iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授とタモリがMCを務める「人体」というNHKスペシャル番組があります。
時々シリーズとなって数回特集が組まれ、その都度新しい科学の知見を紹介してくれる、私にはとても楽しめる番組です。
今週月曜日に久しぶりにこの「人体」シリーズが放映されました。
「超人の人体」
(画像:NHKプラスより引用)
東京オリンピック・パラリンピックが開催される直前ということもあり、驚異的なアスリートのその力の秘密を科学の目で迫る、というものです。
ここで取り上げられた「驚異的なアスリート」は、
- 男子バタフライで驚異的な世界記録を出したケレブ・ドレセル
- 男子マラソン世界記録保持者エリウド・キプチョゲ
- 女子車椅子ランナーで100mからマラソンまでこなすタチアナ・マクファーデン
- 男子100mのスーパースター、ウサイン・ボルト
です。
ケレブ・ドレセルは、10年前に高速水着でマイケル・フェルプスが世界記録を出したのですが、その後高速水着が使用禁止になり、この記録はやぶられないだろうと言われていたらしいのですが、このケレブ・ドレセルが驚異的な泳ぎ方でその記録を破ったんだそうです。
その驚異的な泳ぎ方とは、無呼吸泳法。
最後の後半、他の選手が数回息継ぎをするところ、ケレブ・ドレセルは全く息継ぎをしないのでタイムロスがないらしい。
その技術を支えているのが、意外な筋肉らしい。
一方非公式ながら人類初めてフルマラソン2時間を切ったキプチョゲ。
彼の秘密は、なんと内臓にあったようです。
タチアナ・マクファーデンは初めて知ったのですが、なんとリオパラリンピックでは、
なんと100mからマラソンまで全種目に出場し、この成績です。
(画像:NHKプラスより引用)
ウサイン・ボルトでも、エリウド・キプチョゲでもできない(笑)
驚異的な上半身の筋肉はもちろんなのですが、その秘密がなんと「脳」にあるらしい。
そしてウサイン・ボルトは実は大きなハンデが身体にあったんですね。
彼らに共通しているのは、「長い期間に渡ってトレーニングをしてきたこと」。
タモリが「才能と努力ってどれくらいの比率だろう」と山中伸弥教授に問いかけていました。
山中伸弥教授は「おそらく才能もあるんだろうけど、トップアスリートの人たちはほぼ間違いなく、ものすごいトレーニングを”長期に渡って”継続できる才能も持っている人だろう」と言っていました。
なるほど、自分を追い込んで鍛え上げるというトレーニングを”長期に渡って”継続することは容易でないですよね。
多くのことを犠牲にして、トレーニングに集中し、怪我にも負けず、きつい体験からも逃げず、トレーニングし続けたからこそ、なんでしょうね。
私はこのブログでも「継続が力」「継続することが自分の武器」と書いてきましたが、実は「継続」が一番苦手でもあります。
これまでの自分を振り返ると、たしかに結果的に長続きしたこと、あるいはしていることってないかも。
たぶん、そのものの思い入れが弱い、とか、何か困難なことが出くわしたときに逃げ道があったとか、そんなことが背景にあったからではないかと自分を分析しています。
そういう意味では今の仕事は私にとってかなりチャレンジなことかもしれません(^^)
いい番組を観させていただきました(^^)