(画像:Amazon Primeより引用)
いつもいい映画を紹介してくれる英語セミナーの岸講師から、ひさしぶりに映画を紹介してもらいました。
仕事続きのGWの最後の日を休日にして、コーヒーとお茶菓子を揃えて自室で映画鑑賞。
今回は「世界一キライなあなたに」という映画で、ラブコメディに入るかもしれませんがしっとりした仕上がりです。
不慮の事故で脊髄を損傷し、首から下が動かなくなってしまったウィルとその介護サポートとしてウィルの母親に雇われたルーとのロマンス。
心を閉ざしていたウィルだったけど、ルーの明るさに徐々に心をひらいていくのですが、ウィルは元に体が戻らないことに絶望を感じて、自ら安楽死することを決めていました。
その気持をなんとか変えてほしいと必死に行動するルー。
ラブロマンスではありますが、自殺幇助(じさつほうじょ)という要素があり、賛否両論がでてきそうなテーマに触れています。
2016年に公開されたイギリスの映画です。
ルーのキャラは、特別美人というわけではないけど、明るくて可愛らしいという、ラスト・クリスマスでエミリア・クラーク演じたケイトと通じるところがあります。
観ている側も応援したくなるようなキャラです。
ウィルが抱えている状況は、なかなか複雑。
これまでスーパーマンの如く、仕事ができて、スポーツ万能、高給取り、素敵なガールフレンドという申し分ない生活を送っていたのだけど、バイク事故にあって脊髄を損傷し、首から下が動かないばかりか、自律神経過反射という症状がでてしまって、体温調節もうまくいかないため、介護サポートが不可欠。
これまでの人生との余りの違いに、生き続ける価値を見いだせず安楽死するために、スイスの自殺幇助機関にコンタクトをします。
障害を持ったことで生きる気持ちを失ってしまう、とか、自ら死を選ぶということに対して、非難する声がすくなくなかったそうです。
生きたくても生きられない人たちがまだまだ多くいるこの世の中で、不謹慎だ、と言わんばかりの非難の気持ちもわかります。
一方で、「死ぬ権利」という主張も一方であるのも実態で、「生きる」ということはどういうこと?という根本的な問いかけがそこにあります。
例えば人工呼吸器がないと生き続けられない、という状況に自分がなったときに、生き続けるという選択をするかというと、今の自分ではむしろ否定的な気持ちもあり、「死にたいときに死ぬ」という人生の選択権があってもいいのでは、という考えもあります。
ただ、突然の自殺は否定派。
残された人に対する暴力以外の何物でもない、という解釈をしているからです。
なかなか難しいテーマを取り上げた作品だな、と思いました。
相手役はサム・クラフリン。
どっかで観たなぁと思ったら、「パイレーツ・オブ・カリビアン〜生命の泉」で宣教師フィリップ・スウィフトを演じていたようです。
(画像:Youtubeより引用)
マストにくくりつけられて、最後は人魚レシーナと恋に落ちていっしょに海底に沈んでいった人です。
それから以前にここでも紹介した「エノーラ・ホームズの事件簿」でシャーロック・ホームズの兄マイクロフト・ホームズの役も演じてたようです。
(画像:Netflix「エノーラ・ホームズの事件簿」より引用)
この真中にいる男性。
だいぶ印象が違います(^^)
それからウィルの父親スティーブン・トレイナーを演じたチャールズ・ダンスは、「イミテーション・ゲーム」という映画でエニグマ解読プロジェクトの責任者であるデニストン中佐の役で出ていました。
それからルーの恋人パトリック(なかなか可愛そうなんだ(^^))役はマシュー・ルイス。
(画像:Amazon Primeより引用)
実はハリーポッターでネビル・ロングボトム役だったらしい!
(画像:Youtubeより引用)
こんなぽっちゃりしていたのに(笑)
久しぶりの映画でした(^^)