2020年3月9日は、経済史上でも記録に残る1日になりました。
NYダウ工業株30種平均が大幅に下落したのです。
どれくらいか?
下げ幅は史上最高で2,000ドル以上(2,013ドル)を記録。
ちなみにそれまでは2018年2月におきた下落で1,175ドル。
その倍近い下落を見せたのです。
また元値に対する”下落率”をみると、
ときて、これに続く7.8%を記録しました。
(記録はこちらの記事を参照:
https://nikkeiyosoku.com/blog/20180209-nydow-plunge-ranking/)
史上4番目の下落率で、あの有名な「ブラックマンデー」と「リーマンショック」に準じるレベルだったんです。
今回は取引所で「サーキットブレーカー」というシステムが作動しました。
つまり「ブレーカーを落とす」というようなことです。
実際にブレーカーが落ちたわけではなく(^^)株式の取引が一時的に停止された、ということです。
※)サーキットブレーカー:先物取引市場で、価格がある一定以上の大きな変動を起こした場合に発動され、相場を安定させるために値幅制限や取引中断を行うこと。
この模様はCNN10でも取り上げられていました。
NHKでの同時通訳はこちら
FXをやっていた私にも激震がきました(^^)
朝突然ドルが数分で2円も安くなった(円高になった)んです。
おそらくこれで資産がなくなってしまったFXトレーダーは少なくないんじゃないかと思われます。
私の友人も飛んでしまったそうです。。。
そして2週間前より10円も円高という異常な状態が丸1日続きました。
そしてドル円相場の劇場はこれで終わらなかった・・・
翌日3月10日、今度は朝数分で2円の円安に。。。
これでまた少なくないトレーダーが飛んだんじゃないかと。。。
これは言い換えれば、3月9日暴落する直前のレベルに戻った、ということなんです。
すなわち3月9日だけが”異様”な取引状態だったということになります。
普段株やFXなどの取引をしていないと、「ふ〜ん」で終わってしまったかもしれないこの大暴落劇。
原因の一つは新型コロナウイルスによる懸念と専門家は指摘しています。
いろいろなところに影を落とす新型コロナウイルス。
陰謀論的視点に立つと、某国がしかけた実験ではないか、なんて勘ぐったりしちゃいがちです。(^^)
一方で、「人が節操を失った時に疫病が流行って人類を戒める」的な見方でみると、今の我々人類の言動がやばいことになっているのか、な〜んて思ったりもしたり。。。
第一世界大戦はスペイン風邪(インフルエンザ)の流行で終わらざるを得なかったという話を聞いたことがあります。
戦争に明け暮れていた中世では天然痘やペストで多くの人が犠牲になっています。
国内でも全国的な自粛期間が延長され、春の甲子園も中止が決定されました。
ここまでくると、この影響の凄さは当初の予想をかなり超えています。
こういうときこそ、じっくり自分を磨くことに時間を使っていきたいものです。
FXに気を取られてる場合じゃない(笑)(深く反省・・・)
追記)
3月12日には2,352ドル下落し、下落幅の記録を更新。下落率も9.99%と、リーマンショックの時を上回り、ブラックマンデー以来の水準を記録しました。
日系証券関係者は「入国制限に加え、ダウの弱気相場入りで投資ファンドによる損切りが出て、下落幅が拡大したのではないか」と指摘。(Yahooファイナンス)
2月12日につけた最高値からたった1ヶ月で8,300ドル、28%も下落したことになります。
再追記)
そして3月13日は史上最高1,985ドルの上げ幅を記録。3月9日から13日まで5日連続で当落幅が1,000ドルを超えるという、スーパー超異常な経済市場になりました。
トランプ大統領が記者会見で国家非常事態を宣言。最大500億ドルの資金活用などを表明した。これを受けて株価は終盤に上げ幅を大きく拡大した。日系証券関係者は「大統領権限の行使で感染対策、景気対策が進むとの期待から、買いが入った」との見方を示した。(Yahooファイナンス)
再々追記)
週明けの3月16日、再び史上最大幅更新の下落で2,997ドルダウン。
米連邦準備制度理事会(FRB)が週末に緊急追加利下げでゼロ金利政策に踏み切り、量的緩和を再開することを発表したものの、大規模緩和が逆に投資家の恐怖感に繋がり寄り付きで「サーキットブレーカー」となり一時取引が停止。過去2週間で3回目のサーキットブレーカー発動となった。トランプ大統領が会見で、新型コロナウイルスによる危機が7-8月頃まで継続する可能性を警告すると、下げ幅を一段と広げ安値圏で引けた。セクター別では消費者サービス、銀行が大幅下落。(Yahooファイナンス)