慌ただしく半日が終わってちょっと一休み、ということでNHKプラスから久しぶりに「知恵泉」という番組をみました。
歴史上の人物から様々な知恵を学ぼう、という趣旨の番組です。
今回の対象は「兼好法師」。
徒然草の作者として有名ですね。
「吉田兼好」として学校で習った覚えがありますが、実はこれは正しくないようで、本来は吉田姓ではないそうです。
この番組は2人のゲストと1人の専門家が登場してところどころでトークをはさむのですが、この日のゲストはなんとROLAND(^^)
もうひとりのゲストは朝日新聞の論説委員、編集委員を経て早期退職してフリーライターとなった稲垣えみ子さん。
専門家は放送大学講師の島内裕子さんでした。
番組の内容は実際にNHKプラスやオンデマンドなのでご覧いただくとして、本題からちょっとはずれたところで印象に残ったことが。
テーマは「ひとりを愉しむ」で、宮中の蔵人(かなりのエリートらしい)という要職にありながら30歳台で出家してしまい、宮中を飛び出して随筆を書き始めた兼好法師。
それが徒然草で、今現代でその内容に注目が集まっているらしく、その中の一つに「今を真剣に楽しめ」という内容があります。
その内容についてコメントを求められた稲垣さんが「目標をもつことをやめた」と言っていました。
「へ〜、同じようなことを思って行動している人がいるんだぁ」と。
私もこのブログで時々そんなことをつぶやいたりしていました。
その時その時を大事に時間を過ごす、そしていっぱいいっぱいでなく余裕を感じていたい、と稲垣さんはおっしゃっていました。
目標をもっちゃうと、今はその目標に達していないという減点法で評価してしまいがち。
また目標を達成するために時間を2種類にわけてしまい、目標達成に役立つ時間と役に立たない時間とにわけてしまう。
そんな生き方ではなく、窓から見える雲が素敵だなと感心するような過ごし方がいいんだ、そんなお話でした。
もうひとりのゲストROLANDは、目標を定めてそこを目指すというスタンスなので、稲垣さんとは異なるポジションでした。
私も会社をやめてからまさにそんな生き方をしている気がします。
事業”目標”にしばられていた会社員生活から離れ、事業”目標”を持たない事業をしています(笑)
私の場合、未来は何がおこるかわからないし、今目標をたててもそれは過去を前提としたものであってこれからの未来におこることは考慮できないので、目標に依存しにくいと考えるようになりました。
これからの環境や自分の変化に合わせて目標はかわっていいし、むしろ過去を前提とした目標にしがみついて変化に追従できないほうが「生きる」という観点ではとても危険に感じます。
それと人生は有限であり時間が限られています。
限りある時間をどう有意義に過ごせるか、それが人生の幸福と深いかかわりがあるのではないかとも思います。
稲垣えみ子さんはいくつか著書があるようなので、ちょっと読んでみようかな。
徒然草は高校時代にやったはずなんですが、全然内容覚えていない(笑)
これも読んでみようかな。