大谷翔平の活躍のおかげで、ドジャーズの試合を観る楽しみができました。
ドジャーズの試合といっても相手がいるわけで、自然と各チームの選手も観ることができます。
大リーグと日本のプロ野球との違いがいろいろあって、その違いもまた楽しめる要素でもあります。
まとまりがないですが、私なりに感じている違いをつらつらとあげてみようと思います。
ボールが速い!
まず驚いたのが大リーグの選手の投げるボールが速い。
例えばピッチャー。時速150kmを超えるだけでも速いし、160kmなんてここ数年の話です。日本でも大谷翔平、佐々木朗希が160kmを超えて話題になりました。
大リーグは160kmを超えるボールを投げるピッチャーがだいたい各チームに1人、2人いる印象です(笑)160kmはでなくても150km台の後半のボールをかなりのピッチャーが投げています。
なお、エンゼルスのジョイスという投手が先日105.5マイル、すなわち169.8kmの剛速球を投げました^^;;
大リーグ記録は今もパイレーツで現役のチャップマンという投手で2010年に105.8マイル、170.2kmを記録しています。
野手の送球も速い(笑)特にショートを守っている選手は体も大きく肩が強い選手が揃っていて、文字通り矢のようなボールを投げます。
体がでかい!
大谷翔平も2メートル近い身長があって、かなり大きいですが、大リーグには2メートル級の選手が沢山います(笑)
ヤンキースの主砲であるアーロン・ジャッジも2メートル超えです。
テレビ画面でこころなしか選手が占める面積が大きい気がします(^^)
変化球がすごい!
大リーグの投手はボールが速いだけでなく、変化球もすごいです。
スライダー(横に曲がる)
スイーパー(スライダーよりももっと横に曲がる)
ナックルカーブ(縦に曲がる。昔日本ではドロップともいっていた)
シンカー(沈む)
ツーシーム(昔のシュートらしい)
チェンジアップ(シュート回転しながら沈む)
スプリット(日本ではフォークともいう。下に落ちる)
変化球の種類も増えました。
他にもナックルとかパームボールといった落ちる変化球もありますが最近投げる人がいなくなったかもしれません。
大リーグの投手はこれらの変化球の変化量がとてつもなく大きいし、速い!
フォーシーム(ストレート)の150kmでも速いのに、150kmのスライダーとかわけわからない(笑)
大リーグの投手のボールはフォーシームでも手元でちょっと曲がることが多いため打ちにくいと聞いたことがあります。
握りやフォーム、指のかけ方などがそれぞれ独特なため、言ってみればキレイでない投げ方になってクセ球を生んでいるようです。
細かいことは気にしない!
日本の野球は”スモールベースボール”とも言われていて、ノーアウトでランナーがでるとかなりの確率で次のバッターはバントをしてランナーを進めます。ヒットエンドランも多用していて、ランナーを次に進めることを強く意識した作戦が好まれます。
一方大リーグはほとんどが”一騎打ち”(笑)
まれにバントをするシーンがありますが、ほとんどがランナーを進めるなんて考えないで「おりゃ〜」とフルスイングしてきます。
実際お客さんもバントよりはフルスイングを期待しているようにも感じられ、これはある意味お国柄、というところかもしれません。
なので、大リーグのチームは1番から9番までみんなホームランを狙えます。
そしてピッチャーはクイックモーションが下手(笑)です。かなり盗塁しやすいと思います。本来はもっと盗塁が増えてもいいんじゃないかと思うくらいです。
ただキャッチャーの肩がべらぼうに強いので、その分を少し補っているかもしれません。
日本の投手は「次の塁にランナーを進めたくない」意識が強いので、ほとんどの投手がランナーを出すとクイックモーションで投げます。
分業体制
大リーグでは先発投手はだいたい100球前後くらいなげたら、「お役目御免」と交代してしまい、その後に登場するピッチャーもほとんどが1イニングだけしか投げません。
なので”完投”はほとんど観ることができません。
日本の野球では、投手は先発完投が華で、最優秀投手に送られる”沢村賞”の選考基準でも完投(最後まで投げきること)10回以上が規定されているくらいです。
ここ20年くらいで日本の投手も先発、リリーフという役割分担が浸透してきました。ただできるだけ長いイニングを投げさせる傾向は強いですね。
ルール
大リーグでは「試合時間が長い」ことがファン離れの要因の一つであるという分析結果をうけて、試合時間の短縮をはかるためのルールを昨年くらいから導入しています。
先日もこのブログで紹介しました。
1:ピッチクロック(投球間隔を走者なしの場面は15秒以内、走者ありの場面は20秒以内に制限)
2:牽制球制限(投手の牽制球は3回まで)
3:シフト禁止令(塁間に内野手を3人置く守備陣形の禁止)
4:ベース拡大(一塁、二塁、三塁のベースを7.6センチ拡大)
(項目はhttps://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/330960から引用)
1と2は試合時間短縮が狙い。3はヒットの確率を下げすぎない興行的な視点。4は盗塁機会を増やしてスピーディーな展開にしたいという、これも興行的な視点です。
また9回で決着がつかず延長になった場合は、ノーアウト二塁から試合を再開するタイブレーク方式を導入しています。日本でも高校野球には導入されていますね。
これは試合時間の短縮も狙いの一つですが、選手への負担を軽減させる、という意味合いもあるかと思います。高校野球への導入は負担軽減の意味合いが強いですね。
ほかにも「1人の投手は怪我などのアクシデントがない限り3人以上投げなくてはいけない」というルールもあります。
よく左バッターに左投げ投手をぶつけて1人討ち取ったら交代という、”ワンポイントリリーフ”を禁止にしたんですね。これも試合時間の短縮を狙ったものです。
実際大リーグの試合はテンポが良くなり試合時間も短くて観戦をより楽しめている気がします。
大リーグはいろいろな点で”興行”なんだな、ということを感じることが多いです。
最近のお気に入りの組み合わせ。アイスコーヒーの元を豆乳で割ってアイスソイラテにしています。
タンパク質がとれること、脂肪分が牛乳より少ないこと、アイスコーヒーより胃に優しいことがお気に入りのポイント。