48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

シェアハウスにおける“リビング”という空間

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シェアハウスの生活環境を考える上で“リビング”は大切な要素です。

 

“リビング”の役割は、入居者たちのコミュニケーションの場です。

 

シェアハウスのスタイルは「入居者たちの交流を育む」ものと「入居者の独立性を重視する」ものと大別されます。

 

「入居者たちの交流を育む」スタイルは、「一緒に住む」ことをメリットとして捉える視点です。

 

  • 誰かがいてくれるから安心
  • 話し相手がいる心地よさ

 

1人で暮らすより誰かといることのプラスアルファに魅力をおきます。

 

一方「入居者の独立性を重視する」スタイルは「安く住める」ことをメリットとして捉える視点です。

 

  • 家電を揃えなくていい
  • 家具を揃えなくていい
  • 気軽に引っ越しができる

 

こういった魅力があります。

 

今年大騒ぎした「かぼちゃの馬車」のシリーズで建築された物件はかなりの確率でリビングがない、またはかなり狭いという特徴がありました。

 

だから「安さ」が本来の魅力だったのですが、オーナーに提示した事業計画があまりにも現実とかけ離れていたこと、また運営そのものがダメダメだったことが破綻につながっています。

 

「入居者の独立性を重視しても、誰かが一緒に住んでいる安心感だって魅力だ」という人もいるかもしれません。

 

でも心許せない人がいるのに安心感ってないだろうなぁ、なんて思うわけです。

 

安心感はある程度心許せる人がいて生まれる感覚だと思うので、シェアハウスの安心感は「入居者同士の交流」があってこそだというのが私の感覚です。

 

そこで“リビング”なんです(^^)

 

家の中でいつでも入居者の仲間たちと顔を合わせる場所、それが“リビング”です。

 

私が思うリビングの理想は

 

  • 顔を合わせて数名が集まれるスペースと家具があること
  • 1人で作業できるスペースと家具があること
  • 開放感があること

 

です。

 

仲間と一緒に会話を楽しむのもいいのですが、仲間がいる環境で1人の世界がもてるのも実はここちいい環境かなぁ、と。

 

私が住んでいるMBAシェアハウスではそんな風景がよく見られます(^^)

 

ダイニングテーブルで1人食事する人、一緒に話している人、こたつのところで1人作業している人、それぞれのスタイルで自由に過ごしています。

 

椅子に座るのもよし、ビーズクッションに身を沈めるのもよし。

 

外ではいろいろなストレスと戦っているんです。

 

家に帰った時くらいゆったりしたいですよね。

 

自分がゆったりする姿を受け入れてくれる家なら“帰りたい”家になるだろうな。

 

だからシェアハウスを設計するひとにはリビングを大事にしてほしいと思います。

 

オーナーは少しでも多く稼ぎたいと思って、できるだけ部屋にしようとしがちです。

 

でも「稼げる」前提を考えましょう。

 

入居者がいて初めて稼げるのです。

 

入居してくれるためには、「住みたい」と思う環境であることが必要条件です。

 

住みたい環境があって人が入り、収益が生まれるのです。

 

この収益が生まれる前提を理解していない人が少なくないのは残念です。

 

住みたいと思えないシェアハウス作って満室になったらいくらなんて、「取らぬ狸の皮算用」そのものです。

 

シェアハウスは“魅力あるリビング”、これをオーナーさんには意識してほしい、そんなことを徒然思うゲリラ豪雨の週末、でした(^^)