雑学系の番組が好きな私。NHK「あしたがかわるトリセツショー」も好きな番組の一つです。
NHKの雑学系といえば、以前は「ガッテン!」がありましたが、27年続いた今年最終回を迎えました。
ブラタモリや歴史探偵、知恵泉など他にもNHKの雑学系はたくさんあり、NHKプラスでは「ものしりバラエティー」というコーナーがあるくらい。
今週から産休で休んでいた石原さとみが復活(^^)
復帰第一弾のテーマは「とうもろこし」。
最近は「もぎたてが一番美味しい」とか「芯からだしが取れる」ということがだいぶ認知されてきてとうもろこしの楽しみ方がひろがってきました。
この番組では、とうもろこしの甘さの秘密と、美味しい調理の仕方通じてとうもろこしのさらなる魅力を伝えてくれています(^^)
1 とうもろこしの糖度
もぎたてのとうもろこしの糖度はかなり高いのはよく知られています。
実際に糖度を測定してみると、こんな感じ。
メロンやマンゴーよりも高いんですって。
2 とうもろこしは”魚”だ!
なんとも衝撃的なタイトルです(^^)
日本のとうもろこし農家さんは、もぎたての甘さをできるだけ損ねることなく市場で届けたいと日夜努力されていらっしゃいます。
その一つは収穫した直後に大量の氷に浸す、というもの。
まさに魚と同じ用に氷の中に浸すんです。
とうもろこし、実は収穫後も”呼吸”をしていて、他の野菜に比べて高い温度を示しています。
これはエネルギーを使っているということで、そのエネルギーのもとは糖分、だから収穫してからどんどんと糖分が消費されて甘さがなくなっていくんですね。
それを防ぐのがこの”冷蔵”。冷やすことで糖分の消費を抑えることができるとか。
常温では収穫後3日で45%、6日で60%の糖分が失われるのですが、冷蔵にすると収穫後6日たっても15%前後程度の損失で済むというデータが紹介されていました。
ということで、我々がここで得られる知恵は
とうもろこしをできるだけ甘く食べたい時は、
・なるべく朝早く買う
・買ったらできるだけ早く冷蔵庫にいれる。
がコツということです。
冷蔵庫は魚と同じチルド室がおすすめらしいのですが、野菜室にたてていれてもOKとのこと。寝かすととうもろこしにとってストレスらしいので、立てたほうがベター。
3 驚異の”35分茹で”
とうもろこし料理を長年研究している料理研究家によると、とうもろこしの美味しさを一番引き出すのは、「35分茹でる」ことだそうです。
1%濃度の塩水で皮を向いたとうもろこしの実を35分茹でます。
これによって、「芯」から美味しい成分がたっぷり茹で汁に溶け込むのだそうです。
「芯」は実に栄養をとどけるパイプでもあるので、「芯」の中には栄養分がたっぷりはいっているんだとか。
なのでこの茹で汁、「黄金水」と言っていました(^^)
この「黄金水」を使ったレシピも紹介されていました。
冷かけご飯
ご飯 100g
とうもろこしの実 50g
黄金水 150ml
オリーブオイル 少々
塩 少々
すだちやハーブ お好みで
これらの材料を盛るだけです(^^)
ペペロンチーノ
黄金水でパスタを茹でで、にんにく、鷹の爪で香り付けしたオリーブオイルで炒めてとうもろこしの実を加えればできあがり。
35分茹でる時間がない人は、1本のとうもろこしを9つくらいに輪切りにして、レンジ対応の平たい容器にならべて輪切りのとうもろこしが浸るくらいまで水をいれ、8分かけるとできるらしい。
4 ブラジルではスイーツが大人気
日本の真裏にあるブラジルではとうもろこしの栽培が盛んで、家畜飼料用ではアメリカ、中国に次いで世界第3位の収穫高を誇ります。(2020年)
ちなみに食用のスイートコーンの世界ランキングはアメリカ、メキシコ、クロアチア、ナイジェリア、インドネシアの順で日本も14位にランクされています。
そんなブラジルで人気のあるとうもろこしスイーツの一つが「クラウ」。
とうもろこしの実を牛乳と一緒にミキサーにかけてひと煮立ちしたあと濾して、冷蔵庫で冷やすだけ。
とうもろこしに含まれているデンプン、コーンスターチによってプルンプルンに固まるんだとか。
ミキサーがない場合はおろし器ですってもいいみたい。
もう8月も終わってしまうのでとうもろこしのいいシーズンはそろそろ終わってしまうのが残念。もう1ヶ月早く教えてくれたらなぁ(笑)