世の中はお盆休みで各交通機関でUターンラッシュが始まったという報道が各地から聞こえてくる8月の中盤。
やや夏風邪気味だったのですがめずらしくアポのない1日だったので息抜きにフラッとでかけてみることにしました。
秩父鉄道とは
若干“乗り鉄”という鉄分が多めの私なので電車に揺られる旅で行ったことがないところ、ということで今回目をつけたのが秩父鉄道です。
三峰口から羽生に至る約71kmを走り抜ける鉄道です。
Wikipediaによると、荒川上流にある長瀞の観光開発を行ってきた会社だそうです。
埼玉県は東京から郊外に抜けるように南北に電車は多く走っています。
東北線、高崎線、上越・北陸・長野新幹線、東武伊勢崎線・日光線、やや東西に寝ていますが東武東上線、西武池袋線・新宿線など。
この秩父鉄道は見事にこれらの線を横断しています。
西側から見ると、御花畑で西武池袋線、寄居では東武東上線(八高線で八王子に南下できる)、熊谷で新幹線、高崎線、羽生で東武伊勢崎線に接続します。
そういわゆる「埼玉横断鉄道」といってもいいでしょう(^^)
沿線には長瀞を始め、秩父三社と呼ばれている神社、札所めぐり、温泉といった観光資源もあります。
アクセス
私は夕方に羽生に寄りたかったので、池袋から西武秩父に向かう“時計回り”ルートを選択しました。
秩父鉄道にはいろいろなアクセス方法がありますが、私は端から端へ縦断を試みたかったので一番西にある西武秩父駅からアクセスしました。
出発地点は市ヶ谷駅。
有楽町線で池袋にでます。
有楽町線は直通がありますがほとんどが西武線に入ったあと各駅停車であることや直通が少ないことから池袋で西武線に乗り換えるのがいいです。
西武線は飯能駅で単線になるため、ほとんどが飯能で乗り換えです。
西武秩父まで直通でいくのは有料特急レッドアロー号か、土休日に三峰口と直通する快速急行または急行です。
池袋から三峰口へ直通するすのは快速急行のみで 池袋7:05発、8:05発の2本。
三峰口から池袋へ直通するのは三峰口15時台と16時台に急行2本、西武秩父発快速急行1本の合計3本。
(いずれも2018年8月現在の時刻表に基づく)
実はこのあと秩父鉄道の時間を合わせるのに苦労することと、私が行ったのが平日だったのでレッドアロー号で向かうことにしました(^^)
家からアイスコーヒー、ヨーグルト、果物といういつもの朝食セットを持ち込み(^^)
電車の中なら集中できると思って持ってきた宅建のテキスト。しかし安らかに眠りに私を導いてくれました。。。
飯能駅で前後がかわります。
乗ってから1時間21分で西武秩父駅到着です。
素敵な空!
ちなみに他に秩父鉄道にアクセスするには以下の方法があります。
東武東上線で池袋から寄居へ:池袋から小川町に出て乗り換え。約1時間半。
新幹線・高崎線で東京から熊谷へ:新幹線で40分くらい。高崎線で1時間位。
東武伊勢崎線で浅草から羽生へ:有料特急りょうもう号で1時間15分位。(一部羽生に停車するがほとんど通過のため久喜で乗り換え)
西武秩父駅・御花畑駅(芝桜駅)
ここから秩父鉄道の駅御花畑駅、別名芝桜駅に歩いて向かいます。
このように結構近いです。
まずは御花畑駅へ向かいます。
秩父鉄道フリーきっぷ
ここでの目的は、「秩父鉄道フリーきっぷ」を購入すること。
夏休みや土日限定で販売されていて1,440円。
途中何度か乗り降りを考えていたので迷いなく購入。
ちなみに終点同士三峰口と羽生の運賃は1,050円です。
さあ、西の出発点三峰口へ行こう!と思うのですが、時間帯によって一つ隣の影森駅で乗り換えしなくてはなりません。
なぜかわかりませんが羽生からきた電車はある時間帯で影森で折り返ししちゃうんです。
影森から三峰口へ行く電車との接続を考えると20分以上時間があったので、ちょっと周辺を散歩することにしました。
今宮神社
地図をみて近場でちょっと気になったのが今宮神社。
歩いて5分くらいのところだったのでちょっと足を伸ばしてみました。
古くからあるらしいのですが、中に入るとちょっと静かな雰囲気になります。
そして目についたのが龍神池の手前に飾られている観音像ですが、私はその奥にある龍神木に目が奪われました。
樹齢1,000年以上になるそうです。存在感がありましたね。
さて再び駅に戻ります。
途中このような道標があります。
凝った彫刻がほどこされていてどことなくおしゃれ。
札所めぐりに活用されているのかもしれません。
三峰口駅
影森駅乗り換えで三峰口へ。所要時間はおよそ21分。
空とのコントラストがきれいです。
ホームの向こう側には鉄道公園があります。
奥の方に昔の車両が見えます。
以前は独自の車両だったらしいですが、今は他の鉄道会社からのお古をもらって運行しているそうです。
この写真に写っているのは7800系で東急大井町線で使われていた車両を改造したものだとか。。。
さあ秩父鉄道の西端にきましたのでこれから東進です。
時間がないのでさっき乗ってきた電車にまた乗り込みます(笑)
浦山口駅
まず最初に降りたのは浦山口駅。
そう、こんな感じの駅。
な〜んにもないようなこんな駅でなんで降りたか。
橋立鍾乳洞
じつは鍾乳洞があります。橋立鍾乳洞というそうです。
駅から20分くらい歩くとあったのですが地図で見るとそうは見えない。
なんでかなぁ、と思って歩いてみたらわかりました。
山登っていくんです(笑)
登山のような道ではないのでサンダルでも大丈夫ですがずっと上りです。
逆に言うと帰りは下りなので早いです(^^)
ちょっと頑張って歩いて13分ほどで到着しました。
入場券は200円。カバンは入口で預かってくれます。
洞内は撮影禁止のため記録はないのですが、約15分くらいでしょうか。
背をかがみながら洞の中を歩きました(^^)
壁の石は濡れていてちょっとざらついているところもあり、今でも活動しているのかなと思わされます。
予想より早くでれたので周辺を散歩してみました。
空は秋模様ですね。
不動名水
するとこんな立て札を発見。
どうも駅のすぐ側にあったらしいのですが気づきませんでした。
ここに来てみると人の良さそうなご年配の男性が「こんにちは」と声をかけてくれたので、しばらくお話をしていました。
秩父は地味でなかなか人が集まらないが余計なお金もとらずいいところだ、とその方はおっしゃっていました。
この湧き水、もちろん飲めます。
私もちょっといただき喉の渇きを潤しました。
かなりの軟水という印象です。
さ、次なる目的地へ!
皆野駅
浦山口駅から今度は直行する電車にのれて皆野駅へ。「みなの」と読みます。
ここに何があるか。
満願の湯
そう、それは満願の湯という温泉で、秩父温泉と呼ばれているそうです。
秩父に来る前に知人から「渓流を眺めながら入れる温泉がある」ということを聞いていたので、アクセス可能でそのような温泉がないか調べてみたら見つかったのがここ。
駅チカでいえば西武秩父駅隣に「祭の湯」という施設があったのですが、「渓流を眺めながら」ではなさそうだったので、こちらのしたのですが実は駅から車で15分くらいかかります。
ここのいいところは事前に連絡をすると送迎にきてくれるということ。
当日で10時47分に到着するのに、開店直後の10時に電話したのですがそれでも来ていただけました。ありがたいです(^^)
電車だと本数も少ないのでどの電車で帰るかも予め調べてあるため、この段階で帰りの送迎も予約完了。
最初レンタカー借りるか迷ったのですがほんと助かりました。
公式サイトはこちらです。
料金は平日だったので800円。
ここでフリーきっぷを見せると50円引きもしくはレンタルタオル無料(250円相当)の特典があります。
私は家からタオルを持ってきていたので50円割引を適用してもらいました。ラッキー(^^)
さて、お湯ですが柔らかく湯温もちょうどよく気持ちよかったです。
水質は単純硫黄泉(アルカリ性)とのこと。
午前中にお風呂に入ったのでここでお昼。
せっかくなので秩父名物ということで「わらじカツ丼」をいただきました。
そうカツをわらじに見立てています(^^)
鼻緒はピーマン(笑)味がついているのでこのまま何もつけずに食べます。
座布団がひかれている大広間でごろっと横になって軽く昼寝。
その後はお茶を飲みながら本を読んでいました。
時間が来る前にもう1回風呂に入って送迎バスで駅へ。
いや〜気持ちよかった(^^)
おまけ
皆野駅でちょっと気に入ったショットがとれました。
ホームとホームが踏切でつながっていてその踏切の上から撮影したものです。
なんとなく雰囲気が気に入ってます。
羽生駅
夕方に羽生駅で約束があったので皆野からは羽生まで一気に。
途中の長瀞で観光したかったのですが今回はお預け。
車内ではずっと本を読んでいて一冊読み終えることができました。
ついに秩父鉄道を横断しました!
乗ってきた電車は5000系。昔の都営三田線で使われていた車両です。
(私には懐かしい・・・)
今回のルートと料金
出発地点と終点を東京の市ヶ谷にしました。
なお時刻、料金はすべて2018年8月時点のものとします。
市ヶ谷6:25 東京メトロ有楽町線 6:37 池袋 165円(Suica)
池袋6:50 西武池袋線ちちぶ5号 8:11西武秩父 780円+特急料金700円
注)特急券は地下改札では売っていません。1階の改札に回る必要があります。
私は知らなかったので余裕見てきてよかったです。
秩父鉄道フリーきっぷ購入 1,050円
今宮神社
影森8:53 秩父鉄道 9:09三峰口
ここで橋立鍾乳洞、不動名水
満願の湯 入場券750円(50円割り引かれたので)、わらじかつ丼850円、ペットボトルのお茶160円
皆野14:22 秩父鉄道 15:53羽生
コーヒー焙煎の香藏さん
羽生→(押上経由)→住吉→(都営新宿線)→市ヶ谷で1,100円ちょっとだろうか。
番外編1〜香藏
羽生と言えば香藏さん。
今回の旅のもう一つの目的はこちらにお邪魔することでした。
前回お邪魔した時に東武伊勢崎線でダイレクトでいったのですが、その時に秩父鉄道の存在を知って今回のような旅を思い立ったわけです。
素敵な豆をまた頂いてまいりました。
それとこちらのご家族とも夕食をご一緒させていただき楽しいひとときを過ごすことができました。
羽生で美味しいコーヒー豆を買う、これもおつなものです(^^)
番外編2〜ガリガリ君キャンペーン
たまたまですが8月末でガリガリ君とのコラボキャンペーンをやっていました。
1つはスタンプラリー。秩父鉄道の指定された駅に専用スタンプがありこれを3つ集めるとご覧のストラップ付きガリガリ君プレートがもらえます。
御花畑、三峰口、皆野、羽生と指定の駅を4つもっていた私は余裕でした(^^)
もう1つは
記念きっぷ。土日にはSLが走ります。
それを記念して作られたのがこちら。右上のきっぷ、実はガリガリ君キャンディーの形をしています。
裏をみて当たりがでると記念品がもらえることになっていたらしいです。
残念ながら私はもらえませんでした(^^)