48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

情に通じ足るを知る

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私は世代のせいかテレビを観るのが結構好きです。

 

といってもドラマはほとんど観てません。息抜きに特定のバラエティーNHKスペシャルといった偏った番組構成です(^^)

 

そのNHKスペシャルで「大江戸」というシリーズが放送されています。現在第3集まできました。

 

最近の研究調査結果から江戸時代の新しい事実や見解を紹介してくれる番組です。

 

溝端淳平さん、松平健さん、木村佳乃さんが出演しています。

 

毎回録画をして時間のあるときにみているのですが、やっと第2集をみることができました。

 

第1集では「江戸の町は“巨大な水都”であった」ことを紹介してくれました。

 

さてさて第2集は。。。

 

世界トップクラスだった経済成長率

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実は鎖国していたにもかかわらず、江戸時代の江戸の町は世界的にトップクラスの経済成長をしてたようです。

 

あまり裕福でないという印象がある長屋の暮らし。

 

今のシェアハウスに近いスタイルだと思っています。

 

狭い部屋に家族が暮らしている様子は決して裕福さはイメージできなかったのですが、近年の発掘で長屋に暮らしていた人たちは、化粧道具をもっていたり、大きなアワビを食していたり、伊万里焼の皿を使っていたり。

 

実は長屋暮らしはゆとりある生活をしていたことがわかってきたようです。

 

第2集では“株式会社ニンベン”(以降“にんべん”とする)の創業者から三代目にいたる事業の視点から、江戸の経済成長をみていく構成になっています。

 

 

鰹節でお馴染みのにんべん。

 

時は“犬公方”で有名な第五代将軍綱吉公が治めていた1699年、初代伊兵衛によってにんべんの前身にあたる伊勢屋伊兵衛が創業されました。

 

当時は参勤交代と江戸の公共事業という2つの大きなイベントで、全国の大名から資金が江戸に集まってきたそうです。

 

そのため経済の中心は「武士」にあったそうですね。

 

ところがいつの世にもあるもので、“バブル”崩壊とともに大名の資金繰りが悪化。

 

商人からの借金踏み倒しで多くの商人が倒れていったそうです。

 

そこに浅間山噴火で飢饉が発生し貧富の差が広がり格差社会になったとか。なんか今の時代に似ていますね。

 

困窮した貧しい人達による打ち壊しが多数発生し、これまた多くの商人が被害をうけました。

 

商人たちは自分たちで商工会を組織し、インフラの整備や備蓄といった活動を通じて格差社会の解消を目指すことで発展を図ったそうです。

 

これにより資金不足に陥った武士から経済の中心が商人に変わりました。

 

そして江戸の経済成長はここから一気に加速したそうです。

 

三代目伊兵衛の言葉

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にんべんは初代伊兵衛で8千両ものの資産を一代で築き上げます。

 

成功の秘訣は加賀百万石の前田家の御用聞きにになったこと。

 

バブルを演出した大名に取り入ってビッグチャンスをものにしました。

 

ところが三代目伊兵衛のときには大名バブルは終わっていました。

 

彼は庶民向けに安く鰹節を仕入れて販売することで、ターゲット顧客を大名・武士から町民に切り替えたのです。

 

先に話をした、格差社会の解消や町民の生活環境改善に尽力したそうです。

 

その時に彼が残した言葉がこちら。

 

「富が人々より優れば人は必ず憎む。

情に通じ 足るを知ることが富である」

 

今の現代にも響く言葉のように感じます。

 

稼ぐことは悪いことではない

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「たくさん儲けたい」そう思う人は少ないでしょう。

 

そのために仕事頑張る人、起業する人、博打に走る人、金持ちにすがる人、様々ですね。

 

あくまでも一般論ですが、儲けたお金はどこから来るのでしょうか。

 

単純な構造でいうと、あるサービスを販売して原価・経費を差し引いて生まれた利益がその源泉です。

 

今までAというサービスがあったところ、新しいサービスBが生まれて、AとBが発展していく。そんな構造だったら経済は成長していきますね。

 

ではPという会社がQという会社に委託してサービスを作ってもらい、それを販売していたとしましょう。

 

単価を上げるか、Qへの支払を下げるかでPの利益は大きくなります。

 

単価が上がればいうことありません。しかし現実はなかなか難しい。

 

すると利益をあげようとQへの支払を下げようという動きが起こります。

 

Qが何かしらの工夫でコストを下げて、それが反映されれば問題はないですが、実際はQの利益が吸い取られていることが少なくありません。

 

すなわちQの利益が吸い取られてPに渡っているのです。

 

格差はこういうことの積み重ね、大規模化で進んでいくんですよね。

 

それでもこれは資本主義のルールでは当然起こり得ること。

 

問題は吸い上げたPがその利益を溜め込んでしまうこと。それでは経済は回らない。。。そして溜め込んだPに人々の嫉妬と恨みが集中する。。。

 

“欲しい”だろうけど“必要”なのかなぁ。。。

 

どんどん社会に還元していってくれると、経済は回っていくし、多くの人に感謝される機会は増えるだろうし、懐ではなく心が豊かになる気がするんですよね。

 

稼ぐことはとても素敵なことだと思います。

 

そして稼いだ後がとても大事だと思います。

 

三代目伊兵衛さんの言葉、300年前だけど未だに心に響きます。