(引用:国立がん研究センターのホームページより)
突然衝撃的なタイトルのデータで失礼します。
この画像は国立がん研究センターの「予防研究グループ」のページで、「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」の中で2011年9月27日に発表された内容です。
「現在までの成果」というリンクから追うことができます。
BMIは体重kg ÷ (身長m)2という計算で出される値で、自分の適正体重を認識するためのパラメータの一つです。
値が大きければ太っている方向、小さいければ痩せている方向です。
目安の値はいろいろ言われていますが18から23くらいの間が適正値と言われることが多いようです。
冒頭の画像では、太り過ぎだけでなく痩せすぎも死亡率が高い傾向にあることがわかります。
太っている、痩せているというBMIだけの値だけでは、死亡率との因果関係はまったくわからないので、「ではどうしたらいい?」という行動にすぐに結び付けられるような話ではありません。
筋肉ブーム
ここ数年筋肉トレーニングが流行っているように見えます。
ライザップの衝撃的なコマーシャルは多くの人の美意識に激震を走らせたと思います(^^)
なんとなく好きなだけ飲んだり食べたりしてゴロゴロしていた多くの人達の食生活を始めとする生活習慣を変えて、成人病予備軍を減らすことにとっても貢献していると思います(^^)
身体を鍛えることそのものが、ストイックで自己管理ができている証として捉えられ、またその結果備わる筋肉に対する美意識をくすぐるのかな、というのが私個人の見方です。
テレビでも鍛えられた筋肉を売りにしたタレントが目につくようになってきました。
言われたことをやればいい、的な社会人が多かった2〜30年前に比べると、自分がいいと思うことを自分の意志で取り組み、その結果に対しても自己責任を負うというその自立性は、素敵なことだとも思っています。
うん、かっこいいですよね(^^)
筋肉をつけたいと思っている人はその評価指標として体重の他に、体脂肪率も利用している人が多いと思います。
体脂肪率は文字通り体重に対する体内脂肪の割合です。
日本では目安は男性は10〜19%、女性は20〜29%といわれています。
(これは諸説あって、「基準が低すぎる」という意見もあるようです)
実は個人的に気になっているのはこの「体脂肪率」を落としすぎるのもよくないんじゃないかな、ということ。
健康に対する個人的な妄想
ここから先は特に私の個人的な根拠ない妄想の羅列です(^^)
体脂肪は「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に大別されます。
人間の身体にあるものなので私はそれなりの役割を持っているだろうと思っています。
脂肪の役割について説明してくれている「メタボリックシンドローム教室」のページ
このページの記載も踏まえると私の中では
- 皮下脂肪:外気温と対応との調節をする断熱材で、栄養貯蔵庫。
- 内臓脂肪:内臓を衝撃から守る緩衝材で、栄養貯蔵庫。
という認識を勝手に持っています。
なので、脂肪は「必要なもの」なので不必要に落とすことは健康を損ないかねない、と思っているのです。
また2017年にNHKで放映された「人体」という番組では「脂肪からもメッセージ物質が分泌され体内に放出されている」ということが紹介されていました。
私はこれをみて、「脂肪は脂肪で身体をいい状態に保つために何かしらの役割を果たしている」のではないか、と勝手な仮説をもちました。
こちらの記事では「アスリートは免疫力が低下するため風邪を引きやすい」という記載があります。
NHK「人体」では脂肪と免疫については述べていなかったのですが、脂肪が分泌するメッセージ物質に免疫に関係する物質があるのではないか、と思ったのです。
冒頭でBMIと死亡率のグラフをお見せしました。
BMIと体脂肪率は別物なので、冒頭のグラフを体脂肪に置き換えることは乱暴な検証ですが、アスリートや理由があって得意な体質な人を除けば、BMIと体脂肪率は比較的リンクすると思います。
すると、トレーニングして脂肪を落としすぎると「健康でいられなく」リスクがあがるのではないか、というのが私の懸念です。
私は生きていく上で「健康であること」は自分のためであり、また社会への貢献でもあると思っています。
なので、「健康」は何よりも優先するように心がけています。
不摂生だった生活習慣を改め、“付きすぎた”脂肪を落とし“ほどよい”脂肪量と筋肉量を備えて維持するためのトレーニングはどんどんすすめてほしいのですが、行き過ぎたトレーニングにならないよう気をつけてほしいなぁ、というのが、ほんと余計なお世話だし、不必要な老婆心ですが、ふつふつと感じているこの頃です(^^)
そしてブームには必ず利権がまとわりついて、消費者・利用者にとってのリスクがないがしろにされることは往々にしてありえます。
この“筋肉ブーム”がそうでないことを願うばかりです(^^)
以上断片的な情報を基にした個人的な妄想でした〜(^^)