48歳からの挑戦

47歳で脱サラ、48歳で起業したおじさんの奮闘ぶりをご紹介しています

ワールドチャンピオンへの道

ドジャースが地区優勝を果たしてその夜は、スーパーでお寿司を調達して1人祝いしていました。

 

さて、ドジャースが全米チャンピオンになるには、まだまだ道のりがあります。

 

そこで、大リーグでのその道程について整理してみます。

 

(画像:MLB Advanced Mediaより引用)

 

まず大リーグはアメリカン・リーグナショナル・リーグの2つのリーグがあります。

 

そしてそれぞれのリーグに東地区、中地区、西地区と3つの地区があり、各地区5チームずつ所属しています。

 

順位は勝率できまります。大リーグは引き分けがないので、同率で並ぶことがありますが、その場合は直接対決の成績で順位がきまります。

 

まず地区シリーズで「優勝する」または「優勝チーム以外のチームで勝率ベスト3」に入ることで、6チームが各リーグのチャンピオンを決める「ディビジョンシリーズ」に出場できます。

 

日本のプロ野球では、「クライマックスシリーズ」として2004年から似たようなシステムが導入されました。

 

「優勝チーム以外のチームで勝率ベスト3」をワイルドカードといいます。

 

まず最初に、「ワイルドカードの3チーム」+「地区優勝チームの中で勝率が低い1チーム」の4チームが2組に別れて3戦2勝制で争います。

 

ディビジョンシリーズの中でもここのプロセスを「ワイルドカードシリーズ」といいます。

 

先程の図では「#3」「#4」「#5」「#6」がそれにあたります。

 

「#3」に「地区優勝チームの中で勝率が低い1チーム」が、「#4」〜「#6」に「ワイルドカードの3チーム」の勝率のいい順番に登録されます。

 

ここで勝ち上がったチーム2チームが、「地区優勝チームの中で勝率が高い2チーム」と5戦3勝制で争います。

 

先程の図で「#1」には「地区優勝の一番勝率の高いチーム」が登録され、「#2」には「地区優勝の二番目に勝率の高いチーム」が登録されます。

 

ディビジョンシリーズの準決勝のような位置づけです。

 

そしてここで勝ち上がった2チームが7戦4勝制でリーグチャンピオンを決める戦いを繰り広げます。これが「リーグチャンピオンシリーズ」です。

 

有利と言われるホームでのゲームは第1戦、第2戦、第6戦、第7戦とありますが、これは基本リーグ戦で勝率の高いチームが権利をとります。もしワイルドカードのチームが上がってきた場合は、地区優勝したチームが権利をもちます。

 

リーグチャンピオンが決まったら、その2チームで全米優勝を目指して「ワールドシリーズ」が開かれます。

 

これら「ワイルドカードシリーズ」「ディビジョンシリーズ」「リーグチャンピオンシリーズ」「ワールドシリーズ」をあわせて「ポストシーズン」と呼ぶことがあります。

 

今年は現地時間で10月1日からワイルドカードシリーズが開催され、最長で11月2日までポストシーズンが続きます。

 

10月1日〜10月3日 ワイルドカードシリーズ

10月5日〜10月12日 ディビジョンシリーズ

10月13日〜10月22日 リーグチャンピオンシリーズ

10月25日〜11月2日 ワールドシリーズ

 

たっぷり1ヶ月ポストシーズンを楽しめます。

 

1968年以前は各リーグの最高勝率チームがリーグチャンピオンとなって、ワールドシリーズが開催されていたようです。

 

それがリーグチャンピオンシリーズが生まれて、ディビジョンシリーズが生まれ、ワイルドカードシリーズまで登場して複雑化してきました。

 

その背景は、

1 チーム数の増加

2 消化試合を減らして興行的効果を高めたいという思惑

にあります。

 

1901年に始まった大リーグは、アメリカン・リーグナショナル・リーグそれぞれ8チームずつで開催されていました。

 

1962年に両リーグが10チームずつになり、1969年に各リーグで東西地区それぞれ6チームずつ編成され合計24チームになりました。

 

リーグチャンピオンシリーズが登場したのは、この東西地区誕生がきっかけだったんですね。

 

その後少しずつチーム数が増えて、1993年にはフロリダ・マーリンズコロラド・ロッキーズが加わって各地区7チームずつ合計28チームとなります。

 

そしてその翌年1994年に中地区が登場してついに3地区体制に。

 

ここからディビジョンシリーズが生まれます。

 

ですが1994年は歴史的な200日以上に及ぶ選手会ストライキのため、実際は1995年からの開催となりました。(この年に野茂英雄ドジャースに入団したんですね)

 

それまでは東地区、中地区が5チームずつ、西地区が4チームだったのですが、1998年にアリゾナダイヤモンドバックスタンパベイ・デビルレイズ(現在のレイズ)が加わり、合計30チームという現在と同じチーム数になります。

 

このときはナショナル・リーグの中地区が6チーム、アメリカン・リーグ西地区が4チームとバランスが悪かったのですが、2013年にヒューストン・アストロズナショナル・リーグの中地区からアメリカン・リーグ西地区に移動して、各地区5チームずつという編成になりました。

 

今回ドジャーズは早くにポストシーズン出場権を得ましたが、地区優勝と更に勝つことを目指していました。

 

これは先程のディビジョンシリーズのルールにあるように、地区優勝できなかったり、地区優勝しても勝率が低かったら、一旦ワイルドカードシリーズを戦わないといけなくなり、それを避けたかったからなんですね。

 

その結果どうなるかというと、ポストシーズに出れることが決まっても真剣勝負が続くということで、お客さんにとってみれば歓迎すべき流れになります。

 

球場にお客さんが来てくれる、テレビの視聴率が期待できる、ということで興行側としてはありがたいことです。

 

結果的に消化試合が劇的に減ります。日本のプロ野球でも同様の効果を期待して、クライマックスシリーズを導入した経緯があります。

 

 

 

ということで、ドジャースワールドシリーズまで駆け上ってくれることを期待して10月を楽しみたいと思います(^^)