(画像:Amazon DVD販売ページから引用)
今週の休息日で観たのはこちら。
いっとき、実話に基づいた数学者にまつわる映画や本を観て、読んでという時期があったことはこのブログでもご紹介させていただきました。
エニグマを解いたアラン・チューリング、多くの定理を導きながら若くして亡くなったインドの天才数学者ラマヌジャンと彼を支えたハーディー、フェルマーの最終定理を証明したワイルズなど。
この映画もノーベル経済学賞を受賞したアメリカ人ジョン・ナッシュの半生を描いた映画で、ラッセル・クロウが主演、ジェニファー・コネリーがその妻役でキャスティングされ、アカデミー賞をいくつかとった作品です。
映画ということもあるようですが、実話と異なる設定も多いようです。
それはWikipediaをみていただければよろしいかと(^^)
私は映画として楽しんでいるので、事実と異なったとしてもそこはあまり気にせずに鑑賞を楽しみました(^^)
主人公ジョン・ナッシュが大学院にいたころから、ノーベル賞を受賞するまでの50数年がこの映画の舞台です。
これまで私が観てきた数学者の映画は、どちらかというと学者として純粋な気持ちと、社会が求める常識感・世論との間に挟まれた葛藤が中心となっていました。
しかしこの映画は、本人の病気との戦いであり、夫婦愛を美しく演出した恋愛モノと言えなくもないです。
ストーリーはなかなか興味深いし、キャストの演技力はアカデミー賞受賞しただけあって素晴らしいので、映画としてはとてもいい作品だと思うのですが、私個人の期待からすると、ちょっと違っていたかな(^^)
ジョン・ナッシュは統合失調症を患いながらも、数学者としての成果を出し続けていったのは驚きであるし、妻がいて子供もいてという家庭も持っていました。
(映画では書かれていませんがこの夫妻は一度離婚しますが本人同士で再婚をしています)
映画では闘病のドラマ性とノーベル賞受賞というサクセスエンディングに凝縮されていて、わかりやすい内容になっています。
私としてはもうちょっと学者としての活動になにかドラマがあるともっと良かったなぁ、というのが個人的嗜好。
余談ですが、ラッセル・クロウは体格がよすぎてちょっと学者というよりは、グラディエーターに見えてしまった(笑)
戦後直後が最初の舞台だったし、その後統合失調症で入院をし、治療も長く続きます。
そしてノーベル賞受賞のときは70代です。
女性の腰周りくらいはあろうか、という二の腕はちょっとミスマッチじゃないかなぁ(^^)
クリスチャン・ベール、レネー・ゼルウィガー、ロバート・デ・ニーロのようなカメレオン役者になれとは言わないですが(笑)もうちょっと役作りして体型整えてもよかったのでは、と突っ込みたくなるくらい、見事な身体をしていました(^^)