有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。 (torch comics)
ここ数年こそ本を読むようになりましたが、子供の頃から親からは「本をもっと読まないと」とよくたしなめられるくらい本を読まない人でした。
その中でもよく読んでいたのは、「学研まんがひみつシリーズ」。
昆虫のひみつ、恐竜のひみつ、宇宙のひみつ、などなど・・・
私の幼少の頃に培った雑学はこの学研まんがによるところが大きい(^^)
そう、マンガ形式なら読めたんですね。
今から思えば当時から本を読むことに親しんでいれば、教養も深まっていただろうし、本読む速度はもっと早かっただろうなぁ、なんて思いますが後の祭り(笑)
そんな”教養不足”(笑)の方々におすすめできそうな本です。
なんせタイトル通り、「だいたい10ページくらいの漫画」である程度のあらすじが把握できるからです。
- 太宰治 人間失格
- 中島敦 山月記
- 梶井基次郎 檸檬
- 森鴎外 舞姫
- 坂口安吾 桜の森の満開の下
- フランツ・カフカ 変身
- 宮沢賢治 注文の多い料理店
- 永井荷風 濹東綺譚(ぼくとうきたん)
- 泉鏡花 高野聖
- 夏目漱石 三四郎
- アンデルセン 雪の女王
- 芥川龍之介 羅生門
- 田山花袋 蒲団
- 幸田露伴 五重塔
- 新美南吉 ごん狐
- 樋口一葉 たけくらべ
- 魯迅 阿Q正伝
- 伊藤左千夫 野菊の墓
- トルストイ イワンのばか
- エドガー・アラン・ポー モルグ街の殺人
- 菊池寛 恩讐の彼方に
- 二葉亭四迷 浮雲
- グリム兄弟 ラプンツェル
- 夢野久作 ドグラ・マグラ
- 堀辰雄 風立ちぬ
これだけ収録されています。
学生のころに読んだ記憶があるのは、「舞姫」「羅生門」ぐらいか・・・(笑)
学校の授業で取り上げられない限り本を一切読まなかったので「人間失格」も「三四郎」も読んでいなかったんですね。
しかもその「舞姫」「羅生門」はいずれも、当時の私には難解で読んでもよくわからなかったんです。
「舞姫」はこの本を読むとストーリー自体はなんら難しいことはないのですが、森鴎外の書体というか文体がとにかく読みにくかった(^^)
石炭をば早はや積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈しねつとうの光の晴れがましきも徒いたづらなり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌カルタ仲間も「ホテル」に宿りて、舟に残れるは余一人ひとりのみなれば。
これが書き出しです。
当時古文も苦手だった私は、この文語調が苦手・・・(今でも(^^))
なのでストーリーどころではなかったんです。
一方「羅生門」。
この漫画版読んでもよくわからない(笑)
「人の心はこんなにあさましいものだ」 ということを伝えたいのだろうか。
それにしても、この羅生門の設定がぶっ飛びすぎて・・・
自分の想像力の低さにただただ嘆くばかりなり(笑)
ともかくも、「こんな話だったか」くらいのイメージを残すにはとても助かる本です。
「舞姫」も「羅生門」も「まんがで読破」シリーズにラインアップされています。
それから「〜すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」は3冊のシリーズになっています。
定番すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。 (torch comics)
必修すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (トーチコミックス)