48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

訪問看護

先日このブログで父のことで家族会議をひらいたことをお伝えしました。

 

父は手術をうける決断をし、それにむけて気持ちも前向きになりました(^^)

 

入院する日も決まり、後は待つだけ、と思っていたところに妹から連絡が入ってきました。

 

「先日せっかく手配した訪看を両親が断ってしまった。」と。

 

訪看とは「訪問看護」の通称。妹は仕事で医療事務をしていることもあり、昨年父が体調をくずしたときすぐに病院の手配に動いて現在の病院を確保するなど、父の今回のがんへの対応ではかなり活躍しています。

 

最初LINEのメッセージでやりとりしていましたが、スマホでスワイプするのも面倒な内容になってきたので、直接電話(^^)

 

話をきくと要点はこんな感じ。

・手術は膵臓の全摘(全部摘出する、ということ)になる

膵臓がなくなれば膵臓から分泌されるインシュリンが体内で生成できなくなる

・そのため3回の食事前と就寝前にインシュリンの注入(自分で注射をうつ)が必要

・一度でも忘れると血糖値があがって危険な状態になる

・高齢の両親にそれを毎日意識してやってもらうことに不安がある

・なので介護保険を使って訪看を活用したほうが両親の気持ち面でも負担が軽減されるはず

・病院にかけあって訪問看護指示書を出してもらって、ケアマネ(ケアマネージャー)と看護師が両親とあえるところまで段取りした

・にもかかわらず両親は「2人で大丈夫だから」と断ってしまった

・あにき、なんとかしてくれ(笑)

 

恥ずかしながら訪看についての見識が薄い私は、妹に「訪看ってどんなことをしてくれるのか教えてくれないか」と聞いてみました。

 

妹からは

介護保険を使えば毎日自宅に看護師がきてくれて体調測定や医療行為(父でいえばインシュリン注射)をやってくれる。

医療保険を使う場合でも支払額の上限が設定されているので使いやすい

・それだけでなくメンタルのサポートもしてもらえる

・母はサポートに疲れ、父も病院では元気がなく、2人ともメンタルのサポートが必要と感じている

と説明をしてもらいました。

 

なるほど、そういうことであれば、訪看の制度を利用したほうが両親にとってメリット大きそうだ。

 

自分も調べてみました。

 

訪問看護については、財団があるようでそちらで詳しく説明されています。

www.jvnf.or.jp

 

このサービスをうけるためには、主治医から「訪問看護指示書」という、いわゆる訪問看護が必要な内容を記載した書類を受け取る必要があります。

 

まずお医者さんからの指示、がスタート地点なんですね。

 

そのあと看護師と面談し訪問介護の契約を結ぶのですが、その前に役所にいって介護の区分認定証明書を受け取る必要があります。これは自治体ごとに対応があるので、まず自治体に相談する必要があります。

 

後期高齢者であれば、負担は1割ですむので、1回あたりの利用料は1,000円前後ですみます。

 

両親にとってもある意味初めての経験でもあり、思い通りにならないもどかしさもあり、実際の病気だけでなく、気持ちの面でもケアが必要だと感じます。

 

年齢を重ねると煩わしいことを嫌がるようになってきます(^^)(私もそう)

 

なのに、たくさんの薬や処置などをこなさないと命に関わる、というのは、それはそれなりにストレスでしょう。それを見守る側も、なにかあってはならない、という心配があればストレスになりうるし。

 

そういうときにこのようなシステムがあることは、とてもありがたい。

 

 

 

医療保険介護保険については、高齢化社会において発足当時と年齢構成比率が変化していることから現在は多くの議論がおこっています。

 

これからは若者優先で考えて、高齢者をケアすることで生まれる負担をなくせ、という声もあります。

 

私は自分があるのは両親あってのこと、と思っているので、これまで私にかけてきた苦労に思いを寄せれば、自由に生きていくことを応援したい気持ちは強いです。

 

制度に課題はあるでしょうが、高齢者の方々への思いやりを保ちつつ課題解決にむかってほしいと願います。