48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

槍ヶ岳登山(最終回)〜2日目編

疲れた身体にお酒がほどよく回ったのか寝付きはよく、8時前には寝ていたと思われます。ふと目を覚ますとまだよる11時前。

 

でもなんか違和感。寝ぼけていて自覚するまで時間がかかったのですが、どうも頭痛がする。その後ほとんど寝れず朝を迎えてしまいました。

 

リーダーに頭痛の話をしたら、「軽い高山病にかかっている恐れがあるから休んでいたほうがいいですよ。誰か鎮痛剤もってない?」とアドバイスをもらい、ランニングシェアハウスRAのKさんから薬をもらって、朝の頂上アタックは断念することに。

 

帰宅してから調べてみたのですが、頭痛、食欲不振は高山病の症状でも

 

他のメンバーはヘルメットをレンタルして頂上へ。槍ヶ岳の最後のアタックはほぼ垂直にはしごを登っていきます。

 

登った人だけが味わえる至福の瞬間(^^)

 

これは10年前に登頂したときのもの。天気がいいとこれだけ眺望がいいんですよね。

 

登ったら下る(笑)恐る恐るくだっていきます。

 

私はヒュッテで静かに皆さんをお待ちしていました(^^)

 

朝ガスが多かったのですが、少しガスが晴れたところ。山の天気は変わりやすい。

 

朝8時、ヒュッテチェックアウト時間に一番遅く我々もチェックアウト。

 

槍ヶ岳をバックに記念写真。

 

この後は私含め3人が東京へ戻り、4人が残って穂高にアタックするため、上高地手前の河童橋まで一緒に下山します。

 

殺生ヒュッテ→(30分)→グリーンバンド→(40分)→天狗原分岐→(35分)→水俣乗越分岐→(20分)→ババ平→(20分)→槍沢ロッヂ→(30分)→一ノ俣→(50分)→横尾山荘→(70分)→徳沢ロッヂ→(60分)→明神→(50分)→河童橋→(5分)→上高地

 

というコースです。

 

標準タイムで6時間50分。

 

参考までに昨日掲載した地図を再掲します。

 

私含め3人は上高地バスターミナルを15時に出るバスに乗らないといけません。預けた荷物を受け取り着替えることを考えると14時半には到着したいところ。

 

出発が8時なので、残り時間6時間半。

 

う〜ん、標準タイムを下回るぞ。。。

 

下りと言えどもトレラン、ランニングの猛者たちは早い。なので彼らは大丈夫。

 

問題は私ともう1人の「鉄分足りない組」(笑)

 

私の場合は体力に加えてこいつです。

もう靴底がほぼ剥がれてしまい、朝テーピング用テープで再補強。

 

下り始めたときはガスが晴れていましたが、30分ほどして播隆窟のあたりで再び雨。

 

レインウエアに着替えてザックカバーを取り付け下山再開。

 

水俣乗越分岐で休憩をとったときが9時45分ごろ。標準タイムで1時間45分なので、ほぼ標準タイム通り。

 

この後の目標は横尾山荘を12時前に出ること。

 

横尾山荘から標準タイムでは3時間5分かかることになっていますが、リーダーいわく「2時間半でたぶん着けますよ」とのこと。

 

それを信じて、鉄分足りない組の我々は猛者たちが休憩している間も休憩はそこそこに、お昼も抜いて行動食ですませることに。

 

歩くペースは、天気が回復し我々の頑張りもあって標準タイムを下回るペースでしたが、靴底のテープが何度もやぶけ、補修をするためにかなり時間をロスしました。

 

私が補修している間、もう1人の鉄分不足組には先に行ってもらい、後から小走りで追いつく、という展開。

 

頑張ったかいがあり横尾山荘を12時前に出発することができました。

 

距離にして10キロメートル。ここからはほぼ平坦。

 

確かに2時間ちょっとでいけそうな距離ではあります。

 

靴を補修するテーピング用テープがなくなり、横尾山荘でガムテープを訪ねたら「ある」という!

 

「1本売ってください!」とお願いし500円で調達。

 

がっつり靴をぐるぐる巻にして横尾山荘を出発。

 

徳沢ロッヂで残り6.4キロメートル。

 

明神で残り3キロメートル。

 

この距離で時間の感覚を掴み歩き続けること2時間ちょっと。14時15分ころに河童橋に到着。

 

途中で何度もガムテープが剥がれたり外れたりして修復。

 

もう徳沢ロッヂからは靴の修復を諦め、靴底をパカパカ音鳴らしながらあるき続けました。

最後はこんな状態です(笑)

 

私は靴をもってこなかったのでこれで自宅まで帰宅することに。

 

今回の登山でよかったのは、杖を使ったこと。

 

登山用のポールは2本で使うことが多いですが、私はなぜか1本だけでもっていて、今回の登山で1本でも役に立つかどうか試してみようと思って持っていきました。

 

ポールは手のひらでグリップを握るI型タイプと、上から押せるT型タイプとあります。

 

私はT型。

 

登りでも下りでも杖に体重を乗せられるので、足への負担が軽くなることがわかりました。

 

今回膝や太ももなど足を痛めることはまったくなく、杖の効果を実感しました。

 

上高地のバスターミナル。電車にのってビール飲みたいところですが、新宿まで一歩もあるかずに連れて行ってくれるバスもまた魅力。

 

さわやか信州号。

 

3列シートで、前後のシート感覚もたっぷりあるので、前の座席まで足を伸ばすことができます。

 

週末だったこともあり、中央高速は残念ながら渋滞してしまい、予定時間より1時過半ほど遅れて到着。まあそれでもバス内はWiFiもあったのでパソコンでNHKプラスを観たり、本を読んだり、睡眠とったりと自由に過ごすことができたので快適でした。

 

新しい仕事が入ったり、時間拘束も増えたこともあってゆったり割り切って時間を過ごせたのはかえってよかったかもしれません。

 

車内飲食は可能で(アルコールはダメらしい)トイレもあるので安心して過ごすことができます。

 

談合坂サービスエリアの休憩所でお弁当を購入して、ゆっくり夕食を取りながら動画をみていました。

 

 

 

今回槍ヶ岳の山頂に登ることはできませんでしたが、給水ポイントを地図上で見つけたり、行動食の必要性を感じたり、杖の効果を感じたり、バーナーを使って初めて調理したり(辛ラーメンですが(笑))、軽度の高山病になったり、いろいろ体験することができました。

 

また持っていった荷物でも不要なものが結構あったのと、アルファ米が思ったより自分には合わなかったことも今回得られた経験です。

 

登山の服装として「レイヤー」という感覚も今回勉強になりました。

yamahack.com

 

・速乾性の高い下着:私はランニング用シャツを使いました。性能がいいので多分代用にききます。

・中間の保温着:ランニング用に調達していたウインドシェルが大活躍。これは230グラムくらいと超軽量でなおかつ少しの雨なら平気です。冷たい外気から守られ、汗も外に出してくれます。

・アウター:レインウエアがこれに相当します。山は天気が変わりやすいのでレインウエアは登山では必須ですね。

 

 

 

久しぶりの北アルプス、気持ちよかったです(^^)