この画像は6月に投稿したブログに掲載したものです。
原澤講師のレッスンでこの絵本を題材として取り上げていただいていました。
分割すること20回。
2ヶ月半ほどかけてやっと先日この絵本が終了しました。
なかなかいいトレーニングになったのでこの絵本を使った学習方法をちょっとご紹介。
1 音源作り
絵本には音源が収録されているCDが付属しています。
講師とのレッスンのためにこのCDをパソコンに取り込んで音源編集ソフト(MacならGarageBand)を使って1回分の音源を取り出して、PowerPointに貼り付けます。
スピーカーのアイコンが音源です。
私は気分をだすために絵本もPDFにして、その挿絵もPowerPointに貼り付けました(^^)
2 全文ディクテーション
最初に音源を聴きます。
そして音源を流しては止めてを繰り返して全文ディクテーションをします。
それをPowerPointに書き込んでいきます。
全部描き下ろしたら絵本を見ながら添削。
これは添削をし終わったところ。
取り消し線(crewのように)は間違えたところ、赤字は正しい言葉。
太字になっているのは知らなかった単語や言い回しです。
3 ボキャブラリー、フレーズの学習
知らなかった単語やフレーズ、覚えておいたほうが良さげな文法などを新しいページにリストします。
いっぺんに全部覚えられなくても一度自分の手でリスト化するだけでも、脳にひっかけを作ることができる気がします。
この時英文はコピー&ペーストではなく、直接打ち込んだほうが頭に残りやすいです。
4 意味をとらえる
英文を意味のかたまりで区切りながら、その塊で意味をとらえるトレーニング。
日本語に「訳す」のではなく、あくまでも「意味をとらえる」ことが目的です。
日本語に訳そうとすると、どうしても英語→日本語→イメージという変換をしないとわからない、という癖がつくので、英語→イメージと直接むすびつけるために、あくまでも日本語はサポートに過ぎず、「こんな感じ」くらいの表現にとどめるのが懸命。
何度もやっていると、英語だから簡単にイメージを表現できる、ということに何度も遭遇します。
日本語に訳そうとするとかなり無理をして、長ったらしい説明をいれることになるからです。
ここは予習をした上で、講師と一緒に「どんなイメージなのか」を学びながら表現を修正していきます。
5 ビジュアルリスニング表記
MBAアソシエイツが提供する英語学習方法の最大の特徴である「ビジュアルリスニング」。
これを自分でやってみるという挑戦をしていました。
音源を聴いて、どこが強く、どこが弱く、どこで連結しているのか、ということを自分で表記してみるんです。
すると自分にどう聴こえているのかを具体的に表現することができます。
英語のネイティブが使うリズムやイントネーション、強弱といったことを身につけることで英語耳が開いていくんです。
そして講師にチェックをいれてもらい、レッスンで音読練習をします。
自分で英文をどう発音するのかを一通り予習してからの音読練習は、格段に手応えが違います。
6 文意語ディクテーション
いつもセミナーで講師が用意してくれている文意語ディクテーション。
これを自分で作ってみよう、というもの。
赤字のところが空欄になって穴埋め問題となるところです。
文意語ディクテーションは、その穴を埋めることで意味を掴むことができることが大前提。
単なるクイズではなく、意味を捉えるために押えておくべき単語やフレーズだったりするわけです。
なので、自分が穴を選ぶときには、その穴にする単語が文章の中で意味を把握するのに重要なものであるかどうか、ということを考えるようになります。
ここも講師と一緒にチェックをしていきます。
7 最終チェック
一通りレッスンをやってから、最後に頭から音源を聴いて、練習前と聴こえ方が変わったかどうかをチェック。
ほぼ間違いなく練習前より聴こえるようになっています(^^)
始めたばかりの頃の全文ディクテーションはこんな感じでした。
まあまあの赤字修正が入っていますね(^^)
単語もフレーズも結構間違えていて、文章の流れや意味を把握しきれていなかったことがここでわかります。
特に登場人物の直接のセリフは難しかったです(^^)
最後のレッスンではこんな感じ。
印象としてだいぶ赤字修正が減ったように見えます。
しかも修正箇所は冠詞(aとかthe)のように、実際はほとんど聴こえず、そしてそれ自体は大きな意味をもっていないことが多い部分。
つまり文章のだいたいの意味や流れは把握できていた、ということになるんです。
自分では気づいていないんですが、こうやってみると当初よりは何か進歩しているのかなぁ、という印象を持てますね。
全文ディクテーションはかなりハードなトレーニングだとは思いますが、それができたのは、「難しくない」文章だったからです。
この絵本、輸入物ですが裏表紙に"Ages 3 and up"すなわち「3歳以上」と書いてあるんです(笑)
ネイティブでは3歳の子供が読むような本を、私は必死に読んでいるわけです(^^)
原澤講師も岸講師も口酸っぱくおっしゃっているのは、「難しい題材をやらなきゃならい、ということはない」すなわち「簡単な題材を使っでもいいトレーニングになる」ということです。
使われている単語や文章が優しければ、意味を把握しやすい。
意味を把握しやすいと音とイメージがつながりやすい。
音と意味がつながることで、英語でイメージできるようになってくる。
という展開です。
先日ネイティブのフリートークを録音したものをディクテーションすることに挑戦してみました。
めちゃめちゃ早いので、それはそれはしんどかったですが、何度も聴いてやってみると思った以上に聴き取れていたことがわかりました。
これは簡単な題材を使って自分で発音練習をし正しい音に対する訓練を重ねていたこと、英語と意味が直接つながる体験をレッスンを通じて重ねてきたこと、が大いに効力を発揮したからだと思います。
継続は力なり(^^)