先日久しぶりに実家においてあったNASにアクセスしようとしたら、なぜか登録しているIDを受け付けない。
NAS:Network Attached Storageのことで「ナス」と呼ばれていて、ネットワークを通じてデータを記録できる装置のことです。自分の手元ではなく、例えば実家においてネットワークにつなげると、手元にあるようにデータのやり取りができます。
日を改めてもう一度アクセスを試みるけどやはり受け付けない。
毎週実家には顔を出しているので、後日実家に行ったときに私の部屋においてあるNASを見てみると、LEDが赤く点滅していました。
だいたいこういう機器で、LEDが赤く点滅あるいは点灯しているときはろくなことはない(笑)
マニュアルで確認すると、2台あるハードディスク(HDD)のうち1台が壊れている、というサインでした。
「あ〜、残念・・・」
断念して、壊れたほうのHDDを取り出しました。
Buffalo製のLS-WV2.0TL/R1Jというタイプ。2011年11月に発売されたモデルらしいです。2012年には持っていたので、おそらく発売した直後くらいに購入したのかな。12年くらいの利用。
ずっと電源を入れっぱなしだったことを考えれば、よく働いたかもしれません。
さてこのNAS、なんで持っていたかといえば自分のデータを保存するため。
2TB(テラバイト)と大容量(1ギガバイトの2,000倍、1メガバイトの200万倍)でなおかつネットワークを通してデータのやり取りができるので、自分のデータのバックアップ用に使っていました。
クラウドのストレージの代表的な存在「Dropbox」の日本語対応が登場したのが2011年4月。
まだデータは自分の端末に記録し、端末を変更するときはその都度バックアップをとる、というのが日本ではまだ主流だった時代。
そんなにクラウドストレージが浸透していなかったころです。
最初はこのNASだけでバックアップをしていたのですが、クラウドストレージが手頃になってきたので、今はOne Driveとicloudがメインです。
クラウドのおかげで端末が壊れても容易に復帰できることから、データ紛失の心配はかなり減りました。
さあ、HDDが壊れたNASをどうするか。
なお交換用HDDはまだ販売していて、19,000円くらいすることが確認できました。
べらぼうに高いわけではないので、このHDDを買って再稼働させることはできます。
お、ちょっと待って・・・再稼働させる意味はあるのか。
そこに記録されていたデータはRAID0モードだったから、おそらく復旧は無理。それにここにしかないデータは、音楽データの一部。それも聴く頻度がほとんどなかった楽曲ばかり。
しかも2台のうちもう1台は動いていますが、同じタイミングで購入していますから、いずれ遠くない将来に故障する恐れは十分考えられます。となるとまた交換用HDDを購入しなくてはなりません。
となると、わざわざ交換用HDDを買ってまで回復させる魅力はあまりなさそうです。
では、新品のNASはどうだろう。
同じメーカーの後継機種をみると、39,000円くらいします。
ここでももう一歩。そもそもNAS必要か?
ネットワークを通じてバックアップができるのが魅力で購入したNASですが、いまやクラウドがあるので、当時の優位性はいまはあまりないですね。
まあ、クラウドはサブスク料金がかかるので、長い目でみればNASを購入したほうが費用的には安くなるのですが、icloudはスマホとMacとの連携で写真、音楽が使いやすい環境に意識しなくても整うという良さがあるので、ここはNASには置き換えられない。
One DriveはOfficeとセットになっているので、NASに切り替えたからといって節約になるわけではないですね。
いずれは身軽になっていくにあたって、クラウドからも身を引いて自分の手元にデータを集約させたいと思ってはいますが、外付けのHDDやSSDといった選択肢もあり、必ずしもNASに固執する理由は現時点ではなさそうです。
クラウドもOne DriveはMicrosoftだし、icloudはAppleと世界最大手の2社なので、ハッカー対策を始め、一時的なデータ欠損に対する保険などは、個人で環境作るより圧倒的に高いでしょう。
それでもリスクはゼロではないですから、いざというときのことを考えて外付けのSSDあたりの購入を検討してみるのが現実的かもしれません。
もう少し考えてみよう。。。