「金言」よく聞く言葉です。
ネットでも「〜〜〜の金言」みたいな言葉が踊っていたり、本でみかけたりするかもしれません。
goo辞書によると「金言」とは
- 処世上の手本とすべき内容を持つすぐれた言葉。金句。
- 仏の口から出た、不滅の真理を表す言葉。こんげん。
とのこと。
ナポレオン「吾輩の辞書に不可能はない」
エジソン「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」
映画「ウォール街」より「グリード・イズ・グッド」(byマイケル・ダグラス)
それぞれの世界で、それぞれの人にとっての偉大な人や尊敬する人の言葉は、それぞれの「金言」として胸に残っていることと思います。
私の周りにも金言をさらっと披露してくれる方がいらっしゃいます(^^)
英語セミナーでお世話になっている原澤講師(^^)
日本生まれの日本育ちでありながら、英語の音をききわける耳をもっていて、6,7人が同時に発音するオンラインセミナーでも、音の違いを聞き取ってしまうという超人。
そして英語センスが身体に染み付いているので、本人はほとんど無意識。
英語セミナーではその染み付いたセンスをなんとか還元して皆さんにお伝えしようとしているのです。
ということで原澤講師の金言集(笑)
音が意味を表す
英語というのは音で意味を伝える、ということ。
文字はかけない英語のスピーカーは、音で内容を判断しているんですね。
だから「音の強弱」「子音の音」「母音の音」「イントネーション」など音を構成する要素が英語には重要不可欠である、ということをおっしゃっています。
なので、同じ文章を音読しても意味が通じたり、通じなかったりします。
そんなとき原澤講師は「もっと気持ちをいれて」とアドバイスしてくれます。
日本語は抑揚がないので、英語でも棒読みっぽくなるのですが、原澤講師のアドバイスのおかげで受講されているみなさん、かなり表現力がアップしたと思います(^^)
日本人は日本語のネイティブなんだよ
よくある相談の一つは「これ英語でどういったらいいんですか?」という英訳。
原澤講師によるとだいたいは、元の日本語の文章が複雑なケースが多いんだとか。
原澤講師は「皆さんは英語のネイティブではないんだから、ネイティブのような文章を作る必要は全然ないんだよ。むしろ、簡単な文章にしたほうがこちらの意図が伝わりやすいから、できるだけ表現を簡単にするほうがいい」とアドバイスしてくれます。
日本人は”日本語のネイティブ”なので、日本語で難しい言葉や構成で文章を作ってしまいます。
そうすると英語にするときのハードルがとっても高くなるんですね。
英語は主語+動詞という基本構成があって、それに修飾する言葉や文章が後ろへつながっていくもの。
だから「まず”何をいいたいのか”をはっきりさせて、簡潔にする」ことが第一歩とおっしゃいます。
例文)先日私がお願いした売上の結果がまだ届いていないんだけど、いつ報告してくれるのかな?
日本人なら普通の感覚だけど、これ、日本語を学んでいる学生にとっては複雑怪奇な文章です。
例文で一番いいたいのは「いつ報告してくれるかな?」ですよね。
When do you report?
まずこれが言えればいいわけです。
なんのレポート?ということで the sales をくっつける。
私がお願いした、ということを更につけるならthat I asked you to tell meみたいなことをくっつければいいんですよね。
長い文章を一気に英訳するのではなく、短い単純な文章を英語にするというスタンスで取り組むといいよ、というアドバイスです。
アメリカ人は日本語に訳して理解しているわけじゃない
原澤講師は「英語の音を日本語に訳してイメージするのではなく、英語の音からイメージがうかぶように」トレーニングしようと呼びかけています。
The United Staes is one of the few advanced nations without a law guaranteeing full-time workers paid sick leave.
こんな長い文章言われたってすぐにイメージできないですよね(^^)
だから日本語に訳そうとしちゃう。
でもThe United Statesはアメリカ合衆国だということを、日本語でなくイメージが浮かんでくるんじゃないでしょうか。
Helloといわれたら「こんにちは」と訳さなくても分かると思います。
原澤講師がおっしゃっているのは、そういうこと(^^)
ネイティブの英語スピーカーは英語を習得するときに日本語に訳して理解しているわけではないんですよね(笑)
だから英語の”音”からイメージが湧くように、簡単な英語から刷り込んでいくのが実は一番の近道、ということです。
そんな難しい英語やんなくていいよ
(画像:モノタロウ「ペーパーニュース」より引用)
(笑)わらっちゃいますよね。
子供も3歳くらいになると大人のいうことを理解して自分も言葉を発するようになってきます。
これがいわゆるネイティブの世界。
3歳の子供は書くこともできなし、文字も認識していません。
(ましてや英語圏の子どもたちは日本語なんてわからない!(笑))
でも大人の話すスピードについていっています。
我々”非”ネイティブは、ネイティブの3歳の子供にもかなわないと思っていい。
英語を勉強するときに、何か難しい単語や文章をいじくり回すことが勉強だと勘違いしている人が多い、と原澤講師は嘆いていらっしゃいます(^^)
前述したように、英語の音とイメージを繋げるということが英語を理解する近道なので、すぐにイメージできる簡単な英語にたくさん触れることこそが大切だと説きます。
セサミストリートを観ているアメリカの子どもたちはゲラゲラ笑っています。
でも内容がわからない私はなかなか笑えません(^^)
子供でもわかる簡単な単語や言い回しをまず覚えちゃおうよ、とおっしゃっています。
初めて聞く英語はわからない
受講生から「初めて聞いた英語でもわかるようになりたい」、そんな要望があるそうです。
私も以前そんなことを期待していたことがありました。
原澤講師は「そんなの無理だ」と一刀両断(笑)
「言葉というのは一度以上耳にしたり、目にしたり体験したことで初めて理解するもの。初めて聞いた言葉なんていうのは誰もわからない。誰かが使った言葉を真似する、それが言葉だ。」
というのが原澤講師からの説明(^^)
な〜るほど・・・
いいんだよ
原澤講師の代名詞ともいえる金言(^^)
「文法がわかりません」
「なんでそういう違いになるのかわかりません」
受講者から答えるのがとても難しい質問もしばしば。
原澤講師は、英語はコミュニケーションのツールであって、英文学を目指すわけでもなければ文法や明確な定義などはあまり気にしなくていい。
わからないなら「それでいいんだよ」と。
英語を使う人がそう使っているから自分も真似してみた。
それでいいんですって。
頭で理解しようとするな、という原澤講師からの教訓ですね。