福岡県でまた痛ましい高齢者に関わる交通事故がありました。
80歳男性が運転するバンが猛スピードで逆車線を暴走し他の車と衝突。
残念ながら運転者と同乗していた女性が亡くなられたそうです。
先日もここで交通事故について所感を書かせていただきました。
このときも87歳の運転手が事故をおこし尊い命が奪われました。
高齢者の運転についてメディアで取り上げられるようになったのは今に始まった話ではありません。
しかし、ちょっと最近目につく気がします。
警察庁交通局が発表した平成29年のデータでは、やはり75歳以上の事故率は高いことがわかります。
(引用:警察庁交通局「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」)
実はこのグラフ、10代も異様に高いことも示しています。
ネットでみると、かなり前から件数自体はそんなに変わっていないしむしろ減っているから、実はメディアが騒ぎすぎ、という論調もみかけられます。
実際さきほどの警察庁の資料でも、件数自体は横ばいというデータがあります。
でも・・・だからといってこのままでいいか、というとそうではない気がします。
前のブログでは「自動運転」への期待について述べました。
今回は公共機関への期待です。
東京都では70歳以上の都民を対象に「シルバーパス」を発行しています。
これにより都内の民営バスと都営交通が自由に乗れるというものです。
住民税が課税対象の人は年間20,510円、非課税の人は1,000円です。
私の両親はこのシルバーパスを大変重宝しており、このパスがあるおかげでよく出かけるようになりました。
ちょっと時間がかかっても「こうやっていくとタダでいけるんだ」なんて嬉しそうに話してきます。
そんなちょっとした楽しみもあり、対象の方々にはとても有用なシステムに感じています。
東京都は全国で最も人口が多くインフラも整っているところなので、財源面、運営面において他道府県に比べると、システム運用は有利な環境にあるかもしれません。
それでも全国で高齢者に交通費を支援する制度を設けているところはあります。
JTBグループ OB/OG会資料より(2018.7時点のまとめ)
そうなんです、東京都以外は「市」なんですよね。
東京都は八丈島や三宅島といった島、奥多摩のような奥地でも対象です。
どうして道府県じゃないんだろう。。。
大都市以外に波及させると昔の国鉄ではないけど赤字垂れ流しになるから、でしょうか。
確かに人口の少ない県では深刻な問題かもしれません。
だけど末端にまで「足がある」というのは、地域住人だけでなく、外から来る人達にとっても有用な手段になるのでは、と感じます。
「便利だから使う」「人がいるからインフラを作る」こういったチキン&エッグの議論は今に始まった話ではないと思います。
都内で走っているミニバスが、日本全国津々浦々まで浸透すると、もっと流動性が高まるし、高齢者の運転率もさがるとおもうんだけどなぁ。
行政はそういったインフラにしっかり税金や国からの助成金を投入してほしい。
まったく浅い意見なのは百も承知なんですが、インフラを整備しそれをできる限り管理区域内に広めようとしてくれる、そんな行政がいいなぁ、なんて、ちょっと意識してみました。
高齢者の方々は年齢的に運動能力の低下が著しくなっていることを自覚していただき、極力運転を控えていただきたい。
残りの人生を加害者として送るような悲しい道を通ってほしくないです。
諸事情はきっとおありだと思いますが、そう願わずにはいられません。