先日知人がスマホを新しくするので、格安スマホにしたいんだけど、どれを選んだらいいかわからない、という相談をうけていろいろと調べてみました。
その知人の切替は無事終わったのですが、ふと自分がやったらどうなるだろう、と思いネットで調べてみたらどうも月額数千円安くなりそう。。。
そこで見積とったりして結局切り替えることにしました。
切り替えの際にいろいろと考慮すべきことがあったので、備忘録を兼ねてまとめてみました。
目的
切り替える目的を明確にしておきましょう。
私の場合は「月額負担を3,000円以上下げつつ、ネットワーク接続品質を落とさない」ことにありました。
格安スマホの通信会社や環境によって通信が遅くなったりすることもあります。
また今契約しているキャリアで、セットだからこその割引があったり、付帯サービスがついていたり(Netflix見放題とか、ポイントとか、ショッピングとか)しています。
それらのサービスを手放してでも安くしたいのか、ということは確認しておきましょう(^^)
私は本社の電話番号、本社でのインターネットがセットになっていたのでこちらとの兼ね合いは要確認事項でした。
格安スマホの通信速度についてはネットでいろいろと調査結果がでています。
https://xn--wifi-uk4c3jne2cw865ct7xa.com/kakuyasuphone-comparison/
https://internet-kyokasho.com/comparison-kakuyasu-sim/
ご参考まで。
事前にできること
私は、iphone1台、ipad(セルラータイプ)1台、ガラケー2台、本社の固定電話とインターネットが検討対象でした。
ガラケーは3Gサービス終了を見据えてこの機会にスマホに変えます。
まず、現在の価格構成を確認。
割引だったり、ipad本体の割賦だったり、Apple careだったり、電話代だったり。
基本価格と割引をちゃんとわけて表にします。
- プラン料金(タブレットプラン)
- LTE NET
- 割引(シェア割引)
- Apple care
- ユニバーサルサービス料
- 消費税
- プラン利用料(カケホ+データ定額)
- 割引(2年契約+家族割)
- LTE NET
- auスマートバリュー
- オプション(電話基本パック、テザリング)
- 通話料
- Apple care
- ユニバーサルサービス料
- ナビダイヤル通話料
- 消費税
iphoneの内訳を参考にしてスマホにした時の見積をしてみます。
続いて切り替えた時の見積をネット見ながらやってみます。
Ymobileは料金設定がかなりシンプルです。
- データシェアプラン
- シェア割引
iPadはiphoneに紐づけてiphoneで設定したデータをシェアして使うプランがあります。
auにも同様のサービス(タブレットプラン)があり私も利用していましたが、価格がだいぶ安くなります。
またauでは与えられていた便宜上の電話番号もなくなります。
- スマホベーシックプラン(3種類のうち1つを選ぶ)
- おうち割引セット
- オプション(電話定額)
これらを比較してみたところ、やはり1ヶ月7,000円近く安くなることが判明。
その手応えを持った上でYmobileの店舗に行きます。
この後に記載しますが、店舗での見積はやったほうがいいです。
ネットに乗っていないキャンペーンやプランなどを紹介してくれたり、質問にもすぐに答えてくれます。
また実際に切り替え作業をする際に店舗のスタッフにだいぶ助けてもらえます(^^)
そのため、SIMフリーにする必要があります。
auのSIM解除のやり方はこちらで案内されています。ネットですぐできます。
これをやっておくとYmobileの店舗に行ったときに、YmobileのSIMが対応しているかどうか動作確認がその場でできます。
今回の手続きで知ったこと
さて店舗にいって見積をしてもらいました。
そこでいくつかわかったことが。
- SIM解除を事前にしておくとYomobileのSIMの動作確認がその場でできる(先程記載したことです)
- 固定電話はNTTの電話債券付きで番号をとった(発番といいます)ら他社への切り替えができるけど、auで発番した電話番号は他社へ移動できない。(softbankで発番した場合も同じ)
2番目の項目は私にとっては重要でした。
本社の電話番号がau発番の番号だったのです。
各方面に公開、登録しているので、削除や変更はやりたくありません。
でもYmobileに切り替えはできない、ということなので、プランに影響がでます。
オプションとしては
- 本社の電話だけ残してインターネットをYmobileに切り替える
- 本社の電話とインターネットはauのまま残す
が考えられます。
インターネットが移管できればYmobileでおうち割引が適用されます。
帰宅後auに電話をして聴いてみました。
すると、本社の固定電話だけを残す方法はあり、「ホームプラス」というプランで専用アダプターを設置することが必要なのですが、高層階での利用ができない恐れがある、と説明をうけました。
う〜ん、ちと考えにくいのですが、そう言われてしまうと、マンションの12階にある本社で利用ができなくなるリスクがあるわけです。
(実際auの電話担当からは「12階だと怪しいかもしれません」という説明をうけました)
動作確認してみないとわからないことと、auへの電話で「もし継続を今月中に決断してもらった場合、約5ヶ月分のキャッシュバックするキャンペーンを適用する」という話もあり、今回は一旦見送ることにしました。
リスクはこの固定電話番号から私のスマホに転送設定しているため、実際に固定電話に電話がかかると、固定電話から携帯電話への電話料金がかかる、ということ。
これまではスマホとの同時契約であったため、電話料金はかからずに済んでいたのです。
こういった話は直接聴いてみないとわからないですね。
一方ガラケーから切り替えるスマホですが、YmobileでEnjoyパックという付帯サービスに申し込むとスマホ本体価格が割り引かれるサービスがあることを教えてもらえたのはラッキー(^^)
今月限定らしい。
万単位の割引だったのでこれは大きい(^^)
情報を集めて、結局
という仕様で決定。
法人契約も考えたのですが
- 事前に法人契約にしておく必要がある
- 当初の3年間はほとんど価格に差がでない
ということで今回は見送りました。
解約にともない失うもの
解約することで失うものがあります。
- 解約金という名目による出費
- 事務手数料という名目による出費
- Apple careによるサポート
切り替えの際に大きな障壁となるのが、元の通信会社に対する解約金。
改正電気通信事業法の施行に伴い、これからの契約では解約金が1,000円というサービスが中心になってきますが、これまでの契約ではそうもいかないです。
実際私はスマホとガラケーの解約で解約金と事務手数料合わせて43,000円ほどの出費になりました。
加えて新しい契約で合計10,000円ほど事務手数料が新たにかかるので、53,000円ほどの追加出費です。
なかなか痛い・・・(^^;;
ただ今回Ymobileのキャッシュバックキャンペーンとau光継続によるキャンペーンで合計7万円ほどのプラスもあり、これだけでも解約による出費の痛みはカバーできそうですし、後ほど計算するように、36ヶ月に負担を分けることを考えてみて、月額の節約額と比較してもいいと思います。
それからApple careが切れてしまうのがちょっと心配のタネ。
YmobileもApple careのような保険を持っているのですが、本体持ち込みでSIMのみの利用の場合この保険をつけることができません。
そのため、iphoneやipadを購入した直後に通信会社を変えるときは注意が必要です。
いざ切り替え手続き
さあ、切り替えにはまずMNPの予約番号を取得します。
auではネット、電話、店舗などで対応できます。
ネットで申請を試みましたが、どうも私の契約ではネットで対応できないらしい。
そこで電話をしてみると、iPadの契約をiphoneから切り離すことで、iphoneとガラケーのMNP取得ができ、後日店舗でiPadで解約手続きが必要とのこと。
余裕をもって行いたいですね。
Ymobileはネットで申し込むと事務手数料3,300円が無料になるキャンペーンをやってることがあります。
私のように複数で複雑でなければオンラインで手続きがお得です。
でも実際に店舗にいってみたら、「これは1人でネットで手続きは難しいな」と感じました。
ipadは簡単だったのでまだいいです。
iphoneを新規で購入した場合はそのセッティングが大変。
- Apple IDを用意しておくこと
- 新しいMy Ymobileに登録するためのメルアドとパスワードを用意しておくこと
- ガラケーからアドレス帳をiphoneに移行させるためにガラケーの赤外線通信の有無を確認しておくこと。
- 特に「ラクラクホン」の設定をしている場合、通常モードにしないと「全データ通信」をするコマンドが見つけられません。
こんな準備が必要なんですね。
といった作業は教えてもらってスムースにできた気がします。
それでもなんとか2時間半でiphone3台とipad1台の切り替えが完了しました。
切り替えた結果
- auでiphone3台+ipad1台の場合の月額:(A)
- Ymobileでiphone3台+ipad1台の場合の月額:(B)
- 解約手数料や追加事務手数料による損失を36ヶ月で償却するとした時の月額:(C)
として、(A)ー(B)ー(C)が切り替え効果額になります。
やはり最終的に月額7千円近い節約が実現できました。
1年で84,000円、3年で252,000円は大きな節約になります。
今は格安スマホが3大キャリアにある意味守られて育てられている時期。
3大キャリアが本気出して値下げを始めたら、格安スマホはあっという間につぶれることでしょう。
そういう意味では、まだ市場としてはフェアでない状態だと思いますので、利用環境はこれからも変わっていくことが予想されます。
そのときに改めてまた通信会社を考えてみよう(^^)
それにしても、通信会社との契約はいろいろなところに絡みを残すので、なかなかしんどいですね。
今度のYmobileでさえも、いろいろなサービスと紐づくことで解約しにくい環境ができてきます。
(My Ymobileがそれで、そこで新しいアドレスを作ってメルアドにしたりすると、のちのち変更が面倒くさくなる、とか)
なかなかの大仕事の切り替え作業でした。。。