いやはや、恐れ入りました!
大谷翔平選手(以降、大谷、とします)が前人未到の50ホームラン&50盗塁、すなわち「50/50(フィフティ、フィフティ)」達成しました!
前日ホームランを打って、48ホームラン、49盗塁まできた大谷。
後1本ずつとせまった9月19日(現地時間)のマーリンズ戦。
1回表:先頭バッターの大谷は、マーリンズの先発カブレラの得意ボールであるシンカーを見事に捉えて、もう少しでホームランというフェンス直撃の二塁打。
そしてなんと三塁への盗塁を決めて、あっさり50盗塁達成。
2回表:早くも2回目の打席がランナー1,2塁で回ってきた大谷。しっかりライト前にヒットを放ち打点をあげます。そしてここもすかさず盗塁を決めて51盗塁に。
3回表:3回目の打席は二死1塁、3塁。ここで左中間に打ってランナーは2人共生還。大谷は三塁を狙うも好返球にはばまれて三塁でアウト。記録は二塁打。
大谷劇場はここから始まった(^^)
6回表:4回目の打席は一死2塁。あとはホームランと誰もが願っていたところ。ソリアーノの低めスライダーを見事にすくい上げてライトスタンドにホームラン!これで49号となって、「あと1本!」というところに。
7回表:早くも5回目の打席。二死で2塁、3塁。1塁が空いていて大差でマーリンズがまけていたこともあり、「申告敬遠か」と心配されたが、アウェーにもかかわらず球場は「勝負しろ!」の雰囲気。投手バウワーはここで果敢に勝負にでます!
3球目に暴投があり、3塁ランナーがホームに入り、二死3塁に。
ここで外側にきたカーブを捉えた打球は高々とあがってレフトスタンドへ!
な〜んと、50号到達!2打席連続ホームランで飾るとは・・・
アウェー球場ですが、球場全体がスタンディングオベーション。
チームメンバーも1人1人がハグで迎えるというスペシャルなお出迎え。
いや〜、興奮・・・鳥肌たちました。
そしてなんと、9回表。マーリンズは大差になったこともあり投手を温存するため、野手が投手ででてきました。日本のプロ野球ではダブー的な扱いをうけますが、大リーグではよくある話です。
ランナーがでたら大谷に回るぞ、と実況が言っていたら、9番テイラーがライト前ヒット打って大谷につなげました。
最初の2球は外側にはっきりとわかるボール。
球場はブーイング(笑)
それを感じ取ったか投手ブルーハンの3球目は山なりにストライクゾーンへ。
ドンピシャのタイミングで大谷が振り抜くとボールはピンポン玉のようにライトスタンドの2階席へ。
3打席連続ホームラン!
大谷の大活躍もあり、ドジャーズは12年連続でポストシーズンへの出場を決めました。
大谷にとっては、夢にまで見たワールドシリーズにむけて第一関門を突破するという大事な試合で、
50/50は達成するわ、
6打数6安打10打点と打ちまくるわ、
3打席連続ホームランかっ飛ばすわ、
松井秀喜のもつ日本人打点記録を塗り替えるわ、
ドジャーズのホームランと盗塁の球団記録を両方いっぺんに塗り替えるわ、
どんだけド派手に打ちまくったんでしょう。
ちなみに3回表に3塁でアウトになってしまいましたが、これがセーフだったら、サイクルヒット(1試合で、単打、二塁打、三塁打、ホームランを全部打つこと)のおまけ付きでした。
最初の節目だった「40/40」のときはサヨナラ満塁ホームランという劇的なシーンでした。
今回の「50/50」はそれに劣らない劇的で、ファンの記憶に強く残るゲームだったと思います。
正真正銘のスーパースター。
ドジャーズの公式戦は、マーリンズ戦が終わった段階で残り9試合。
実は日本人の最多盗塁はイチローの56。大谷は51なので、この記録もやぶる可能性がでてきました。
ドジャーズは地区優勝はもちろん目指しますが、ポストシーズンでいい枠をとるために勝率を高く維持しないといけません。
勝率争いが最後まで拮抗する様相を見せていることから、「試合に勝つため」に盗塁をさらに狙うことが考えられます。
ここ数試合調子がもう一つに見えたのですが、この日はその鬱憤を一気にはらしました(^^)