今回鑑賞した映画はアガサ・クリスティ原作の「ねじれた家(原題:Crooked House)」でした。
2017年に発表されたイギリス・アメリカ合同制作作品です。
(画像:Netflixより引用)
実は最初に観ていた映画があまりにも暴力的なシーンなど暗い場面が多くて途中で観るのを辞めてしまい、推理モノでなにかないかと探していたら「アガサ・クリスティ」の表示が見えたのでこれにしました。
小さな探偵事務所を運営している若き探偵チャールズが事務所に来ると、名を名乗らない若い女性が待っていた。
それは以前カイロで知り合ったソフィアという女性だった。
ソフィアの祖父が心臓発作で死亡したのだが、その死に方に不審な点があるから警察が来る前に調べてほしい、という依頼。
なんでもソフィアの祖父は莫大な財産を持っていて、あまり世間に知られるようなことになってほしくない事情がありそう。
ソフィアはカイロ時代に付き合っていた仲だったこともあり、チャールズは親しい人からの依頼は受けないという原則で最初は断るものの結局は引き受ける。
屋敷に行くと、祖父の元妻(かなり前に若くして死亡している)の妹(大叔母)、長男夫婦、長男夫婦の3人の子供(1人がソフィア、兄、妹)、次男夫婦、祖父の後妻(元ラスベガスのダンサーでかなり年の差がある)、ソフィアの弟の家庭教師、ソフィアの妹の乳母という登場人物が出てくるのですが、アガサ・クリスティの作風通り、全員容疑者(笑)
誰もが胡散臭くて、誰もが動機がありそう。
そして遺産相続という要素も織り込まれており、推理小説としての要素はばっちりです(^^)
アガサ・クリスティの作品は「意外な人物が犯人」というケースが多いのですが、今回もそういう視点で頭を捻る楽しさがありました。
役者はほとんど知らない人達でしたが、唯一次男の奥さんクレメンシーを演じた女優さんはどこかで観たな、と思ったら、カンバーバッチ主演の「SHERLOCK(シャーロック)」でワトソンの奥さんメアリー役をやったアマンダ・アビントンでした。
(写真のこちらに向いている4人のうち左から2番めの女性)
SHERLOCKでは素敵な奥さんメアリーでしたが、この映画では癖のある女性を見事に演じていました。
配役の中では大叔母役のグレン・クローズが一番の大物らしいですが、私は知らない役者さんでした。
1時間54分と長さもちょうどいいし、年齢制限がついていないので極端な描写もないので一緒に推理しながら観ることができると思います。