48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

読書会〜「岩田さん」

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今回の読書会の課題図書は「岩田さん」。

 

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

 

業界では名を知らない人はいない、という元任天堂社長にしてゲーム「マリオシリーズ」などの生みの親でもあるプログラマーでもあります。

 

若くしてこの世を去ったのですが、ゲーム界のスティーブ・ジョブズのような存在だったと耳や目にしました。

 

 

 

編集担当のほぼ日刊イトイ新聞の主宰でもある糸井重里氏が岩田聡氏と仲が良かったこともあり、 ほぼ日刊イトイ新聞に残っている岩田聡氏の言葉の記録を集めてまとめたものです。

 

また糸井氏と任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏が近い存在からみた岩田聡氏を語ってくれています。

 

 

 

岩田氏は自分で本を書いて言葉を残す、ということをしなかったそうです。

 

ほぼ日刊イトイ新聞にはたくさんの岩田氏の言葉が掲載されたこともあり、岩田氏の思い、考え方などを形として残したい、というのが出版の意図だそうです。

 

 

 

野球の世界では「名選手必ずしも名監督にあらず」と言われています。

 

現役時代は名プレーヤーでも監督として実績を残せる人よりは、むしろ現役時代はぱっとしなかったけど監督になって花開く、という人が少なくありません。

 

岩田氏は名プレーヤーでありながら、名監督であり、しかも監督とプレーヤーを同時にこなすプレーイングマネージャーもこなせてしまうスターだったんですね。

 

野球で言えば野村監督みたいな存在でしょうか。

 

野村監督もプレーイングマネージャーとして捕手と監督を同時にこなしていた時期がありました。

 

 

 

34歳にしてHAL研究所の社長、そして42歳にして任天堂の社長。

 

確かに凡人とは思えません(笑)

 

すでに亡くなっている方でもあり、本書では岩田氏のいいところばかりが描写されています(^^)

 

人柄の良さ、素敵な家庭環境、含蓄のある言動・・・

 

なので、さ〜っと読むと「あ〜すごい人だったんだね」で終わってしまう恐れがあるくらいです。

 

 

 

 

この本に紹介されている岩田氏の言動で、今私も意識をしていたり共感を覚えるところがあり、その一部をご紹介します。

 

1 相手が誤解をしたり共感できないのには理由がある

 

まさに私にとってホットな課題でもあります。

 

こちらが期待しているような行動につながらないという状況をどう解決するかを日々考えていると、同じような視点に行き着きます。

 

相手には相手の背景や理由があって、私からのメッセージが届かないんですね。

 

嫌になっているかもしれないし、疲れているのかもしれないし、他に優先順位が高いことがあるのかもしれないし・・・

 

まずそれを理解するところからなんだなと、強く思うようになりました。

 

「なんで言ったことがわからないんだ」とか「なんで反応しないんだ」といっているうちは多分何も解決しないし、それを相手に伝えたり要求したとしても解決につながる期待感は皆無です。

 

 

 

2 自分以外の人に敬意をもてるかどうか

 

自分とは違う人なので違う意見や視点をもっているわけです。

 

それが自分の世界を広げてくれる大きな原動力であったり、きっかけになったりするわけで、自分にとって異なる意見、知らなかった視点は嬉しい材料なんですね。

 

だからそんな世界を持っている人に敬意を持つって実はすごく自然なことのような気がしています。

 

自分はまだまだ伸びしろたっぷり、と今の自分に驕ることから守ってくれます。

 

 

 

3 それが合理的ならさっさと覚悟を決める

 

私は合理的かどうかはともかく、「さっさと覚悟を決める」はとても共感します。

 

いつまでもぐちぐち言っている時間がもったいない(笑)

 

その瞬間にAnother better optionが思いつかなければ、「今の自分にはこれがbest」と覚悟をきめちゃうんですね。

 

さっさと行動して次のことを考える方がよっぽど自分にとってはプラスな気がします。

 

 

 

4 アイデアとは複数の問題を一気に解決するもの

 

岩田氏と懇意である宮本氏の言葉だそうです。

 

これは学ばさせていただきました。

 

頭抱えて考え込んでいる世界から抜け出た発想、視点にたつことが必要ですね。

 

な〜かなかできないことなのですが、「アイデアとはそういうものだ」と思っていると、まだアイデアが出せていないんじゃないかと自分の現状を把握することができます。

 

 

 

5 暴論から始める議論は無駄じゃない

 

なかなかできないですよね。

 

突然突拍子もないコトを言ってくる人がいたら(^^)

 

相談役をやってくれていたTくんとの会話でよくこのシーンがありました。

 

Tくんにとってみれば何を言うのも自由なので、「こうすればいいじゃない」とか「こうあったほうがいいじゃない」みたいな意見をさらっと言ってくるんです(^^)

 

それまでの経緯や背景を知っている私からすると、「え〜」みたいなこともあるんです。

 

でもそういった、いわゆる乱暴な投げかけで硬直した視野や思考を壊すことができるんですね。

 

それまでのしがらみから逃れる手段として、とても有効な方法の一つだと思います。

 

 

 

 

6 人が喜ぶのをみるのが好き

 

私は自分勝手な性格と自覚していますが、そんな私でもそういうところがあります。(笑)

 

なんのための行動なのか、なんのための事業なのか、といったことを考えると行き着くところは、相手に喜んでもらうため、なんですね。

 

喜んでもらえなかったら多分足りていないんです、私の行動が。

 

だから事業は「相手に喜んでもらった結果、収益がでる」ことが目指すところであって、「収益をだすこと」が目的にならないのはそのためなんですね。

 

会社は儲けることが使命だ、という人がいますが私はそう思えない。

 

喜んでもらえるサービスを提供することで、その結果儲かり存続が可能になるものだと思っています。

 

岩田氏はそれをとことん追求し行動していった方だったんでしょうね。

 

 

 

 

 

岩田氏は胆管腫瘍で亡くなりましたが、いわゆるガンですね。

 

読書会でメンバーの一人が「ガンはストレスの影響が大きいと思っている」と言っていました。

 

すなわち岩田氏は存命中かなりのストレスを受けていて、結果的に身体を蝕んでしまったのではないかと。。。

 

そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません。

 

ただ若くして企業のトップにたち、会社再建(HAL研究所時代)や会社の成長を目指していて、プレッシャーや難題ばかりだったのでは、と想像します。

 

もしそれが命を縮めてしまったとしたら、それでよかったんだろうか、となにかもやっとするものがあります。

 

因果関係はわからないので、もやっとすることはあまり意味をもちませんが、少なくともやはり健康でいるということは、少なくとも自分の周りの人達に喜んでもらえることに繋がるんだろうと、改めて感じました。