(画像:ソニー・ピクチャーズ公式ホームページより引用)
今回観た映画はこちら「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」。
元軍人の父親と3人の息子はアメリカの田舎で平和に暮らしていたが、第一次世界大戦勃発により、父親の反対を押して長男アルフレッドと三男サミュエルが従軍を志願。
皆に可愛がられたサミュエルを見守るべく次男トリスタンもサミュエルと一緒に行動するため従軍することになります。
ここから平和だったこの家族に様々なできごとが起こり、その人間模様を物語にしたものです。
主役はブラッド・ピット演じる次男トリスタン。
父親は羊たちの沈黙で有名なアンソニー・ホプキンス、長男アルフレッドにエイダン・クインが配役されています。
全体として兄弟愛、家族愛が軸になっているのですが、世の中そう簡単にはいかず、むしろ悲劇に見舞われることが多く、幸福感というものは感じられません。
時代が第一次世界大戦だったり、先住民への差別が激しいアメリカが舞台だったりすることから、残虐なシーンも時々出てきます。
この映画は役者の演技がいいですね。
ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンスはさすが、ですが、アルフレッド役だったエイダン・クインもなかなかのものです。
この物語では、末っ子のサミュエルが婚約するのですが、その婚約者であるスザンナが数奇な人生を歩むことになり、その波乱万丈ぶりがこの映画のアクセントになっていそうです。
ストーリーはわかりやすいのですが、唯一わからなかったのが、トリスタンが家を出ていく理由。
戦争から戻って父と一緒に暮らすトリスタンですが、突然理由も告げずに父とスザンナを置いて家を出て放浪します。
結果的にですが、この放浪がトリスタンを囲む人たちに災いをもたらすことになったのではないかと思うくらい重要なのですが、なぜかその理由がわからなかったのです。
もしかしたら、当時の牛の暴落による家計の危機を助かるために外にビジネスを求めたからなのかもしれません。
エンタテイメントとして観る映画としては楽しめるかもしれません。
余談ですが、この映画で3兄弟の母親は田舎暮しが嫌いなため自分だけ都会に戻って家族と別居生活をするのですが、この母親役をクリスティナ・ピックルスが演じています。
このクリスティナ、どっかで観たなと思ったら、大ヒットテレビドラマ「フレンズ」でモニカとロスの母親ジュディー・ゲラー役で出ていました。
フレンズの出演者は、ジェニファー・アニストン始め主演の6人、ロスとモニカの父親役だったエリオット・グールド(オーシャンズ11シリーズでルーベン役で出ていましたね)、フィービーの腹違いの弟フランク役だったジョヴァンニ・リビシ、モニカの恋人役だったジョン・ファブロー(アイアンマン監督。映画「シェフ三ツ星レストランはじめました」監督・主演)など、その後活躍する役者が出ていたんですね。