
気になったのは講談社の源平時代から応仁の乱あたりまで、読書会の課題図書になった「応仁の乱」「一揆の原理」の著者呉座勇一氏が監修していること。
研究内容がかなり最新であることが期待されます。
価格
別冊も含めた全シリーズを揃えると、Amazonでは
学研→角川→講談社→集英社→小学館 の順に高くなっていきます。
学研で1万6千円くらい、小学館で2万2千弱くらいです。
別冊
小学館:人物事典、史跡・資料館辞典
集英社:なし
角川:歴史まるわかり図鑑、よくわかる近代史1〜3
学研:人物学習辞典、文化遺産学習辞典
講談社:なし
構成
古代〜平安時代、鎌倉〜江戸時代、明治以降と3つにわけてみると
小学館:27%ー46%ー27%
角川:27%ー47%ー27%
角川(別冊込)22%ー40%ー38%
集英社:25%ー35%ー40%
学研:25%ー46%ー29%
講談社:27%ー43%ー30%
という構成。(ざっくりです)
集英社が明治以降にページを使っているのが特徴。
予想通りですが、各社とも特徴があり優劣つけがたい・・・
かねてから漫画のもつ大きな力は日本の歴史の学習などにはとても向いていると思ってたので、シェアハウスのラインアップに加えたいなぁと思っていました。
購入するのならやはり最新の内容が反映されていることを期待して、出たばかりの講談社のシリーズを購入することにしました。(^^)
いずれ他社が全面改訂をすると、鮮度の立場は逆転しますが、集英社は2016年にやったばかりだし、小学館は20年以上行っていない上に監修者も他界されていらっしゃるし、なかなか全面改訂に手を付けるところは当分ないのでは、という読み(^^)
歴史を勉強するというより、なにか雑学を身につけるような軽い感覚で読んでみようと思います。