Netflixの「あなたへのおすすめ」で出てきたタイトルをクリック。
イギリスのジャーナリスト、ロバート・ハリスが2017年に発表した小説「Munich(ミュンヘン)」を映画化したもの。
ちなみに横浜生まれのクォーターでDJ・作家の同姓同名の人がいますが、別人です(^^)
小説の日本語訳版はまだなく、Netflixでも2022年1月21日に公開を始めたばかりのようです。
(画像:Netflixより引用)
大学の同窓であるイギリス人のヒュー・レガトとドイツ人のポール・フォン・ハートマンは大の仲良し。
第一次世界大戦で多額の賠償金を課せられたドイツは疲弊しますが、救世主が現れ一気に回復していきます。その救世主がヒトラー。
ヒトラーは欧州征服を目論みチェコスロバキアに侵攻しようとします。
このときハートマンはドイツの役人、レガトはイギリスの役人になっています。
レガトは戦争回避を目指すイギリス首相チェンバレンの首相秘書官として、外交に奔走します。
救世主ヒトラーを支持していたハートマンですが、ヒトラーの残虐性に気づき水面下で反政府活動をします。
ヒトラー支持だったハートマンがなぜ反ヒトラーになったのか、レガトとともに仲の良かったレナにまつわる出来事がからんでいます。
ドイツの侵攻と戦争回避のイギリスの大詰めの交渉の場、それがミュンヘンでした。
考え方の違いがぶつかり喧嘩別れしてしまったレガトとハートマンですが、ミュンヘンで再び出会い、ヒトラーの野望を封じるためにギリギリの活動を展開します。
舞台は史実にあるミュンヘン会議ですが、中身は小説なのでフィクションです。
ですがなかなかスリルがあって、ストーリーに引き込まれてしまいます。
暴力的なシーンやセクシャルなシーンがほとんどないこともあり、サスペンスものとして純粋に楽しめる映画ですね。
緊迫感があり、そしてチェンバレン首相のセリフがなかなかウィットに飛んでいるのがアクセントになり、2時間11分の時間は決して長く感じませんでした。
レガト役はジョージ・マッケイ、ポール・フォン・ハートマン役はヤニス・ニーヴナー、チェンバレン首相役はジェレミー・アイアンズ、レナ(レーニャ)役はリヴ・リサ・フライズが演じていて、どれも見事にハマっている感じです。
ジョージ・マッケイ、ジェレミー・アイアンズはイギリスの俳優、ヤニス・ニーヴナー、リヴ・リサ・フライズはドイツの俳優で、それぞれの国の役者を配役しており、映画もドイツ語と英語が乱れ飛びます。
ドイツ語が全体の3分の1くらいはしめているでしょうか。
ドイツ語も英語も普通に使い分けているのをみると、ヨーロッパの人たちはほんとすごいなぁ、と思いました(^^)