48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

始めの一歩

この間の週末は都議会選挙がありました。

 

小池知事が最高顧問として前回第一党に躍り出た都民ファーストに、旧第一党であった自民党がどれだけ巻き返すか、また国政と同じように公明党と手を組んで過半数を取れるのか、というのが焦点でした。

 

結果はご存じの方が多いかと思いますが、こちらの通り。

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この結果をどう評価するかはいろいろな視点がありますが、速報を出していたNHKの解説によると、

 

自民党の巻き返しについて:当初は40議席を超えて公明の23議席と合わせて過半数(64議席)を超えるだろうという期待感があった中で33議席にとどまったのは、自民党としてはショックだったのではないか。

 

都民ファーストについて:前回は自民党への逆風の受け皿として勢いがありすぎたので今回は議席数が下がることは予想されていたが、その幅は20〜35議席くらいとみられていた。それを考えると健闘したほうかもしれない。

 

私も私なりに考えて候補を絞って一票を投じさせていただきました。

 

 

 

結果もさることながら私が気になったのは、投票率

 

今回42.39%で史上2番めに低かったんだとか。

 

ちなみに前回は51.28%で、投票者数という観点からすると史上2番めに大きな数値でした。

 

また史上最低投票率だったのは1997年の40.3%。

 

これは青島知事の時代で国政の野党だった新進党民主党が大惨敗して自民党が54議席を取る圧勝ぶりを見せた選挙でした。

 

1947年の第2回からの投票率の推移がWikipediaにまとめられていたので、ちょっとグラフにしてみました。

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1945年に終戦ですので、戦後から高度成長時代が終わる1980年手前くらいまでは60%以上の投票率で、有権者の人たちの関心も高かった印象です。

 

そしてバブルが崩壊した1990年代からは40%と50%をいったりきたり。

 

ちょっと視点を変えて、ここで有権者数の推移を見てみます。

 

有権者数とは、選挙に参加できる人たちの人数ですね。

 

こちらです。

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右肩上がりにどんどん伸びていますね。

 

いわゆる、首都集中の現象が進んでいるのがわかります。

 

(今年のデータはちょっと探せなかったので掲載していません)

 

投票率有権者数をかけると、実際に投票した人の人数がわかります。

 

先程の投票率と重ねてグラフにしてみました。

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青い棒グラフが投票者数の数を表していて、前回2017年は550万人くらいいたことがわかります。

 

550万人ってすごいですよね。

 

これ全国第7位の兵庫県の人口とほぼ同じです(2017年データ)。

 

人口の上位6都府県は、東京、神奈川、大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県という順です。

 

すごいですね。。。

 

 

 

たくさんの人達が東京に集まり、そして国政に影響を与えかねない都政に票を投じている、そんな図式です。

 

まあ、こうグラフを出しておきながらですが^^;;やはり「投票率」は気になります。

 

投票に来ない人(これない人は除きます。いろいろな理由があって行きたくても行けない方もたくさんいらっしゃると思います)、すなわち「意図的に投票にいかないと決めた人」は、「1票の投票で何が変わるの?」という気持ちが強いと考えているんだろうなというのが、私の勝手な憶測。

 

確かに「1票」すなわち「1人」の投票だけでは大きな動きにはなりません。

 

選挙権を持った人の「1人の力」はたしかに小さいかも。

 

では、「1人の力」をより大きく活用するなら、被選挙権を活用して政治に直接関わることがもっとも直接的。

 

でも、選挙に行かない人は立候補もしないだろうなぁ。

 

だって面倒くさいと思うだろうから。

 

そういう人たちって、だまっていても生きていける、生活できる、そう勘違いしている人が多いんだろうなぁ、って想像しています。

 

特に日本は、戦後以来一度も戦争に駆り出されず(PKOの話は複雑なのでここでは触れません)、戦死者を出さずに済んでいるものすごくレアな国。

 

2015年の日経新聞では「戦後70年間戦争をしなかったのは国連加盟193カ国のうち8カ国しかない」と記載されています。

 

日本はその1つで、ネットでは「アイスランドフィンランドスウェーデンノルウェーデンマーク、スイス、ブータン、日本」と紹介されている記述が多いようです。

 

でもアイスランドスウェーデンフィンランド、スイスはアフガン戦争で戦士を派遣しています。(死傷者あり)

 

そんな稀有な国だから、「選挙なんて」という気持ちが芽生えても自分の人生には微塵も影響はない、と思っているんだろうなぁ。

 

 

千里の道も一歩から。

 

今の世の中だって一朝一夕でできあがったわけではなく、戦後の焼け野原で私達の両親や祖父母たちが必死に立て直してくれた行動の積み重ねがあったからなんですよね。

 

選挙権についてはWikipedia

 

第二次世界大戦終戦前までは、女性、破産者、貧困により扶助を受けている者(例外として、軍事扶助法による扶助がある)、住居のない者、6年以上の懲役・禁錮に処せられた者、華族当主、現役軍人、応召軍人には選挙権は与えられていなかった」

 

と記載されています。

 

自分の主張を表現することさえできなかった時代が、つい76年前まであったんですよね。

 

今「選挙なんて」って思っている人たちが、これからいろいろな体験をしていつか「あ〜、選挙権があるってこういうことか」と感じて投票所に足を運んでくれる日がくるといいなぁ、と、選挙速報を見ながら感じました。

 

なぜなら、この私も若いときは「選挙なんて」ってバカにしていた1人だったから。

 

何事も「始めの一歩」があり、「次につなぐ一歩」があることを歳をとってからやっとわかるようになって、選挙にも行くようになりました(^^)

 

自分の未熟さを思うからこそ、の思いでした(^^)