昨日は、朝早くからオフィスに出勤して仕事し、帰宅してからお昼をつくり、食べ終わったら整形外科でのリハビリ。
帰宅してセミナーのコンテンツ作りの打ち合わせをして、夕食の時間でやっと一息、といういつもの火曜日。
録画したドジャーズの試合を見ながらの夕食です。
この日のドジャーズは東地区1位のフィリーズとの3連戦の初戦。オールスターに6人も排出した強敵で、オールスター前の3連戦では、みごとに3連敗してしまいました。
ここのところ調子を落としているドジャーズにとってはなんとも手強い相手です。
ドジャーズの先発はグラスナウという2メートルを超える大きな投手。力強いピッチングで3者三振というパーフェクトな立ち上がりでドジャーズの攻撃です。
1番は今や”もう”世界の”大谷。残念ながら討ち取られてしまいます。
2番はオールスター前日に行われたホームラン競争で優勝したT.ヘルナンデス。後半戦好調を維持していましたが、ここも討ち取られてしまいました。
そして3番には、しばらく休んでいたフリーマンが復帰してきました。
フリーマンの3歳になるお子さんが急遽入院することとなり、家族といっしょにお子さんに付き添うため制限リストに入りチームから離れていました。
そのフリーマンが帰ってきて最初の打撃。ドジャーズの本拠地だった球場では、観客がスタンディングオベーションでフリーマンを迎え、試合が一時中断してしまいました。
(画像は録画をテレビ越しに撮影したもの。以下の写真すべて同様です)
観客のスタンディングオベーションにこたえるフリーマン。
観客にフリーマンが応えている間、相手チームのキャッチャーはフリーマンからそっと離れます。(左側にいる選手がそうです)
そして離れたキャッチャーが観客といっしょに拍手で迎えています。
相手チームも拍手。オールスターのファン投票では大谷より得票数が高かったスター、ハーパー。
外野の選手も帽子をとって敬意を表していました。
スタンディングオベーションは、敵味方関係なく数分間にわたりました。
なんというシーン。
家族のために職場から離れることを許容する社会と仲間たち。
そして帰ってこれたことを歓迎する包容力。
一昔前の日本なら、家族が危篤でも普段と同じように野球の試合にでていることを美談として扱っていたくらいなので、このシーンは正直感動しました。
その時の動画がYoutubeにあがっていました。
後で検索して知ったのですが、フリーマンの三男がギラン・バレー症候群を発症し、自発呼吸ができなくなっていたんだそうです。
多くの観客や対戦相手のフィリーズの選手たちは、知っていたんでしょうね。
この1シーンでアメリカすべてを語るつもりはないですが、少なくともこのドジャーズスタジアムの中にいた数万人の人たちが共有する社会には、仕事より家族を大事にし、復活を心から歓迎する懐の深さを感じました。
今日本の多くの会社で、職場にいる人が家族の都合で休職したときって、こういう空気が作れるだろうか。。。
傷病における看病、親の介護、子供の不登校などなど、家族が一緒にまとまらないといけないタイミングで、どれだけ社会は許容してくれるのだろう。
社会によっても、会社によっても、姿勢や対応はそれぞれでしょうから、一意的に評価しようとすることは意味のないことだとは思いますが、この「おかえり、フリーマン」のシーンには心打たれました(^^)