ふとYahoo!ニュースを見ていたら、目についたのがこちらの記事。
将棋の女流棋士が女性初のプロ棋士になれるかという試験対局の報道です。
以前このブログでも、「”史上初”への挑戦」としてご紹介させていただきました。
5回ある試験対局で3勝すればプロ棋士となる試験対局。
第1局に幸先よく勝利したものの、第2局、第3局に連敗し後がなくなります。
しかし大谷翔平の「あと2連勝すればいいんでしょ」ではないですが、第4局をしっかり勝ちきって迎えた第5局。
一歩及ばず残念ながら投了となり、2勝3敗で試験不合格となりました。
対局後のインタビューでは時折笑顔がでるくらい、御本人は悔しさもあるでしょうけど、やりきった感が高かったご様子。
結果は残念でしたが、ナイストライでした(^^)
西山さんにとって不運だったのは第2局の直前にコロナに感染して体調を崩してしまったこと。
第2局を落とした後の第3局は現役棋士でもかなりの強者である上野四段が相手だったことなど、流れもなかなか難しいところでした。
西山さんといえば、プロ棋士の登竜門である三段リーグで一度14勝4敗という抜群の成績を収めたことがあるのですが、上位順位で同率の棋士がいたため、次点となってプロ棋士になれなかった、という惜しい体験をされています。
通常なら14勝4敗という成績は棋士昇格に十分な成績です。あの藤井聡太が三段リーグを1位で通過しましたが、その時の成績は13勝5敗でした。
ちなみに藤井聡太と西山さんは三段リーグで同期。藤井聡太が1位通過したとき西山さんは10勝8敗と及びませんでしたが勝ち越ししていたんですね。
プロ棋士を相手に65%の勝率を出すくらい実力がある西山さんでもプロ棋士になれないのは、なんとなく「時の利」に恵まれていない気がします。
まだ29歳。プロ棋士も一目置くのが終盤の力。
普段の語り口や仕草はとてもおとなしい方なのですが、将棋界での西山さんの代名詞は「剛腕」。終盤に思い切った攻めで相手を追い込んでいく指し方は、とても迫力あります。
女流棋士の中では福間香奈さん(旧姓里見香奈さん)と2強を形成している西山さん。
先程のYahoo!記事を投稿した田丸九段が提起していますが、プロでもフリークラスから本当のプロ棋士となるC2級への昇格が20勝及び勝率6割5分という条件なので、昇格条件も、このような試験対局ではなく、一定の成績を達成したら昇格できるようにしてもいいのでは、と感じます。
さて、将棋ネタとして気になる記事がもう一つ。
え?と思って記事を読みました。
将棋は基本和室で座って対局をします。したがって基本姿勢は正座です。
もちろん対局が長くなるとあぐらをかく棋士もいたりしますが、結局はずっと畳の上に座り続けることになります。
渡辺九段は藤井聡太竜王・名人(七冠を保持していますが、格の高いタイトルである竜王と名人の称号をつけて呼ぶのが通例)にタイトルを奪われて現在無冠ですが、それ以前は長年複数のタイトルを保持する現役でもトップクラスの棋士。
名人リーグでもA級というトップ10しか入れないクラスで活躍しています。
その名人リーグ戦は持ち時間が1人6時間という長丁場の戦い。午前中に始まった対局が夜中になることもしばしば。
そういう状況で和室で座り続けることができないために、対局を事実上棄権しなければならなくなったようです。
そういえば先日のNHK杯は、たまたま渡辺九段が出場した対局だったのですが、珍しく椅子とテーブルを使った対局でした。
NHK杯ではコロナのときにアクリル板を設置した対局を行っていてその時に椅子とテーブルを使用していましたが、それ以来ということになります。
(NHK杯ではその後も椅子、テーブルでの対局が続いています)
聞けば、渡辺九段はフットサルをプレーしていたときに膝の左脚の前十字靱帯(じんたい)断裂という大怪我を負って昨年末に手術をしたそうです。
しかも対局の棄権は今回が2度目という。
これ、事前になんとかならなかったのかなぁ、と思わされます。
本人が「大丈夫」といったのかもしれませんが、手術をうけた人に対するケアとしてどうだったのか。
なぜNHK杯のように椅子の対局にしなかったのだろう、と素人ながらに思います。
将棋ネタをもう一つ。
今の将棋界は昨年タイトルを1つ失ったとはいえ、藤井竜王・名人の天下が続いています。タイトル戦に現在17回連続で登場しています。
これってすごい記録で、タイトル保持または挑戦者にならないといけないわけで、すなわち全てのタイトルでトップを維持しないといけないわけです。
藤井竜王・名人は2022年12月からこの記録を続けてますので、2年以上タイトル戦にで続けている、ということです。
平成のレジェンド羽生九段は1994年6月から1997年6月の3年にかけてなんと23回連続タイトル戦に登場しました。
当時7つあったタイトルを独占した最強時期です(^^)さすが羽生さん。
ところが上には上がいまして、大山康晴永世15世名人が1957年7月から1967年12月にかけて10年半もの間50回連続で登場していました。
恐るべし・・・
当時はタイトルが3〜5つと少なかったということもありますが、それでも10年以上もトップであり続けたことの凄さをこの記録だけみてもわかります。
他のタイトルについての記録は、ほぼ羽生さん1位、大山さん2位です(^^)
・タイトル獲得数:1位羽生さん99回 2位大山さん80回
・一般棋戦優勝回数:1位羽生さん46回 2位大山さん44回
・同一タイトル通算獲得回数:1位羽生さん24回(王座) 2位大山さん20回(王将)
・同一タイトル連続獲得回数:1位羽生さん19回(王座) 2位大山さん13回(名人)
つまり昭和の怪物大山さんがもっていた記録を平成の怪物羽生さんがどんどん塗り替えていったという構図です。
これに令和の怪物藤井さんがこれらの記録を塗り替えていくのか(^^)
大山さんの時代には升田幸三、中原誠が、羽生さんの時代には森内俊之、佐藤康光、藤井猛、丸山忠久などの羽生世代がライバルで切磋琢磨していました。
今の藤井さんにもそのようなライバルが現れてくれるともっと盛り上がるんだけどなぁ、なんて観る将的には思ってしまいます(^^)
