48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

プロフェッショナル 仕事の流儀

NHKの長寿番組の一つ「プロフェッショナル 仕事の流儀」でこの2週間続けて、各界のスーパースターが取り上げられていました。

 

12月15日には4団体制覇を果たしたボクサー井上尚弥氏(以降”井上尚弥”とします)。

 

12月20日には音楽会の今やカリスマといってもいいくらいの存在感あるYOSHIKI氏(以降”YOSHIKI”とします)

 

会社をやめてビジネススクールに通っていた頃、自分のやりがいを探していたこともあって、この番組は欠かさず観ていてたくさんの刺激を受けてきました。

 

起業し自分のオペレーションに注力するようになって段々と番組から離れていき、いつしか観なくなっていました。

 

紹介される方々はどの方もすごい方たちばかりで、持って生まれた才能におごることなく、壁に何度もぶち当たりながらもその壁を乗り越えていくべく地道に努力を続けていく姿には、毎回感銘をうけていました。

 

ただ、視聴者としては同じようなパターンが続いてしまうことでなんとなくマンネリ化を感じてしまうところがあり、出演される方々への敬意はいささかも衰えることはないのですが、視聴する時間の優先順位が下がってしまったのが現実です。

 

ただ今回は話題の人ということもあり、NHKプラスではありましたが、久しぶりに視聴しました。

 

 

 

井上尚弥の回。印象に残ったのは「基本」と「背負うこと」でした。

 

井上尚弥はいつも「特別なことはしていないです。ただ基本に忠実に動いているだけです」と自分の戦いについて解説しています。

 

確かにウォーミングアップは他の選手よりも長くかけているし、基礎トレーニングのシーンが多かったです。

 

元世界王者の長谷川穂積氏が「彼のステップは簡単に見えるんですが、実際にやってみるとすごくきつい動きなんです。それだけ動き続けられるだけの体力、筋力がすごいんです」と解説していました。

 

バスケットボールのスター、マイケル・ジョーダン氏もひたすらドリブルの基礎トレーニングをしていたそうです。

 

「基本」の積み上げが大きな力になることをこのスターも見せてくれています。

 

また、試合では「圧倒的に勝つ」ことを狙っているそうです。その理由を問われると「それがファンやお客さんが望んでいることだから」だそうです。

 

彼くらいの選手ならば世界中にたくさんのファンがいるわけで、その人達の期待を一身に背負うことを厭うどころか、みずからその期待を越えようとしています。

 

「世界一になるということはそういうこと」と井上尚弥

 

この人の「強さ」がひしひしと伝わってきました。

 

 

 

次の週はYOSHIKI。番組から受けた印象は「ストイックさ」と「悲しみ」。

 

天皇陛下(当時:現在の上皇陛下)の御即位十年のお祝いに曲を提供するくらいその実力を認められているYOSHIKIですが、時間さえあればピアノの練習をしています。

 

「練習をすればするほどうまくなる」と取材中に語り、「移動する飛行機(プライベートジェット!)にピアノいれればいいんだ!」と冗談ともとれないものいいで言っていたYOSHIKI

 

「うまく演奏するのは当たり前。お客さんを惹きつけるにはもっともっと練習しないといけない」とさらに練習に時間を費やします。

 

その合間を縫ってジムでトレーニングしたり、移動したりするのでほとんど寝る時間がない。

 

このストイックぶりは、高校でバンドを組んでいたときからそうだったらしく、ストイックすぎてついていけずに多くの仲間が抜けていったそうです。

 

完成度にこだわる続けることが質の高みを生む大きな力になることを感じさせられます。

 

一方で自分の音楽にはいつも「悲しみ」があるといいます。

 

父の死、最愛の友人の死、そして母の死。

 

YOSHIKIと音楽との付き合いには、いつも「愛する人との別れ」があったといいます。

 

自分を愛してくれていると思っていた父が突然自死。自分は愛されていなかったのか、という葛藤。

 

なにかあると必ず相談していた最愛の友人がX JAPANで一緒に活動していた元ギターリストのHIDE氏。彼も33歳という若さで世を去ります。このときの心の穴が埋められずに苦しかったという。

 

そしていつどんな時も味方であった母の死。世界一を目指して走っていたけど、いつも自分の味方だった母に何も恩返しできなかった、という後悔。もう母とは一緒の時間をすごせない、取り返しができないんだ、ということに気づいた、と。

 

そのことを語っているYOSHIKIにもらい泣き・・・

 

身体は満身創痍。でも演奏をやめるという選択肢はないらしい。

 

なにかに取り憑かれたように演奏し続ける姿は鬼気迫るものがありました。

 

 

 

2人共大きなものを背負っていることを全身で感じながら活動を続けている印象です。

 

第一線にいることは過酷なんですね。

 

誰もができる世界ではない気がします。

 

こういう人たちが世界を広げてくれて我々はその世界を享受できているんでしょうね。

 

私は自分の伸びしろを味わうことでじわじわとやっていきます(^^)