(画像:Netflixより引用)
主演にThat 70's showに出演していたミラ・クニス、共演にシェフで名子役を演じたエムジェイ・アンソニーが出ているというキャスティング、雰囲気からコメディ系かと思われたことからNetflixでチョイスしてみました。
2016年アメリカの映画です。
ミラ・クニスは人気ドラマThat 70s showで6人の中心メンバーの1人ジャッキー役でおなじみ。
このドラマは1998年からスタートしたので当時のミラ・クニスはとにかく若い(^^)
(画像;Youtubeより引用)
ドラマの恋人役だったアシュトン・カッチャーと実生活でも結婚したことで話題になったようです。
一方エムジェイ・アンソニーはシェフの子役としていい味を出していました。
(画像:Youtubeより引用)
シェフ公開から2年しかたっていませんが、「バッドママ」のアンソニーはちょっと大人びていた感じがしました(^^)
さてさて「バッドママ」の方ですが、ドタバタコメディーで最後はハッピーエンドという流れです。
登場人物は女性、子供を持った母親が中心なのですが、まあ汚い言葉が炸裂しているし、シモネタ的なセリフも多いです(^^;;
主役と憎まれ役とがはっきり別れているのでストーリーはわかりやすい。
言ってみれば「痛快なコメディー映画」という感じでしょうか。
でも扱っている内容は実は根深いのでは、と感じます。
それは子供を持つ母親に対する危機感。
社会で仕事をしている人たちや子どもたちには、メンタルのケアについていろいろと注目があたりますが、なかなかスポットのあたらない母親という立場にも目を向けて欲しい、というメッセージが込められているのでは、というのが私の勘ぐりです。
子供を育てる環境は変わってきているし、一方で社会進出も進み、子供をもった女性のやることはどんどん広がり、複雑化していっているのかもしれません。
そんな母親たちが潜在的に溜め込んでいると思われる”毒”の一部をコメディーという形でいろいろな人に知ってもらいたい、そしてそんな人達に気づいたら応援したり、支えたりしてほしい、そんな気持ちが入っているのではないかな、と。
そして疲れている母親に対しても、「そんなに頑張りすぎなくていいよ」というメッセージを送っているのかもしれません。
これまで母親の苦労や頑張りというものにスポットライトがあたることは、社会人に比べると少なかっただろうし、近年になってからという印象があります。
4年ほど前に「【求人面接】世界一過酷な職業の実態」という動画がYoutubeで流れていました。
私はこれ観るたびに涙でちゃうんですが、母親という存在にスポットを当てるという視点では似たような立ち位置じゃないかな、と思うんです。
映画は正直ストーリー自体は単純だし、奇想天外な展開があるわけでもないのは、メッセージがよりはっきりするからじゃないかと、これも勘ぐり(笑)
まあそれでも映画でミラ・クニス演じるエイミーが恋をするのですが、その要素はこの映画ではいらないかなぁ、というのは個人的な感想です。
母親に対して視点を向けてみる、という観方もいいですし、
- 1時間半と比較的手頃な長さであること
- ストーリーが簡単であること
- 善玉・悪玉がはっきりしていること
- ハッピーエンドで終わること
から、サクッと観る感じでもいいと思います。