48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読書会〜「天才を殺す凡人」

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今回の読書会の課題図書は北野唯我氏著書の「天才を殺す凡人」でした。

 

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

 

なかなかセンセーショナルなタイトルですね(^^)

 

人のタイプを「天才」「秀才」「凡人」と3つの大別し、それぞれの得意・不得意な面を認識することで人間関係構築に活かそう、という趣旨の本です。

 

血液型と同様、これだけいる人間をたった3つのタイプに大別するのは暴挙にみえますが(笑)ふむふむと思い当たる節はいくつかあります。

 

もちろん、著者はこの3つのタイプの2つまたは3つがブレンドしたタイプについても定義しており、発展させていけば無限のタイプが理屈上は可能になりますが、わかりやすく概念をとらえるために「3つ」という魔法の数字「3」で抽象的にまとめたところは、勉強になります。

 

 

実際私が社会時代に一緒に仕事してきた仲間たちを思い出すと、この3つのタイプに色分けすることがある程度できます。

 

あー、あの人は確かにこういう面があったなぁ、て顔が浮かんでくるんですね。

 

日本がバブル経済真っ只中だった1990年頃、世界の企業価値ランキングでトップ10に日本企業は数社ランクされていましたが、いまやGAFA中心にほとんどが新しく立ち上がった欧米の企業に占められ、日本企業は蚊帳の外です。

 

その要因の一つは「日本で新規事業が育っていない」こと。

 

もちろんソフトバンク楽天、ZOZOタウン、サイバーエージェントなど日本国内でも新興企業が今や上位を占めるようになっていて様変わりはしていますが、欧米に取り残されている感は否めません。

 

ちょっと話はそれますが・・・

 

読売新聞、阪神電鉄中日新聞大洋漁業(現マルハニチロ)、ヤクルト、広島市

阪急電鉄南海電鉄、近畿鉄道、ロッテ、西武鉄道日本ハム

 

これ1980年代終わりの頃のプロ野球球団のオーナー会社です。

 

現在は

読売新聞、阪神電鉄中日新聞DeNA、ヤクルト、広島市

オリックスソフトバンク楽天、ロッテ、西武鉄道日本ハム

 

西武の前進は西日本鉄道、ヤクルトの前進は現在のJRで当時の国鉄、とそれこそ昭和では鉄道会社が7つ、ロッテの前進は毎日新聞を考えると新聞会社が3つと12球団のうち、10球団が鉄道または新聞社だったんですね。

 

通信・ネット会社の代表格であるソフトバンク楽天DeNAがオーナーになりすっかり様変わりしました。

 

さて、話を戻して・・・

 

この本でいうところの「天才」が育む環境が弱かったんだろうなぁ、とつくづく思います。

 

それは私自身、社会人時代に「天才を殺して」いたんではないかという反省もあります。

 

突拍子もないアイデアや意見を汲み取ってこれただろうか・・・

 

自分の価値観と狭い世界観で弾いてこなかっただろうか・・・

 

今でも時々「え〜?」と思ってしまうことがありますが、できるだけ反射的に反応しないで、一旦飲み込んで一晩置こうとしています。

 

私の知らない世界を見せてくれているかもしれないのです。

 

 

著者の意図はあとがきに触れられています。

 

「人の可能性を阻害するものに憤りを感じる」

 

確かに・・・

 

意図的なこともあれば、無意識に阻害していることもあるでしょう。

 

今でもスマホが使えず、マッチングアプリも知らない人が「若者の心をつかめ」とか「うちは最先端」などとアピールしている声を耳にすることがありますが、全くしらけるというものです。。。

 

そんな人が自分の狭い世界観で判断をし、新しい可能性への挑戦の機会を踏みにじってきたこと・・・それが日本のここ30年に起きてきたことではないかと感じます。

 

 

 

 

本書を読んで、この人は天才タイプ、とかあの人は秀才タイプとか、人にレッテルを貼ることは、楽ではありますがそれ以降その人の変化に目を向けなくなる恐れがあります。

 

だいたい、「これはこうだ」と決めつけるとその後に注意が向かないことはよくあります。

 

そして自分がいる環境によってそのタイプも変化するはず。

 

私は20代の若者が勢いよく事業を開発するチームに入れば、きっと「根回しおじさん」の役割になるでしょう。

 

でも70代の先輩方が集まるコミュニティーの中に入ると、「破壊者」として扱われるかもしれません。

 

人は変化していくもの

 

そして環境も変わっていくもの

 

人に多面的であること

 

を認識していれば、「ある一面」とか「今の状況」としてその人の、ある置かれた環境におけるタイプ付をすることは、よいコミュニケーションを生む武器になるかもしれません。

 

そういう視点でこの本の見方は大変興味深かったです(^^)

 

 

自分の知っている世界はとても狭いということを自覚して、奢ることがないように自分自身を戒めていこうと思います(^^)

 

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ