次回の読書会の課題図書が「新鉄客商売」だったので、先に出版された本書を読んでみました。
鉄客商売はどんな本か
著者の唐池氏はななつぼしin九州やゆふいんの森など、JR九州で話題となった列車を投入するだけでなく、外食産業など鉄道以外の事業へ展開し、他JRに比べて不利と言われていたJR九州の経営を立て直した立役者として有名な方です。
それだけの結果をだされた経営者ともなればどれだけグイグイしている方かと思いきや、本書を読むとダジャレの大好きな好々爺(失礼!)のような印象(^^)
著者本人が冒頭でも語っていらっしゃいますが、「笑いと涙と感動。こんなビジネス書見たことがない」という本です(^^)
有名となったななつぼしin九州の話が中心かと思いきや、著者がおそらくJR九州時代で最も思い入れが深かったであろう「外食事業」の話がメインです。
メインというのは著者がJR九州でやられてきたことの中で最も成長を感じられたからではないかと、勝手に想像しています。
確かに外食事業の話がメインではありますが、著者が学んできたたくさんの格言を得るにいたった楽しいエピソードが満載です。
そして最後には「鉄客商売 22の学び」ということで、著者が学んだ格言がまとめられています。
読み終わるととても元気がでてくる、そんな本です。
共感するところがたくさん
私自身本書を読んで、共感を得るところがたくさんありました。
それは初めて目にして「そうそう」というのではなく、これまで自分が今取り組んできたことと重なることがいくつもあったのです。
なので勝手に著者から「それでいい」と応援してくれるような気持ちに箚せられた気分です。
手間をかけ誠実に徹した仕事や商品は、お客様を感動させる
事業を進めていくにあたって利益追求のために「効率化」をよしとする風潮を感じるときがあります。
私が営んでいるシェアハウスの管理運営も、「できるだけ手をかけずに」という運営をしているところは少なくありません。
私はむしろ逆に敢えて手間をかけることでお客様の満足度を高めることを目指しています。
いい手間をかければ、より良いサービスにつながり、最終的には事業収益となって返ってきます。
「気」に満ち溢れた店は、繁盛する
私も「気」って大事にしています。
シェアハウスに漂う「気」でそのハウスの雰囲気は全く変わります。
著者も言っていますが、「気」はその場にいる人達で作られるものです。
シェアハウスで言えば住んでいる人たちで作られます。
この本でも紹介されていますが何もしなければ「気」はうまれません。
だから私は現場に通って自分で「気」を発しようというイメージで行動しています。
テキパキと動く、笑顔でいる、ポジティブにとらえる、丁寧に対応する、など。
何事も前向きに考える
ほんとにこれって自分次第です(^^)
どんなことでも、「次につながる」とか「この程度でよかった」とか「今でよかった」とか自分にとって「よかった」と捉えることで、少なくとも自分にストレスを与えることはかなり軽減されます。
自分へ余計なストレスを与えないことで、現在を比較的冷静に捉えることができますし、覚悟ができて腹も座り動揺しません(^^)
2メートル以内で語り合うと、互いに心が通じるようになる
最近はネット技術が発達して、SNSで情報交換や意思疎通、連絡などをすることが多くなりました。
私もその利便性の恩恵をうけています。
シェアハウスは結局人同士のつながりってとても大切な要素なので、大切なことはFace to Faceで話すようにしています。
これは決して私が昭和の人間だから、だけが理由じゃないとかねがね思っていたので、著者のこの言葉はとても嬉しかったです(^^)
人を元気にすると、自分も元気になる
人に喜んで欲しいと思う源って、実はここにあったのかもしれません(^^)
これらは著者の「22の学び」から選んだものですが、他の学びにもそれぞれ共感ポイントがあります。
最後に
本書を読んでいると、著者が笑顔でこの本の内容を語ってくるイメージが持てます。
この本自体とても素敵な「気」を持っているのかもしれません。
ちなみに続編となった「新鉄客商売」も期待に違わずとても楽しい本でした。
こちらは読書会のあとにアップすることとします。