今回の課題図書はこちら。
「推し」。みなさんはありますでしょうか。
「推し」を通じて自分を投射し、生きがいを見つけるという行為は、プロジェクションと呼ばれていて、このプロジェクションが実はホモサピエンスが栄えた能力の一つであり、人工知能(AI)の研究に親和性が高いという、スケールの大きい話をコンパクトにまとめています。
一般に生き物は、「事実」に反応します。目の前に見える、匂いがする、風を感じる、などなど・・・
一方で人間は、「事実」だけでなく「事実」から作られた「虚構」を用いることで発展してきたと言われています。
これ、サピエンス全史の著者ハラリ氏が提唱した学説です。
「虚構」とは「事実でない空想の世界」とも言えます。
宗教、小説、芸術、などはそのほんの一例です。
「推し活」が話のスタートになっていますが、「腐女子」「宗教」「芸術」「マンガやアニメの実写化」「モノマネ」「応援映画」「モデル」「人工知能」「最古の彫刻”ライオンマン”」「ぬいぐるみ」「サードマン現象」「人工幽霊」「ぬいぐるみ」「コスプレ」こういったキーワードを通じて、”プロジェクション”すなわち”推し活”が人生の豊かさを彩っている、という話を紹介してくれています。
”推し”が”生きがい”につながる視点や視座は私にとっては新鮮でした。
私自身、何度かこのブログでも述べているように”推し”というものがない、というのが自分の認識。
この著者もこのような本を書くことが決まったときでも「自分は”推し”がない」と思っていたそうです。ところがテーマである”プロジェクション”そのものが自分の”推し”であったことに気づいた、といいます。
意外と自分では気づいていないけど”推し活”をしていた、ということもあるらしい。
そんな”無意識の推し”ってあるかなぁ。。。
意識して応援しているのは、このブログでもよく登場する、将棋の羽生善治九段かな。
将棋ライブのアプリで、羽生九段の棋譜が出てきたら必ず見ています。
年代が近いこと、それでも第一線でトップクラスを維持していること、そして未だにチャレンジし続けていること、こういった姿に憧れをいだいて自分を投射して応援している・・・うん、たしかに”推し”の要素ありそうです(^^)
まだ羽生九段の動向をおいかけたり、とかグッズを揃えたり、とかはしていないのですが^^;;それを始めたら、かなりの”推し活”かもしれませんね(^^)
東京の将棋会館はそんなに遠くないので(シェアハウスから3キロメートルくらい)、天気のいい日に散歩やジョギングがてら今度遊びにいってみようかな。