48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

船堀の振返り〜ラストデーを迎えて

振返りでも触れましたが、2015年9月オープンから運営をさせていただいていた船堀のシェアハウスの管理運営業務が8月31日付けで終了しました。

 

私が2015年6月にMBAシェアハウスをオープンさせていただき、その運営をまかせていただいた会社(以降M社とします)から立て続けにこちらの運営も任せていただくことになり、9月にオープンしました。

 

経緯(いきさつ)

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当初はM社が「筋トレのトレーナーが知り合いにいるので、その人に入ってもらって身体が鍛えられるシェアハウスにしよう」みたいな企画で、「どう?一緒にやらない?」という話をもってきました。

 

自己鍛錬は1人よりは仲間がいた方が前に進みやすいですよね。

 

面白そうなので「ぜひ一緒に」とうけたものの、いくら時間がたっても話が進まない。

 

さすがに時間がなくなってきたので、「この企画の人との打ち合わせ、いつになったらできるんですか」と詰め寄ったところ、「う〜ん、本人とまだうまく話できていないんだよね。ちょっとこのまま進めるのは難しいかな」と、なんと企画自体がなくなってしまったんです。

 

こちらは運営に向けて準備を始めてしまっていて後戻りができない。。。

 

ということで、言ってみれば「はしごを外されて」コンセプトも作れずに運営を始めることになってしまったんです。

 

コンセプトシェアハウスが軸だったので、肝心のコンセプト作りが全然できないまま運営を始めざるを得なかったのは、悔しい思いだったのを思い出します。

 

オープン後

駅に近いこと、同じビルにツルハドラッグ、キャンドゥが入っていて、目の前には大きなダイエー(現在AEON)があり利便性が高いことから、活動的な社会人向けということで「アクティブな社会人を応援するシェアハウス」というぼやっとしたコンセプトを無理やりつけました^^;;

 

全15室はすべて個室で、一番大きい部屋は10畳くらいありました。

 

こちらはオープン直前のリビングの様子です。

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40畳くらいの広さがあります(^^)

 

まだものも少ないですしね。

 

オープン直後に最初に入居してくれたのはドイツ人。

 

いきなり英語で面接して見学対応し、英語の契約書を用意してと面食らっていました。

 

続いて入ってくれたのはこのハウスのRA(レジデントアシスタント:管理人業務をお手伝いしてくれる人)を志望して入ってくれた若手の男性。

 

2人ともナイスガイで「いい人たちが入ってきてくれるなぁ」と幸先の良さに喜んでいました。

 

しかしその後は問合せも少なく、委託元のM社からは「どうやって集客あげるの」とプレッシャーの毎日。

 

いろいろ手を尽くして、広告はったり、価格改定などで徐々に部屋が埋まっていき、やっと2016年の4月に満室になりました。

 

一度満室になると、1人出てもその後自然と入居が決まって満室状態が続く傾向にありました。

 

ハウスメイトたちも個性的で毎月のハウスでのパーティーが楽しみでした。

 

2017年の春に3人の台湾人がワーホリが終わるため帰国、他にも結婚や転職による退去が続いて、一気に入居者が減ってしまいました。

 

そのあたりから様子が変わってきました。

 

それまで空室がでればすぐ問合せがきてたのですが、なかなかこなくなったんですね。

 

他のシェアハウスがオープンし始めて競合が出始めたのも要因の一つかもしれません。

 

家賃の値下げなどをM社に提案はしたものの受け入れられず、秋にはM社によって「一部の個室をドミトリー(2段ベッドをいれた相部屋)にする」という決定がされました。

 

すなわち相部屋にすることで1人あたりの家賃負担を軽減して窓口を増やそう、というもの。

 

私は個室主義だったので反対意見は申し上げましたが、決定事項ということで受け入れざるを得ませんでした。

 

日本語学校の学生向けに

ドミトリー新設の決定はされたものの、そのための工事が全然はかどらず募集ができるようになったのは年明け。

 

それでも集客はなかなか進まず、入居率は上がりませんでした。

 

2018年8月、M社は「全室をドミトリーに変更する」決定をします。

 

これは水道橋にあった大手日本語学校(学校法人)が船堀のシェアハウスから歩いて3分ほどのところに移転して8月から開講することになったことが大きな背景でした。

 

すなわち日本語学校の学生が対象顧客になるのではないか、と。

 

日本語学校が移転され徐々に学生たちが入居し始めました。

 

それに伴い、個室利用していた方々には退去していただくことになってしまいました。

 

この時退去した2人がMBAシェアハウスに移ってきてくれたのはとてもありがたかったです。

 

全室ドミトリーになって定員は15名から一気に34名に膨れ上がりました。

 

そして2019年の春には新入学生がどっと入ってきて、最大33名まで膨れ上がりました。

 

日本語を学んでいるとはいえ、会話はまだ不十分な学生が多く、来日してすぐにシェアハウスにくるため、時間がよめなかったり、疲れちゃって契約が進まなかったり、まあ目が回るような忙しさがありました。

 

それぞれ自己主張も強いのでハウスメイト同士での揉め事も少なくなく、ルールが守られない、マナーが通じない、など、まぁいろいろ。。。

 

全部に対処できるわけでもなく、途方にくれることも少なくなかったのですが、段々と彼らを取り締まるのではなく、彼らを受け入れる方向の考え方をするようになってから、苦労が軽減されてきた気がします。

 

彼らに「多様性とはなにか」ということを教えてもらった気がします。

 

私にとっての一番の収穫はこれだったのかな、と。

 

 

そしてコロナ

そして2020年の春も多くの学生が入居予約をしてくれていた最中、コロナ、です。。。

 

入国ができなくなった学生たちは、相次いでキャンセル。

 

春と秋に多くの新入生が来るのですが、2020年、2021年春とコロナで空振り。

 

卒業して退去する学生はいれど、入学者がこなければ自然と入居率は下がります。

 

M社からは報酬の減額などの打診があったのですが、お断りしました。

 

そして5月にM社が委託契約を解約する決定をし、8月31日で業務終了に至りました。

 

 

最終日

ちょうど運営最終日が清掃の日だったので、ハウスメイトのほぼ全員と顔を合わせることができました。(1人だけ寝ていた(笑))

 

みんな礼儀正しく「今までありがとうございました」と言ってくれたし、メッセージにもたくさん返信してくれて嬉しかったです。

 

荷物も片付け建物を後にし、これも最後となるとんかつランチへ。

 

いつも声をかけてくれるフロアの方には先週伝えていたので「今回は最後だから一番いいヒレカツにします!」といつもの倍の値段するヒレカツ定食をオーダー(笑)

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でもポイントが1000円分たまっていたので、これをつかって半額に(^^)

 

食べ終わって会計して、フロアのかたの「今までありがとうございました」という声を背中に聞きながら駅へ。

 

 

 

あ〜、ついに終わった・・・

 

実感が少しずつでてきました。