今年最初の読書会の課題図書は
昨年11月邦訳が出版されてすでにベストセラーになっている
「Life Shift〜100年時代の人生戦略」
Work Shiftの著者リンダ・グラットンの著作。
たまたま昨年末にWork Shiftを遅まきながら読んだので
個人的にはシリーズとして読めた印象です。
医療技術の発達によりこれからは人生100年が当たり前になってくる中で
どうやって豊かな人生を送っていくのか
その考える視点を紹介してくれている本です。
すなわち定年退職する年齢である65歳前後で
残り十数年と思っていた余生が
35年前後もあると
収入面や普段の過ごし方は今までの考えでいいのか
という問題提起でもあります。
私が本著を読んで新たに得られた気づきをご紹介します。
1 人生ステージ
これまでは「教育」「仕事」「引退」という3ステージに分解できる。
これからは「仕事」の時間を増やす必要があり、
この「仕事」の中に新たなステージが生まれる。
(転職、独立など)
2 現在バイアス
遠い先の話なら受け入れられるけど
直近のことには自分の欲求にまけてしまうこと。
とても耳が痛いです(笑)
CO2削減には賛成だけどガソリン車に乗っている、みたいなことですね。
3 資産の形
有形資産と無形資産に別れる個人の資産。
そのうち無形資産は「生産性資産」「活力資産」「変身資産」にわけられる。
とてもわかり易い定義で、自分の現状をすっきりと振り返られます。
4 レクレーション(娯楽)からリ・クリエーション(再創造)へ
時間の過ごし方で、自分が心がけていた気持ちを文字化してくれました。
5 貯蓄は消費の先延ばし
金融リテラシーがこれから大切になるということなんですが、
今使わないことで将来の糧につなげる、という意識を改めて実感
本の趣旨は他にあるとは思いますが
自身がどう感じるかはひとそれぞれ(^^)
読書会では「これを20歳前後の人が読んだらどう感じるだろう」
という声がでました。
確かに40歳前後の我々からすると(私は抜けちゃいましたが・・・)
どう感じるかとても興味津々です。
最後に、これからの生き方という意味で
Work ShiftとLife Shiftはいずれも一度読んでおいたほうがいい本だと思いました。