先日NHKプラスでふと目についたタイトル。
2022年、3人の物理学者がノーベル賞を受賞しました。
アラン・アスペ氏、ジョン・クラウザー氏、アントン・ツァイリンガー氏の3氏です。
彼らの研究テーマが「量子のもつれ」。
正確に言うと「量子もつれ光子を用いる実験によって、ベルの不等式が破れていることを示し、量子情報分野を創始した実績」で受賞しました。
よくわかりませんね(笑)
どんな内容なのかをコラムにした記事があったので詳細はそちらをご覧いただくと良いと思います(^^)
一応大学で応用物理学科の学位をとったものとしては、学問的に食いつきたいところですが、肝心の量子力学で挫折をして物理のセンスがないと諦め、ひたすらサークルとバイトと旅行にあけくれた私には、そんな力はありません^^;;
この「量子のもつれ」という現象。
2つの量子があると、量子同士で相互作用をすると強い相関が見られる、のが量子のもつ性質らしい。
例えば(先程のコラムにも掲載されていますし、NHKスペシャルでも言及していました)、2人がじゃんけんをします。
100回じゃんけんして100回連続であいこが続いたとしたら。
それが「強い相関が見られる」ということです。
もし2人が示し合わせて「ぐー、ちょき、ぱーの順に出そう」のように決めていたら、どちらかがその示し合わせを忘れなければ、100回連続であいこが続くことは可能です。
でも、もしそんな示し合わせがないのに、100回連続であいこが続いたら・・・
これが「量子のもつれ」と同じことなんです。
我々の感覚なら「そんな馬鹿な!」と思いますよね。
そう、かの天才学者アインシュタインも「ほんと?よくわかんね〜よ」って言ったんです(笑)(ただ彼はその可能性については示唆していました)
ところが3〜40年後に、アメリカのデヴィット・ボームという学者が「ボーム解釈」を発表。つまり「量子のもつれ」ってあるかも!と発表したんです。
そしたら、世の中の物理学者から「そんなバカのこといってんじゃねーよ」と袋叩きにあってしまいます。若いときに抜擢してくれた師匠のオッペンハイマー(原爆の父)からも見捨てられます。
それ以来、この量子のもつれを扱おうとする学者は”変人”扱いされます。ボームも不遇の学者人生を送らざるを得ませんでした。
その後ジョン・スチュワート・ベルという学者が、普段は「量子のもつれなんて興味ないよ」というフリを見せながら、休みの日にこっそりと研究をして、密かに「ベルの不等式」を発表します。
この不等式が成り立たなければ、量子のもつれが存在する、というものです。
袋叩きにあいたくないベルは、この論文を超マイナー(1回しか刊行しなかったらしい)な雑誌にひっそりと投稿したそうです。
そしてその論文を偶然見つけたクラウザー氏が実験を始めたんですね。
そんなドラマをNHKスペシャルでは紹介していました。
ま、内容は難しいのですが、「量子のもつれ」のもつ神秘さは、この大きな宇宙のはてでも、2つの量子が強い相関を持つ可能性がある、ということ。
つまり、今自分に対して宇宙の果てから影響を与えている存在があるかもしれない、ということです。
私の勝手解釈ですが、大切にしている”ご縁”って、もしかしたら科学的にいうと、この「量子のもつれ」なのかもしれない、なんて思ったんですね。
世の中、すくなくとも自分にとっては知らないことだらけ。
なので自分の知らないところでいろいろな作用があるであろうことは、そんなに外れてはいないように思えます。
「自分では証明できないけど信じる」ということは、実は自分の小さな力を補う考え方なのかしれません。
「心霊現象やUFOなんて、物理で証明できないものは信用しない!」と昔テレビのエンタメ番組に出まくっていた物理学者がいました。(私の大学の卒論発表のときに、人が発表している眼の前で寝てやがったんですがね^^)
未知のことが圧倒的に多いのに、さも知らないことはないと言わんばかりの傲慢な態度が今でもむかつきます(笑)
話がそれましたが、”ご縁”だったり、”神様”だったり、”仏様”だったり、”龍”だったり、”お化け”だったり、「そんなのいるわけないだろう」と思われていることを、根拠はもてなくても、その存在を”否定しない”というスタンスは、視点を変えれば謙虚なことかもしれません。
人に押し付けるのは困りますが、自分が信じるのは自由。
なにかそういった超越した世界を信じることで、自分の受容度があがれば、それはそれで幸せな生き方もしれないなぁ、と感じます。
それにしても、ホント世の中頭いい人いるんですね(笑)

(画像;NHKホームページより引用)