(引用:Netflixの画面から)
今回の映画鑑賞は「7月22日」。
2011年7月22日にノルウェーで発生した無差別殺人テロをドキュメンタリーとして映画化したものです。
2011年といえば3月に東日本大震災があり、7月は私もやっと仙台に戻って生活を再開させたころで復旧もままらなかった状況でした。
なので実はこのテロ事件についてはあまり記憶がありませんでした。
ノルウェーの首都オスロで爆破事件をおこし、その後ウトヤ島でキャンプをやっていた学生たちを無差別に銃殺し、合計77名の死者を出した事件です。
単独による短時間の殺人事件としては史上もっとも多い被害者数だそうです。
犯人はキリスト教原理主義の極右思想をもった30代の男性。
映画の始まりは極めて穏やかです。
さながらホラー映画の始まりのように穏やかで笑顔に満ち溢れた光景から始まります。
ここからどうテロ事件につながるのかと思えばいきなり勃発し事件は映画の前半で起こってしまうのです。
そしてあっさり犯人は捕まります。
まるで投稿するように。
え、まだ始まったばかりなのに・・・
犯人をおいかけて追い詰めてという展開を想定していただけに、どう展開するのだろう。
この後亡くなった方、傷ついて九死に一生を得た方、たまたま難を逃れた方、そして彼らの家族や親族、弁護士、検察、裁判官といったいろいろな人達が登場してきます。
彼らの心の流れが裁判の流れと並行して描かれ、物理的だけでなく、テロがいろいろなところに傷を残すだということを見せてくれます。
人を傷つけることの罪深さを感じます。
個人的な印象ですが、犯人のブレイビクを演じたアンデルシュ・ダニエルセン・リーが実に見事に犯人の傲慢さを表現しています。
時々見せる自信と、余裕の笑みの出し方が絶妙です。
この映画Netflix専門映画で「ジェイソン・ボーン」シリーズを監督したポール・グリーングラスが監督・脚本を手がけているんですね。
Netflix作品の凄さをちょっと垣間見ました。
Netflix専用は映画だけでなくドラマも多数あります。
決して安くないキャスティングやスタッフを使っているようです。
かなりの資金をもっている大型プロモーター&制作会社&放映会社を併せ持ったグループですね。
内容は決して軽くないですが、見ごたえのある映画でした。