最初にお詫び)
コメントなしでブックマークをしていただいた皆さんにお礼のスターをつけるやり方をしらず、これまで無反応状態になってましたが、”やっと”スターの付け方がわかりました^^;; これまで無反応で大変失礼しました!
先日読書会の課題図書として「どろどろの聖書」を取り上げました。
あの分厚い聖書を”読書”しようとはまだ思えていないんですが^^;;漫画版なら何か感じられるかな、と思って久しぶりにこちらを手にしてみました。
漫画ではありますが380ページほどあり、このシリーズの中でもかなりのボリュームかもしれません。
どろどろの聖書には、章ごとに関係者の相関図が描かれていて、誰と誰が敵対し、親戚関係にあり、ということがわかるので、その図を片手にこの漫画を読んでみました。
膨大な量を1冊の漫画に凝縮しているので、この漫画自体いろいろと端折っているところがたくさんあると思われます。
それでも「どろどろの聖書」で触れている内容はこの漫画はある程度網羅していたので、「あ〜、あの本で言ってたところだ」なんて思いながら読むことができました。
漫画の場合、表情に描き手の意思や意図が反映されるため、その画に自分の印象が引っ張られてしまう懸念はあるのですが、それでも本を読む前と比べると、イメージがぐっと拡がった気がします。
「どろどろの聖書」は、聖書で語られている愛憎にフォーカスしていたため、漫画の旧約聖書では扱っている、天地創造、カインとアベル、ノアの方舟、バベルといった旧約聖書の最初の場面には触れていません。
それでも「どろどろの聖書」で、アブラハム→モーセ→ダビデ→ソロモン→イエスとざっくりとしたキーパーソンを押さえてくれているので、漫画旧約聖書でも何か軸を持って読むことができた気がします。
それにしても私からみると、まだこの漫画版レベルではハチャメチャな物語に感じるのですが、そこは世界に20億以上の信者を持つ宗教、聖書をちゃんと読むと感銘をうけるところがたくさんあるのでしょうね。
古事記も漫画で読みましたが、これもまたハチャメチャな物語でもあります。
神道の物語でもある古事記ですが、それでも自分の中には神道に根付いた感覚はあるわけで、神仏混淆の日本文化の例にもれず、「神様仏様」と異なる信仰をごっちゃまぜにした言葉を自然と発しているわけで、物語そのものではなくそこを通じて人の心に語りかける世界というものがあるんだろうな、と思います。
古事記は大陸から弥生人が渡来し、先住民として日本にいた縄文人を支配して勢力を経ていく過程を物語調にして語り継がせている、という説を聞いたことがあります。
聖書に書かれていることも同様のことが言えるかもしれません。
その現実とフィクションが混ざることによって、複雑で幅のある境界ゾーンが現実とフィクションの間にできることで、人の想像力をぐっと書きたて意識を活性化させるのかも。。。
今はまだタイミングではないのですが、いずれ宗教や思想といったものとゆっくり向き合ってどんなものなのかを自分なりに解釈してみたいなと思います。