昨日2日目の概要をお伝えしました。
2日目のメインは「只見線」です。
ルートはこんな感じ。ほぼ山の中を走ります。
その大部分は只見川沿いを走るので、紅葉や橋梁がいい観光スポットになっています。
この地域は冬は豪雪地帯になることから、道路が閉鎖されてしまい福島県と新潟県を結ぶには大事な鉄道路線として、経営はきついのですが生き残ってきたという歴史があります。
しかし2011年7月に新潟福島を襲った豪雨で多くの橋梁が流出し、会津若松側の平地部分を除いて会津坂下(あいづばんげ)と小出の間が不通となってしまいました。
徐々に復活してきて、2022年やっと全線復旧となった路線です。
立ち食いそばを食べてちょっと早めにホームに行くと、すでに列車を待つ人達が列を作っていました。どうみても自分と同じ観光客ですね(^^)
入線するホームには先に会津鉄道が入線していました。会津若松駅と会津高原尾瀬口駅との結ぶ私鉄です。会津高原尾瀬口から先は鬼怒川温泉などを経由して浅草まで東武線が接続しています。
車内のシートは見た目はJRより良い感じでした(笑)
そしていよいよ只見線の入線です。
キハE120+キハ1101両ずつ接続されています。
ドアがあくとどっと人が乗って席取り。これから4時間半も乗るので私も席の確保へ(笑)
なんとか1つ確保できましたが、もう席は満席。いや〜人気高いですね。
只見線は1日往復3本ほどしかないのですが、これは昔から変わっていないらしい。
今はとても観光に力をいれています。
こちらのページで只見線の絶景ポイントを見ることができます。
車窓からの眺めもいいのですが、鉄道を降りたところでもスポットがいろいろありそうです。
会津若松駅から最初は平地を走ります。車窓からは低い山が見えて紅葉が伺えます。
窓ガラス越しでフィルターがかかっちゃったような写真ですが、紅葉した低い山々、稲刈りが終わった田んぼ、大きく伸びたすすき、と秋を感じさせる風景がずっと続きます。
近年残暑が長くて一気に冬に変わってしまって秋を感じる時期が短くなってきているだけに、こうやってゆったり秋を感じられるのはいいですね。
会津若松からでて会津坂下(あいづばんげ)駅あたりから山の中に入っていきます。
そしてポータルサイトで最初のビュースポットが紹介されている会津柳津(あいづやないづ)駅からハッピをきたご年配の男性と女性が乗り込んできた。
「皆様、只見線のご利用ありがとうございます。ここから会津川口まで私達がご案内させていただきます。」と!
つまり観光案内の人が乗ってきたんですね(^^)
後から伺ったらお二人はご夫婦だそうです。
橋梁の上からの眺め。只見川を縫うよう走っているので、何度も橋梁の上を通るのですが、そのたびにこのように紅葉を味わうことができます。
このあたりはかなり色づいていました。
会津川口駅。なんとここで30以上も停車します(笑)反対側からくる編成と入れ違うためです。
長く座っているので歩き回れるのはありがたい(^^)
反対側に会津若松へ向かう編成が入線すると、さきほどのご夫婦は「ありがとうございました〜」といって、反対側に入選した列車へ。会津柳津に戻るんですね。
そして、反対側から今度は小さなワゴンといっしょに少し若い男性と女性が入ってきました。こちらもハッピをきていて「これから只見駅までご一緒させていただきます」とのこと。
絶景スポットが続く会津柳津から只見まで観光案内がつくというユニークな路線です。
途中で何度かツアー客がどっと乗ってきてかなり混雑することもありました。
只見川はダムが多い川でもあります。これは本名駅近くにある本名ダムです。ちょうど放流しているところでした。豪快です(^^)
只見駅です。高校2年生のとき野球部の合宿をここでやりました。それ以来かなぁ。その当時はOBが合宿に来にくいから、という理由で選んだ場所だったんですが、確かにこりゃ来にくいですね(笑)
只見駅でも10分ちょっと停車します。
ガイドさんたちもここで下車。
山の中だし、11月中旬ということもあり、ここから一気に日が暮れていきました。只見から先はトンネルも増えることもあり、気がついたら外は真っ暗^^;;
そして小出駅に到着。4時間38分の旅でした。
途中列車の入れ違い待ちがあったり、絶景スポットでは徐行して写真撮影をする時間をつくってくれたり、とゆったりした時間があるので、これだけ時間がかかっています。
こういった観光に重心をおいた編成は、これまでも青森県・秋田県の五能線、岩手県のリアス式海岸を走る三陸鉄道などに乗ってきました。
同じように列車の入れ違いや写真撮影のための時間があるのでゆったりしています。
新幹線が開通し、リニアモーターカーの開発が進められ、世の中は基本「スピード重視」の傾向ですが、その中にあってこういった”逆行”した路線は、かえって味わい深いです。
五能線、三陸鉄道は観光に特化した車両の運転やお弁当の販売など、かなり力をいれていてそれを楽しみにしている観光客を呼び込むことができている印象。
只見線も五能線や三陸鉄道のようなことができると、観光客をもっと呼べるんじゃないかなぁなんて思いました。
そのためには、出発時間が1時間早くなるといいな、と。
小出発、会津若松発がいずれも13時過ぎ。これが12時ころの出発だと車内でお弁当食べられます。
秋に只見線にも観光列車が臨時で運行するようですが、ちょっと時間が合わず今回は利用できませんでした^^;;